LCC(格安航空会社)って、どうなの?
ほとんどの海外旅行の移動方法は、飛行機ですが、この飛行機のチケット費用が結構かかります。旅行で使う費用の1/3はチケット代だそうです。
なるべく安く海外旅行に行くには、飛行機のチケット代を以下に抑えるかがポイント!
そこで、使われるのがLCCと呼ばれる格安航空会社。
今回は、このLCCについて考えてみました。
<目次>
LCCとは?
LCCとはLow Cost Carrierの略で、日本語にすると「格安航空会社」
サービスの簡素化や経費の削減などにより低価格の運賃を実現している航空会社のことです。
LCCが安い理由
LCCが出始めたころは、あまりに安いため「中古の飛行機を使っているのでは?」とか「保全や安全対策をないがしろにして安くしているのでは?」といった噂が流れましたが、実際は、以下のような経営努力によって低価格を実現しているそうです。
1.人件費を抑える
CA(キャビンアテンダント)の数を必要最低限にしたり、機内清掃をCAが行ったり、またネットを使うことで営業スタッフを少人数にするなど、人件費を削減しています
2.サービスの有料化
食事や飲み物、毛布、アイマスク、機内エンターテイメント(映画など)も有料化することにより、運賃を下げています。必要な人だけお金を払って利用するということですね。
3.機材、整備コストを下げる
機材を統一し、予備部品や工具などの効率化を図ったり、同じ機材をまとめて導入することにより機材コストを下げています。
4.空港発着料金のコストダウン
経費の中でかなりのウェイトを占めるのが空港発着料金。
郊外の空港を使ったり、ボーディングブリッジを使わず、タラップによる搭乗にしたり、早朝や深夜発といった時間にすることで、空港発着料金を抑えています
5.中短距離に特化
少ない機材で、一日に何回もフライトすることにより、1フライト当たりの経費を抑えています。そのため、中短距離の航路に特化しています。
6.ネット販売
インターネットを使った販売により営業経費を抑えています。そのため、旅行会社や代理店に依頼すると、手数料が追加されることがあります。
LCCのメリット
1.安い
LCCの最大のメリットは安い事。
通常時でも安いのですが、特に時々行われるバーゲンの時などは驚きの料金で販売していることもあります。
2.機材が新しい
LCCは、総じて新しい機材を使っています。
その理由は、新しい機材の方が、燃費がいいから。また中古機材だと、エンターテイメント機器を外したり、シートピッチを変えたりと、余計なコストがかかってしまうので、LCCは中古機材を使わない所がほとんどです。
3.片道でも安い
非LCCの格安航空券は往復が基本。そのため、片道チケットを買おうとすると、びっくりするような値段になります。
しかし、LCCは片道航空券販売が基本ですので、片道チケットが安いのです。
4.不要なサービスがない
短距離のフライトだと、食事はいらないとか、好きな音楽が聞きたいとか、ニーズはいろいろ。非LCCは食事をキャンセルしても、エンターテイメントを利用しなくても料金は変わりませんが、LCCならその分安くなります。
LCCのデメリット
1.預け荷物が有料
LCCは、食事などの機内サービスが有料ですが、預け荷物も有料になります。でも、逆にいえば預け荷物がない身軽な人にとってはありがたいことです。
2.ディレイ(遅延)が多い
LCCは機材の有効活用のため、着陸してからなるべく短時間で次のフライトに向かいます。そのため、天候や機材の不具合などちょっとしたことで、出発時刻や到着時刻が遅れることがあります。
特に、短距離の場合、一日に複数回のフライトがあり、遅れが積み重なってしまうことがあります。
3.フライトキャンセルが多い
LCCの場合、採算が取れない航路はすぐに廃止してしまったり、スケジュールを変えたりします。そのため、予定していた便がキャンセルになったり、日時が変わることがあります。
4.シートピッチが狭い
一機の飛行機になるべく多く乗せるため、非LCCに比べシートピッチは狭めにできています。といっても、小柄な日本人ならそれほど問題になるレベルではありません。
LCCをうまく使う方法
メリットもデメリットもあるLCCですが、うまく使えば、大変便利でお得な航空会社です。そのLCCをうまく使うヒントをご案内します。
1.常に値段を比較しよう
LCCが常に安いといったイメージを持たれる方が多いのですが、実はLCCの航空券の価格は、日によって変わってきます。
出発日に近づけば近づくほど、値段が上がったり、お客さんが少ない便は値段が下がったりします。
航空券の値段はネットで簡単に調べられますので、非LCC航空会社の値段も含めて、チェック比較して購入されるとよりお得になります。特に日本~バリ島といった長距離便は、日にちによっては直行便のガルーダ・インドネシア航空の方が安かったなんてこともあります。
2.バーゲンを狙う
LCCのパイオニア、Air Asiaは、半年に一度バーゲンセールを行います。この時は、バリ島まで往復で20,000円と、驚きの値段になることもあります。
このバーゲン情報ですが、LCC会社のネット会員になると、メールで送られてきます。ネット会員は無料でなれますので、入会しておくことをお勧めします。
3.ネットを活用する
チケットの価格調査や予約などは、インターネットで簡単にできます。
また、ネット会員特典なども沢山ありますので、ネットを活用するのがいいでしょう。
4.スケジュールに余裕を持つ
バーゲンの航空券はすぐに売り切れてしまい、希望の日にちを抑えるのは難しいです。
また、フライトスケジュールの変更も良くありますので、旅行日程に余裕を持っていると、安いチケットが購入できたり、スケジュール変更に柔軟に対応ができます。
LCCの出現で、多くの方が気軽に海外旅行を楽しめるようになりました。
しかし、安いということだけでLCCを選ぶと、意外と非LCCより高くなってしまったり、残念な結果になってしまうこともあります。
LCCだけではなく、非LCCも視野に入れて、お得で楽しい海外旅行を実現してくださいね。