バリ島ウブド便り

バリ島ウブド便り

神々の棲む島・バリ島ウブドに在住のベベッがバリ島生活の中で体験した事や感じた事をまとめたブログです

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アグン山噴火と空港閉鎖について

11月25日の夕方、バリ島アグン山が噴火し、その影響でデンパサール空港が約3日間閉鎖となり、旅行スケジュールが狂ったり、旅行をキャンセルしたりと多くの旅行客に多大な影響を与えました。
今回のブログではアグン山の噴火から空港閉鎖の動向を振り返りながら、今後の対応について考えていきたいと思います。

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<目次>

 

今回の一連の動きを振り返る

11月21日 17:05 小規模な噴火発生。
水蒸気爆発であり、噴煙もそれほど上がらなかったので、日本ではあまり報道されませんでした。
噴火警戒レベルは3(Siaga/警戒)のままでした

 

11月25日 17:30 2回目の噴火発生。
今回も水蒸気爆発と見られていますが、21日の噴火に比べて噴煙の量は多く感じました。
ただ、風向きが北西から南東へ向けての風のため、デンパサール方面へは火山灰は流れていかず、この時点では空港閉鎖はありませんでした。

その後数回の爆発が観測されています。

 

11月26日 23:00 風向きが南西方向に変わり、噴煙がデンパサール空港へ流れてきたため、27日07:00AMまで空港を閉鎖すると発表がありました。

 

11月27日 05:00 噴煙が3000m以上まで達し、風向きも南西方向と変わらないため28日07:00AMまで閉鎖を延長すると発表がありました。

11月27日 07:00 噴火危険レベルを最高の4(Awas/危険)に変更し、火口から半径8Km(一部エリアは10Km)のエリアの避難指示と立ち入り禁止指示が出ました。

 

11月28日 05:00 噴煙が依然3,000m以上まで上がり、風向きも変わらないため、29日07:00AMまで空港閉鎖を延期すると発表がありました。

 

11月29日 05:00 空港閉鎖を30日07:00AMまで延長すると発表がありました。

11月29日 14:30 風向きが南東方向に変わり、噴煙の飛来が無くなったとの事より、29日14:48より空港閉鎖を解除すると急に発表がありました。
26日23:00より約68時間の空港閉鎖でした。 

噴火と空港閉鎖の関係について

火山灰が飛散しているエリアに航空機が侵入すると、航空機のタービンエンジンが火山灰を吸い込みエンジンにトラブルを起こしたり、飛行機外部に取り付けられた各種計器を故障させたりします。
そのため、火山が噴火した場合、その噴煙が飛散しているエリアは避けなくてはいけません。

バリ島のアグン山と空港の位置関係を見てみましょう。

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デンパサール空港はアグン山から南西方向に位置しています。

11月25日の噴火爆発の時、バリ島には北西から南東に向かって風が吹いており、噴煙はデンパサール空港には流れていませんでした。
しかし、11月26日、バリ島の西にあるジャワ島の南で大型の低気圧が発生し、風向きが北東から南西方向に吹く風に変わり、噴煙がデンパサール空港方向に流れてしまいました。
そのため、デンパサール空港上空に噴煙が流れ込み、空港閉鎖となりました。

当初、低気圧は東に移動し、バリ島付近に近づくと予想され、そうなると空港閉鎖は4日から一週間続くのではないかと、言われていましたが、幸いにも低気圧はそのまま南に移動し、風向きも北西から南東方向に吹く風に変わったため、11月29日14:48に空港再開となりました。

 つまり、空港が閉鎖になる条件としては

  • アグン山が噴火し、大量の噴煙が上空に舞い上がること
  • 北東から南西に向けた風が吹き、舞い上がった噴煙が空港上空に飛散すること

があげられると思います。

 

空港閉鎖時の対応

11月25日から29日の空港閉鎖に伴い、以下のような対応がありました

航空券の振り替え

各航空会社では空港閉鎖によりキャンセルとなった航空券の振り替え手続きを行っていました。
振り替えの対応は各航空会社でまちまちですが、おおむね、同じ航路で別日の便への変更と言うもので、変更手数料については無料と言う所が多かったようです。

変更手続きは、航空会社の営業所もしくは空港2階の航空会社営業窓口で行われ、空港には手続きのための特設カウンターも設置されました。

便の振り替えですが、別日の席が空いている便への振り替えになりますが、もし振り替えた便がまた欠航になったら、再度振り替えて続きを行わなくてはいけないそうです。

振り替え手続きには、パスポートと、欠航になった便のエアチケットが必要で、中には振り替え便の航空券はEメールで送るため、Eメールが受信できる端末(スマホやタブレット)が必要なところもあった模様です。

 

陸路移動

仕事の都合などで、どうしても急いで帰国しなくてはいけない方の中には、バスなどを使い近隣の飛行場まで陸路移動された方もいらっしゃいます。

近隣の飛行場と言うと、東ジャワ州のスラバヤ空港になります。
スラバヤ空港までは、タクシーまたはバスでの移動となります。

タクシー移動の場合

ブルーバードタクシーの場合、4人載りのミニバン(Toyotaイノーバ)で、デンパサール空港からスラバヤ空港まで片道Rp4,500,000だったそうです。
国内線ターミナルにスラバヤ行きの特設カウンターがありました。

バス移動の場合

国内長距離バスがタマンアユン寺院の近くムングィバスターミナルより出ています。
スラバヤまでの料金はバス会社によってまちまちで、Rp200,000~Rp400,000くらいでした。
バスのチケットはバスターミナルでも入手できますが、インターネットでも予約でるので、ネット予約で席を確保してから、バスターミナルに向かうと言う方法が確実でしょう。

