バリ島のイドゥルフィットリ(断食明け大祭り)
今、インドネシアはラマダーン(断食月)です。
ラマダーンってなに?って方はこちらの記事からご覧ください
一ヶ月間の辛い断食も7月6日で終了!
ラマダーン月が明ければ、イドゥルフィットリです。今回は、このイドルフィットリについてご紹介しようと思います。
<目次>
イドルフィットリってなに?
イドルフィットリとは、「断食明け大祭」のことです。
一か月にわたり行われてきた断食が無事明けた事をお祝いする行事です。
人々はお休みを取り、故郷に帰って、地元の教会(モスク)にお祈りに行ったり、親族や友人たちと無事に断食が明けたことをお祝いします。
また、子供達にはおこずかいなどが配られます。
まるで、日本のお正月とお盆が一緒に来たようなお祭りです。
イドゥルフィットリの影響
今年のイドゥルフィットリは7月6日(水曜日)、7日(木曜日)の2日間ですが、その前後に政令指定休日があり、7月2日から10日までの9連休になります。
多くの企業や工場、個人商店などはこの期間お休みとなり、また多くの人が田舎に帰るため、道路や鉄道、飛行機などが大混雑します。
これも、日本のお盆や年末年始と同じような状況ですね。
バリ島の影響
バリ島は住民の大半がヒンドゥー教徒なので、イドゥルフィットリは関係ないと思われるかもしれません。
しかし、ホテルやスパ、レストランなどにはジャワ島など他の島から来ているイスラムの方もいますし、ジャカルタの政府機関もお休みになるので、学校、銀行、官公庁もお休みになります。
では、具体的にバリ島でどんな影響がでるのかご紹介します
道路の渋滞がひどくなります
イドルフィットリの期間中、ジャカルタなどイスラム圏の会社や工場はお休みになります。さらにレストランや個人商店もお休みになるので、非イスラムの方も家にいてもつまらない、ということになり、大挙してバリ島に旅行に来ます。
しかも、多くの方がフェリーを使って車やバスできますので、バリ島内の車の量が一気に増加します。
そうなると、発生するのが交通渋滞
普段から渋滞の多い、クタ、スミニャック、ウブドなど観光エリアの渋滞が普段以上になります。
観光地やホテルなどが混雑します
タナロット寺院やウルワツ寺院など有名な観光地には国内旅行者が押しかけ、普段以上に混雑します。
また、ホテルやレストランも有名なお店はかなり混み合います。以前は、国内旅行者は外国人旅行者が行くようなレストラン、ホテルにはいきませんでしたが、最近のインドネシア国内の好景気を背景に、収入も増えてきたので、外国人向けの高級レストランやホテルにも多くのインドネシア旅行者が利用するようになりました。
官公庁がお休みになります
もちろん、空港の入出国管理窓口はちゃんと動いています。入出国ができないとか、すごく時間がかかるということはございません。
ただし、入出国管理事務所はお休みとなりますので、パスポート紛失時の対応やビザ取得や延長手続きができなくなります。
一か月以内の短期旅行者の方は、パスポート紛失だけ十分気を付けていただければいいのですが、一か月以上滞在される方は、ビザ取得、ビザ延長はお早めに済ませておいてください。
あまり心配しなくてもいいこと
イスラム系の方々が、田舎に帰ってしまうとなると、ホテルやスパもお休みになるのでは?
と心配される方もいらっしゃいますが、それは心配ありません。
イスラム系の方が帰省されても、残ったバリの方々でちゃんと運営していますので、ホテル、レストラン、スパ、アクティビティがお休みになるということはありません。
ただ、ローカル向けの屋台やワルンなどの一部がお休みになります。市場(パサール)や夜市(センゴール)に行ったとき、ふだんより出ているお店が少ないかな?と感じるかもしれませんが、それ以外は心配いりません。
イドルフィットリへの対策
観光客が行くような場所はお休みになることはありませんが、混雑したり、渋滞にあったりします。
旅行計画は、十分余裕を持って立てて頂きたいのと、スパやレストラン、アクティビティなどはお早めに予約されるのがいいと思います。
また、これから、あるいは来年の旅行を考えられている方は、このイドゥルフィットリの時期を避けた方が賢明かと思います。
最後に、今年のイドゥルフィットリは7月6日、7日で、前後のお休みを含めて7月2日~10日まで、バリ島は混み合いますよ~、ということをお知らせいたします。