バリ島ウブド便り

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労働ビザを取ったその後は?

先日、本ブログに「バリ島で働くには~就労ビザとKITASのお話」という記事を登校させていただきました。

 

balitravel.hatenablog.com

 この記事では、バリ島で働くための就労ビザをとる方法を中心にご案内させていただきましたが、実際バリ島で仕事をする、長期滞在するには、ビザを取得しただけではなく、取得後さまざまな手続きがあります。

今回は、ビザを取得した後、行わなければならない手続きについてご紹介します。

前回の記事でも説明しましたが、筆者はビザエージェントでも、法律の専門家でもありませんので、今回の記事の中に間違い、勘違いがあるかもしれません。もし、ビザの取得、長期滞在をするという事でしたら、必ず専門家などに相談し最新の情報を入手してください。

 

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<目次>

 

ドミシリ

ドミシリ(Domisili)とは、「居住証明書」のことです。

自分が住むところ(あるいは、居住を予定しているところ)のバンジャール(バリ島独自の地域コミュニティ)に依頼して、その地域に住んでいる(あるいは住む予定)を証明してもらいます。

ドミシリをとるには、そのバンジャールに加盟している方の保障が必要ですが、通常、アパートやお宿のオーナーや大家さんにお願いすればとってきてくれます。

取得にかかる費用ですが、これはバンジャールによってさまざまで、安いところですとRp50,000~100,000、高いところですとRp500,000~1,000,000というところもあるそうです。

 

KITAS(ITAS)

KITASとは、「暫時居住許可証」のこと。(ITASは暫時居住許可)

就労ビザなどは、インドネシア入国後30日間しか滞在ができませんので、このKITASを取得します。KITASを取得すると最長1年間、さらに延長手続きを行えば最長5年間滞在ができます。

以前はKITASは黄色い紙でできたカードでしたが、今年(2017年)からE-KITASといって、カードレスとなりました。カードとしてのKITASは廃止され、かわりにパスポートに「KITAS取得」を証明するスタンプだけとなりました。

カードのKITASがあったときは、KITAS(カード)の携帯が義務付けられていましたが、パスポートへのスタンプだけですので、携帯しなくてはいけないのかどうか?という問題があります。イミグレからは「パスポートは携帯せよ」というお達しがありましたが、紛失、盗難の危険性があるので、実際はパスポートのデータ面とE-KITASのスタンプが押してあるページのコピーを携帯すればいいようです。(ビザエージェントの説明による)

なお、このKITAS取得はビザエージェントが行いますが、必要書類として、ビザ取得したパスポートと、ドミシリが必要となります。

 

KIPOM

 KIPOMとは、その地域の居住許可です。バンジャールに依頼して発行してもらいます。

もともと、KIPOMとは地域外からきたインドネシア人のための居住許可です。

すべての成人インドネシア人はKTPという身分証明書を持っており(17歳になったら作るそうです)それには、住所が記載されています。仕事や結婚などで住所が変わったら、その地区のバンジャールに届け出てKTPを変更しなくてはいけません。

ただし中には、仕事などの関係で一時的に住所とは違う地区に住んでいる人がいますが、そのような方がバンジャールに届け出て作るのがKIPOMです。

つまり、KIPOMは本来インドネシア人だけに関係するものであり、私たち外国人はKITASがあるのでKIPOMは作る必要はありません。
が、バンジャールによってはこのKIPOMを拡大解釈し、外国人もKIPOMを作りなさいとしているところがあります。KIPOMを作らなかったら、ドミシリは発行しない、ということだそうです。

KIPOMの作成料金ですが、インドネシア人の場合3ヶ月有効のKIPOMでRp150,000、その後3ヶ月間の延長にRp50,000というのが決まりだそうです。

ただし、外国人の場合は、さらに手数料という名目でお金を取るバンジャールもあり、知人の話では、1年間に一人Rp2,000,000払わされたそうです。

<注意事項>

先ほどのドミシリの取得料金もそうですが、バンジャールによってはこのような手続きにかなり高額な料金を請求するところがあります。
バリ島に移住、長期滞在をする場合は、居住エリアの自然や環境、アクセス、インフラなどの調査も大切ですが、このようなバンジャールの外国人への対応についても調査が必要です

 

STM

STMとは、居住地域の警察署への届出です。
通常、この届出はビザエージェントがKITAS取得と一緒にやってくれます。

 

MERP

MERPとは、再入国許可(リエントリーパーミット)のことです。
ビザやKITASは本来、インドネシアから出国したら、有効期限前でもその時点で無効となってしまいますが、このMERPを取得することで、何度でも入出国が可能となります。

以前は、国外に出国する予定がある人だけ取得すればよかったのですが、現在はKITAS取得する人全員に取得義務があります。

通常、KITAS取得時にビザエージェントがこのMERPも取得してくれます。

 

NPWP

NPWPとは、納税者管理番号のことで、日本のマイナンバーに近い制度のものです。

所得税などの納税には、このNPWPが必要となっており、この番号を使い、各個人の資産(預金、有価証券、不動産など)を国(税務署)が管理するのが目的だそうです。

以前は、会社の経営者など一部の人しか取っていませんでしたが、今後KITASを持っているすべての人に取得義務が発生するのではないかと言われています。

現時点では取得義務はないそうです。

 

SKTT

SKTTは、地域(県)住民登録のことで、居住地域の県事務所に届出をします。
届出にかかる費用はドネーション(寄付)ということになっていますが、大体一人Rp50,000~100,000程度だそうです。

 

 

今回は、就労ビザ取得後の各種届出についてざっと説明させていただきました。
かなり多くの届出があり、中には取得者本人が行わなくてはいけないものも沢山あります。

これら制度は、よく変更や追加されることがありますので、かならずビザエージェントなど専門家に確認のうえ、対応してください。決められた手続きを行っていないと、KITAS延長ができなかったり、取り消しや罰金ということもありますので、注意してください。