バリ島ライステラス、テガガランとジャティルイを比較した
バリ島旅行に行くんだけど、どこにいったらいいのかなぁ?
癒されるところにいきた~い!
綺麗な風景を見ながら、おいしいものが食べたい!
初めてのバリ島旅行ですか?
綺麗な風景を見て、癒されたいんですね?
それならライステラスに行かれたらいかがでしょうか?
え!ライステラスって、田んぼだよね?
田んぼなら日本にいくらでもあるよ!
うちの田舎の方がもっと立派な田んぼがありますよ~
はい!たしかに日本はお米の国ですから、広くて立派な田んぼがたくさんあります。
でもですね、バリ島のライステラスは日本の田んぼとはちょっと違うんですよ。
南国特有の真っ青な空と白い雲、そして風にそよぐヤシの葉
ほとんど機械化されていない、子供のころに見た、昔ながらの田んぼ
谷や山肌を伝わって吹いてくる心地よい風
異国でありながらどこか懐かしい風景と心地よい空気感、ゆっくり流れる時間が、忙しい日本人の心をゆっくりと癒してくれるのです。
あ~、なんか行ってみたくなった~
でも、バリ島にはテガラランとか、ジャティルイとたくさんのライステラスがあるんだよね?
え~、どこに行ったらいいの~?
はい、その通りです。
ライステラスとは、山肌や渓谷の斜面に沿って作られた棚田のこと。
山や渓谷が多いバリ島では、いたるところでライステラスを見る事ができます。
たくさんあるライステラスの中でも、特に観光客に有名なのがテガラランとジャティルイという2大ライステラス。
今回は、この2つのライステラスのアクセス方法や特徴などについて、ご説明いたします。
2か所回られるのもいいんですが、旅行期間の短い方はどちらか一方に絞ったほうがいいでしょう。
どちらを選んだらいいか、そのアドバイスも載せておきますので、ぜひ参考にしてください。
それでは、バリ島2大ライステラスの比較、行ってみましょう~
<目次>
ライステラスの基本情報
まず最初にライステラスの基本的な事をご紹介します。ライステラスとは棚田のこと
バリ島の主食はお米です。なるべく多くのお米を生産するため、バリ島ではいたるところで田んぼが作られています。
ところが、バリ島には山や渓谷が多く、広い田んぼを作るのは難しいのです。
そこで、斜面に沿って段々を作り田んぼにしたのが棚田・ライステラスなのです。
機械化されていない昔ながらの田んぼ
この棚田は、1つの田んぼが大変狭い面積なのです。そのため、トラクターや田植え機などの機械を入れることができません。
人の力と、牛のなど家畜の力で整備する昔ながらの田んぼなのです。
一年中お米がとれる
バリ島は、一年を通じて気温の差が少ない熱帯地方です。そのため、一年中お米がとれるのです。
そして、バリ島では一年に3回お米がとれる3期作が可能です。
しかし、あまり連続して稲を植えると土地が痩せてしまうので、大体1年に2回程度しか田植えをしていないそうです。
日本では地域ごとに、田植えの時期、稲刈りの時期と決まっています。
しかし、一年中お米が取れるバリ島ではそのような時期というのは決まっていません。
世界文化遺産
バリ島の棚田は世界文化遺産に選ばれている。ガイドブックや旅行会社の案内でこのようなお話を聞かれたかと思います。
おかげさまで、バリ島のライステラスはユネスコの世界文化遺産に選んでいただきました。
え~、ライステラスなんて世界中どこにでもあるのに、なぜバリ島だけ選ばれたの?
はい、確かにそう思われる方が多いと思います。
バリ島が登録された世界文化遺産というのは「ヒンドゥー教のトリヒタカラナの哲学を表現したスバックシステムに基づく景観」です。
ちょっと難しい言葉が並んでしまいましたが、順番に説明していきます。
トリヒタカラナとは、バリ・ヒンドゥ教の哲学です。
人と神、人と自然、自然と神、この3つが調和して世界の平和が訪れるという考え方です。
次にスバックとは水利組合です。
田んぼが多いバリ島ですが、実は水の便はあまりよくないのです。
そのため、各地域でスバックという水利組合が、各田んぼへの水の分配を管理しています。
また、スバックは水の管理だけではなく、あぜ道などの周辺整備や田植え、稲刈りなどの人出の調整、そしてお祭りなどの神事も管理しています。
このスバックの根底にあるのが、先ほど説明したトリヒタカルナの思想なのです。
つまり、バリ島のライステラスは、自然・神・人間の調和を重要視するバリヒンドゥーの哲学を基にしたスバックによってもたらされたものという事が世界文化遺産登録の理由なのです。
テガラランライステラス
それでは、バリ島2大ライステラス比較、まずはテガラランライステラスから行ってみましょう。テガラランライステラスの位置
テガラランライステラスは、ウブドの北10Kmの所にあります。
ちょうど、キンタマーニ高原やティルタエンプル寺院などからウブドに向かう道の途中に位置しています。
テガラランライステラスの特徴
テガラランライステラスを訪れた方は、意外と狭いという感想を持たれると思います。確かに、このライステラスは他の場所に比べそれほど広いものではありません。
しかし、この狭さが写真を撮るのにちょうどよいという事で、絶好のインスタポイントとなっているのです。
このように、観光ツアーの途中に気軽に立ち寄れる便利さと、ちょうどお手頃なスケール感がテガラランの人気ポイントと思います。
ライステラスを眺めるカフェ
そして、もう一つ人気なのが、ライステラスを望むようにして建てられたカフェ群です。
ライステラスの横を走る道路沿いなどには、多くのカフェレストランがあります。
観光客は車を降りて、このカフェの東屋などから食事などをしながらライステラスを眺めます。
