日本で話題のバージンココナッツオイル!
今、日本ではバージンココナッツオイル(VCO)が、すごい人気だそうですね。
通販のサイトを見ても、1か月待ち、2か月待ちばかりだそうです。
先日、友人から
「バリ島にはココナッツがたくさんあるから、VCOが安く手に入らないか?」
という、問い合わせがきました。
そこで、早速バリ島のVCOについて、調べてみました。
※ブログの内容について、一部誤った情報がありました。
『ココナッツオイル健康法』『ココナッツオイルで今すぐアルツハイマー病をストップさせよう!』などを翻訳された三木様よりアドバイスを頂き、内容を一部修正いたしました。
1)VCOってなに?
ココナッツオイルとは、ココナッツ(ココヤシ)から取れる植物性オイルのことです
ヤシの実(本当は種なんですが)を二つに割ると、中は空洞で、内面に白い果肉のようなものがついています。これは果肉ではなく胚乳と言われる種の一部で、これからココナッツオイルが取れます。
ココナッツオイルは、バリ島などの南国で昔から、調理油や食用、オイルマッサージなど、いろいろな用途で使用されてきており、一般家庭でも手作りで作られてきました。
現在、流通しているココナッツオイルの中には安価で大量生産をするために、薬品などを使い化学的な方法で抽出、精製、漂白したものもあります。バージンココナッツオイルとはこのような化学処理をせず、生のココナッツの胚乳から昔ながらの手作りに近い形で作られたココナッツオイルのことを言います。
ちなみに、日本ではヤシ油という名前でひとくくりにされますが、ヤシ油にはココナッツから取れるココナッツオイルの他にパームヤシ(アブラヤシ)から取れるパームオイルがあります。
2)昔ながらの製法ってどんなの?
昔から、バリ島では各家庭でココナッツからココナッツオイルを手作りで作っていました。その製法は家庭ごと、あるいは村、地域ごとにいろいろあるそうですが、ここではその一例をご紹介します。
昔ながらの製法で作られたココナッツオイル=バージンココナッツオイルと、考えられても差支えないと思います。
1.ココナッツの実(種)から白い胚乳を削り取ります。この胚乳がココナッツオイルの原料になります。
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2.胚乳を水につけて、よく揉みます。揉むことにより、胚乳から白い液体が出てきてミルクのようになります。これがココナッツミルクです。
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3.ココナッツミルクを水分、ミルク分、オイル分に分離させ、オイル分だけ取り出します。
この時、分離させる方法として「煮出し法」「自然発酵分離法」「遠心分離機による分離」など、いくつかの方法があります。
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4.こうして取り出したオイル分がココナッツオイルですが、さらにゴミや不純物を除去していきます。
ゴミや不純物を除去する方法も、濾過させる方法や、さらに過熱し不純物と分離させる方法などいろいろな方法があります。また、家庭によっては、不純物をろ過せず、そのまま使う事もあります。
このようにして作られたココナッツオイルは、透明あるいは若干黄色い色をしていて、甘い独特の香りがします。(最近、匂いの少ないココナッツオイルも出回っていると聞きました)
3)VCOって、何がいいの?
今、VCOが日本で話題になっているのは、以下のような効能が期待されるからだそうです。
◆ダイエット&便秘解消
VCOには、中鎖脂肪酸がたくさん含まれています。「脂肪酸」と聞くと、体に悪いような気がしますが、体に悪いのは「長鎖脂肪酸」と呼ばれるもので、中鎖脂肪酸はリノール酸やオレイン酸の仲間で、体にいいそうです。
特に中鎖脂肪酸は体に蓄積せずにすぐにエネルギーに変換され、また、同時に代謝がアップするので、体の脂肪が燃えやすくなります。つまり、ダイエットにいいといわれています。
さらに、VOCは腸にたまった便を除去するのによいので、便秘解消にも良いそうです。(ただし、取り過ぎると下痢をします)
◆全身のスキンケアやヘアケアに
中鎖脂肪酸は分子量が小さい物質なので、肌や髪の毛にスムーズに浸透します。そして、肌や髪の毛の保湿作用を向上させますので、スキンケアやヘアケアに良いとされています。
VCOはオイルといっても、すごくサラサラしたオイルなので、お肌や髪に塗っても、べたついたり、スルついたりすることはありません。
さらに、紫外線カットの力もあるので、サンオイルの代わりにもなると言う人もいます。
◆健康増進
中鎖脂肪酸は他にも「コレステロールの低減」「免疫力の向上」「脳への栄養補給」といった効果も期待できます。
またVCOに含まれるラウリン酸は、母乳にも含まれる物質で、免疫力の向上への期待が高いそうです。
◆その他
バリ島のお年寄りに聞いたら、昔から「虫刺され」「髪の毛や頭皮の手入れ」「頭痛」「やけど」「切り傷、擦り傷」などにも良いといわれてきたそうです。
なんにでも使える、万能薬みたいですね。
ダイエットに良くて、健康増進にもよく、さらにスキンケア、ヘアケアにも良いとされるVCO,日本で話題になるわけですね
4)バリ島ではVCOは手に入るの
さて、友人から与えられたミッション「バリ島でお手ごろ価格のVCOを探せ」、早速調べてきました。
パサールなどでは、各家庭で手作りされたココナッツオイル(=VCO)が売られていることがあります。また、ちょっと田舎のほうに行くと、家庭で作ったオイルを分けてくれるところもあります。
しかし、観光客の皆さんが、パサールや田舎の家庭から入手するのは、ちょっと難しい、敷居が高いと思います。
そこで、探してきたのがこちらのバージンココナッツオイル(VCO)です。
このBali Vergin Coconut Oilは、最近スーパーマーケットなどで結構見かける商品です。
値段は、290mlでRp60,000(600円)、500mlでRp90,000(900円)、1LでRp148,800(1,500円)と、お値打ち価格です。(ウブドのデルタデワタ・スーパーマーケットで調査しました)
このBeli Vergin Coconut Oilは、メーカー品ですが、昔ながらの製法で作られたココナッツオイルで、分離、採取したオイルを6回もフィルターに通すことで、透明なオイルとなっています。大手スーパーなどで、簡単に手に入りますので、お土産などにいいかと思います。
それと、日本でよく売られているVCOは、ジャムの瓶のような広口瓶に入っていますが、バリ島ではほとんどが、プラスティックのボトルか一升瓶のような瓶に入っています。
ココナッツオイルは25度以下の温度になると固形化します。常に20度以上の気温のバリ島では、固形化の心配がないのでボトルでもいいのですが、寒い日本ではボトルだと中で固形化して出せなくなります。そんな時はぬるま湯にボトルごと付けて温めると、液化して取り出すことができます。
もし、ボトル入りのVCOを日本に持ち帰ったときは、すぐにジャムなどの広口瓶に移すようにするといいでしょう。
話題のバージンココナッツオイルを急いで調べてみました。また、バリ島に来た時、ぜひ探してお土産にしてくださいね。