11月28日より、州政府手配のジャカルタ行き、スラバヤ行きのバスが空港より出発していました。
料金はスラバヤまでRp300,000、ジャカルタまでRp600,000となっていました。
出発の時間は決まっておらず、乗客が集まり次第出発ということでした。

陸路移動時間

陸路での移動時間は

  • スラバヤ 標準12時間(実際は18時間程度)
  • ジャカルタ 標準24時間(実際は36時間以上)

渋滞や途中のフェリー待ちなどにより、標準時間の1.5~2倍の時間が掛かったそうです

航空券の手配

陸路移動してスラバヤやジャカルタから出国する場合、航空券は各自で手配と言うことになります。
欠航になった便の振り替えと言うことはできないので、欠航便のチケットは捨てて、新たにチケットを取ると言うことになります。

スラバヤやジャカルタの空港でもチケットは手配できますが、空席がないといったリスクもあるので、ネットやデンパサール空港であらかじめチケットを手配しておくのが確実でしょう。

滞在ビザの延長

短期旅行の方にはあまり関係ありませんが、長期旅行の方で空港閉鎖によりビザの滞在期限が切れ、オーバーステイになった方もいらっしゃいます。

そのような方のために、州政府は入国管理局と協力し、空港に特設窓口を設け、1週間(2週間と言う情報もありました)の滞在延長を対応したそうです。

延長には

  • パスポート
  • 欠航になった航空便のチケット
  • 新たに取った航空便のチケット
  • 航空会社からのレター(欠航証明)

が必要と言うことで、まずは、航空会社に相談してください。

 

今後の見通し

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アグン山の噴火について

25日の噴火・爆発以降アグン山では大きな噴火・爆発は確認されていません。

しかし、山頂より噴煙は上がっており、夜になると噴煙に火口のマグマが反射して赤く見えています。
また、地震計やその他計測結果より、国家防災庁は地下マグマの活動は衰えてはおらず、今後さらなる噴火爆発の可能性は充分あるとしています。

では、いつまでこの状態が続くのか?

現時点では、いつまで噴火の危機が続くのかはわかっておりません。
前回(56年前)のアグン山噴火では、今回のように噴火-沈静が何度も繰り返され、結局一年近く噴火危機があったそうです。
そのため、今回の噴火も1年以上続くという方もいますが、これも確証はありません。

各エリアへの旅行

バリ島東部

アグン山火口から半径8Km(一部エリアは10Km)のエリアは立ち入り禁止です。
エリア外でも噴火の規模によっては、火山灰や小石などが飛来しますので、充分注意しましょう。

すでに降り積もった火山灰や雨によりトラガワジャ川などの河川の氾濫や鉄砲水の危険性も報告されています。
なるべく川に近づかないようにしましょう。

ウブドエリア

25日の噴火直後は、これといった被害はありませんでしたが、風向きが変わりウブドの街にも降灰がありました。
のどがいがらっぽかったり、目がシバシバするといった報告もありましたので、ウブドに来られる場合は、マスクなどを用意したほうがいいかと思います。

南部エリア

クタ、サヌール、ヌサドゥアなどの南部ビーチエリアはこれといった被害報告は確認できませんでした。

 

空港閉鎖について

空港閉鎖はアグン山の噴煙量と風向きによって決まります。
アグン山が噴火したからといって、即閉鎖となるわけではありませんが、アグン山が沈静化するまでは閉鎖リスクはあると考えられます。
また、閉鎖となっても、常時風向きや噴煙量の計測をして6時間ごとに閉鎖か解除かを判断しているそうで、飛行可能になったら、即刻閉鎖解除となるそうです。

 

バリ島に来られる方へ

現在のところ、アグン山は小康状態を保っていますが、いつまた噴火するかもしれません。
南部エリアにおいては、噴火による直接的な被害は少ないと言われていますが、噴煙の量や風向きによっては火山灰の降灰や空港閉鎖が考えられます。
そのようなリスクがあることを充分承知してください。

その上で、バリ島にこられる方に、以下のアドバイスをさせていただきます

  • 噴火や空港閉鎖に関するニュースはまず、ネットで流れます。いつでもネット接続できる方法を取ってください。(レンタルWifiなどがいいかと思います)
  • 頻繁に情報を流しているサイトなど、あらかじめブックマークしておくといいでしょう。
  • 航空便が欠航になった場合のチケット振り替え手順や料金などについて、あらかじめ旅行会社に確認をしておいてください。
  • 旅行会社のツアーでこられる方は、現地連絡先や非常時の行動についてツアー会社に確認しておいてください。

以下、在デンパサール日本領事館からのお知らせにありました、連絡先やサイトアドレスです。


[関係連絡先]
デンパサール国際空港:0361-9351011 内線6116
ガルーダ・インドネシア航空(デンパサール):0361-9368258 0804-1807-807
エアアジア:021-2927-0999 0804-133-3333
ロンボク国際空港0370-6157000 内線108
ガルーダ・インドネシア航空(ロンボク) 0370-638259

[参考情報HP]
デンパサール国際空港:https://bali-airport.com/en
バリ州防災庁災害対策センター(BPBD BALI):http://balisafety.baliprov.go.id/
バリ州観光協会:http://balitourismboard.or.id/
インドネシア火山地質災害対策局(PVMBG):http://www.vsi.esdm.go.id/
インドネシア国家防災庁(BNPB):https://www.bnpb.go.id/

 

まとめ

 

アグン山は、現在(12月4日)、噴煙もあまり多くなく小康状態を保っています。
ただし、国家防災庁からは、地下マグマの活動はいまだ活発であり、今後も噴火の危険性は充分あると警告が出ております。

バリ島に来る、来ないは各人のご判断にお任せいたしますが、常に最新の情報を得て、万一噴火、空港閉鎖となった場合の行動についても考えておかれるよう、お願いいたします。