ライステラスは渓谷沿いに作られているので、涼しい風が流れ、とても心休まる場所となっています。
最近人気のアクティビティ
このテガラランですが、以前はライステラスを眺めながらお茶をするというだけの場所でした。しかし最近では観光客も増えたのでいろいろなアクティビティが作られています。
一つは、田んぼトレッキング。
ライステラス周辺に遊歩道ができ、この周りをトレッキングできるようになりました。
特に、田んぼが珍しい欧米の方に人気です。
次にスイング
スイングとは大きなブランコ。
ライステラスをバックに、スイングに乗って、インスタに投稿するのが最近のトレンドです。
そして、ワイヤーアクティビティ。
滑車を使ってワイヤーを滑り降りるジップスライダー。
ワイヤーの上を自転車で走る空中サイクリング。
こういった新しいアクティビティも出てきております。
ちょっと残念ポイント
お手軽で人気のテガラランですが、人気がある分観光客も多く交通渋滞が問題になっています。しかも、テガラランの道は、キンタマーニなどからウブドに向かう道中なので、テガラランによる人以外の観光客も通ります。
そのため、慢性的な渋滞になっています。
村も、その対策で駐車場を作ったりしていますが、道が狭いので大型バスが来ると大変なようです。
それと、実はあまり話題には上げていませんが、このテガラランライステラスは世界文化遺産に選ばれたエリアではありません。
ジャティルイライステラス
2大ライステラスの2つ目はジャティルイライステラスです。ジャティルイライステラスの位置
ジャティルイはタバナン県のバトゥカウ山のふもとに広がる丘陵地帯です。
タバナン県はバリ島の穀物庫と呼ばれるくらいの農業県で、ジャティルイ以外にも多くのライステラスや田んぼがあります。
ジャティルイライステラスの特徴
ジャティルイの最大の特徴はその広大な棚田群という事です。見渡す限り・・・というのは少々オーバーですが、かなり先まで広がる棚田群は感動モノです。
この美しい棚田が広がる風景は以前日本のテレビコマーシャルに使われたほど素晴らしく、またサンセット時も大変感動的だという事です。
あまり観光化されていない印象
このジャティルイにもカフェやレストランがたくさんあります。
また、毎日多くの観光客がこの場所を訪れます。
しかし、テガラランに比べてあまり観光化されていないという印象があります。
多分に、エリアが広大なため、レストランがあっても、多くの観光客が訪れても、あまり気にならないといったせいではないでしょうか?
また、ここを訪れるほとんどの方がガイドと一緒に田んぼのあぜ道を歩き、稲作文化やトリヒタカルナについての説明を受けます。
ここが世界文化遺産に選定されたエリアだからという事もありますが、観光というより文化探求をされる方が多いというのは考えすぎでしょうか?
ちょっと残念ポイント
ジャティルイの残念ポイントはずばりアクセスです。クタ、ヌサドゥアといった観光エリアからは遠く、また近くに他の観光ポイントがありません。
途中の道はだいぶ改善されましたが、大型バスの通行は難しいそうです。
そのため、テガラランのように、ツアーとちゅで気軽に立ち寄るとか、ちょっと行ってみるといったお手軽さはないでしょう。
しかし、逆にバリ島文化を見たい、世界文化遺産を見るといった目的意識がしっかりとした観光客にはお勧めできる場所です。
テガラランとジャティルイ、どちらがおススメか?
ジャティルイとテガララン、どちらがおススメできるか、という事ですが、これは目的によって分かれます。もう一度簡単に、2つのライステラスの特徴をまとめてみましょう。
テガラランライステラス
- 渋滞はするが、お手軽に立ち寄れる
- こじんまりとまとまっている
- カフェやアクティビティが多く、観光色が強い
- ノンビリ、ゆっくりした観光にいい
ジャティルイライステラス
- ホテルエリアから結構離れている
- 見る人に感動を与える広大な棚田群
- あまり観光地という感じはしない
- のんびり観光というより文化、世界遺産を学ぶ感が強い
ということから
- の~ンびりと観光をしたいかたはテガラランライステラス
- 世界文化遺産やバリ島文化をしっかり学んでいきたいという方はジャティルイライステラス
といったおススメができると思います。
ライステラスを訪れる時期
ライステラスを訪れる絶好の時期というのは- 田んぼに水が貼られ、青空が映り込む田植え直前
- 稲が伸びてきて、青々とした稲が風にそよぐ次期
- 黄金色の稲穂が揺れる稲刈り直前
この3つの時期がインスタ映えもしていい時期かと思います。
そして、残念な時期、避けたい時期は
- 稲刈りが終わって、はげちゃびん状態になった時期
- 田植え前の田起こしの時期
この時期は、ちょっと残念と思えますね。
では、いつが絶好時期なのか?
なのですが・・・
それはわからないというのが結論です。
最初に説明した通り、バリ島は一年中お米が取れるので、日本のように田植えの時期、稲刈りの時期が明確に決まっていません。
その田んぼの事情によりバラバラに決まってしまうのです。
そのため、何月に来たらいいですよ、という事が言えないのです。
もし、いい時期にというのでしたら、旅行会社やガイドさんなどに行く先の状況を確認するしか方法がありません。
まとめ
ということで、今回はバリ島の2大ライステラスの比較をしてみました。どちらのライステラスに行ってみたいか、決まりましたか?
おっと、肝心のアクセス方法をご案内していませんでしたね。
この2大ライステラス、公共交通機関はありません。
行くには、タクシーやカーチャーターを使うしか方法はありません。
ということで、カーチャターを使うなら、親切ていないな当社カーチャーターをご利用ください。