センゴール(ナイトマーケット)に行ってきました
センゴールとは、ナイトマーケット(夜市)のことで、パサール・マラームとも言われます。
パサールとは、市場のことで、通常「パサール」というと「朝市」を差します。早朝から、近郊の農家のおばさんや、いろいろな商人が生鮮食品やお肉、お供え物に使う花、日用雑貨などを売る市場ですが、基本的に朝10時ごろには終了してしまいます。
その朝一の場所で夕方5時ごろから行われるのが、ナイトマーケットです。
朝市は生鮮食料品が主な売り物でしたが、ナイトマーケットは、食べ物屋台が多く並びます。というのも、バリ島の伝統的な食事事情は、ご飯の準備は朝だけ。それを、家族が好きな時に食べます。だから、夕方には御飯がなくなってしまうこともよくあり、そういう場合はナイトマーケットの屋台などで食事を済ませます。
また、ナイトマーケットには、そのような食事客を当て込んで、服屋さんなどファッション関係のお店もたくさん出店されています。
ナイトマーケットの雰囲気は、言ってみれば屋台村って感じです。
サテ(焼き鳥)屋さん、ナシゴレンなどのお店、エスチャンプルといったデザートを売る屋台などが、ずらっと並び、屋台のそばには簡単なテーブルなどがあって、みんなで食事をします。
なんか、縁日の屋台のようで、日本人なら、きっとワクワクしちゃうと思います。
ちなみにナイトマーケットをインドネシア語で言うとパサール・マラームですが、センゴールとも言います。センゴールとは「体がふれあう様子」といった意味の言葉で、人出が多く、歩くたびに他の人とぶつかってしまうような状況からナイトマーケットをセンゴールと呼んでいます。
さて、今回行ったのは、サヤン村のセンゴールです。
実は、ウブドにはセンゴールがないのです。昔(20年くらい前)には、今のパサールウブドの駐車場センゴールが行われていたのですが、そこで外国人同士のけんか騒ぎがあり、それいらウブド村でセンゴールが中止となっているそうです。
そのため、ウブド滞在の方がセンゴールに行くには、ギャニャールかサヤン村になってしまいます。
プンゴセカンやロットンドといった近隣の村にも夜になると屋台が集まる場所もありますが、規模が小さいので、あまり楽しくはないです。
今回は、日本から来ている友人が一度センゴールに行ってみたいというので、サヤン村のセンゴールに来てみました。友人は、すでにバリ島に何回も来ているリピーターさんで、ローカル向けのワルンでも平気で食事に行かれるので、センゴールも大丈夫と思い連れてきました。
基本的にセンゴールはローカル向けなので、衛生面で少々不安なところもありますから、お腹に自信がない方にはあまりお勧めはできません。
普段はギャニャールのセンゴールに行くのですが、ちょっと遠い(車で20〜30分くらい)ので、今回は近い(ウブド中心部から10分くらい)のサヤン村のセンゴールに来てみました。
到着したのは夕方19時前でしたので、まだそれほどお客さんはいませんでしたが、すでに多くの屋台がお店を開いていました。
まずは、腹ごしらえということで、駐車場の目の前にあった「シオマイ(Siomai)」の屋台に入ってみました。シオマイとは、シューマイのことです。一人前を頼むと、蒸したロールキャベツのようなもの(中身は無し)と、中が魚の練り物のシューマイ、すり身団子、ゆで卵、ジャガイモがお皿に乗って、ピーナッツソースと一緒に出てきました。
キャベツやねりものはそれほど味がないのですが、ピーナッツソースをつけて、おいしく頂けます。
じゃがいもや卵もピーナッツソースでおいしく、シューマイというより、日本のおでんに近い感覚でした。
これで一人前Rp8,000(80円)、それに隣の屋台でエステ(アイスティー)を頼んでRp2,500、合計Rp10,500(105円)でした。
おいしかったのですが、ちょっと物足りないので、となりの屋台をのぞいたら、ソーセージやさつま揚げみたいなものを素揚げしている屋台でした。感覚的には、串カツ屋さんって感じでしょうか?
そこで、ソーセージとさつま揚げ、それとチキンのフライを頼んで食べたのですが、1本Rp1,000(10円)と、激安でした。
甘辛いソースを付けて食べるのですが、辛いソースでもよかったような・・・でも、揚げたてのアツアツでおいしかったです。
その後、センゴールを見て回りましたが、食べ物屋台の他はほとんどが服屋さんです。TシャツやGパンなどが売られていましたが、TシャツなどはRp20,000〜Rp30,000くらい。うゎ、激安と思ってみたんですが、生地が薄いのと、デザインが日本人にはちょっときついのばかりでした。やはり、日本人にはユニクロとかの服がいいですね。
あとは、古着や山積みになって売っていました。値段は聞きませんでしたが、ちょっと日本人には厳しい感じの服ばかりでした・・・
センゴール内をうろうろしていたら、とあるワルン(屋台ではなく、店構えしている食堂)にソト・ババッ(Soto Babat)というメニューがかかっていました。ソト・ババッっでなんだろうと、聞いてみたら牛のスープ。
美味しそうだったので、頼んでみたら、澄んだスープに牛の胃(焼肉でいうセンマイなど)などが入ったスープで、肉がコリコリしててすごくおいしい。さっきシオマイを食べたばかりなのに、ペロリと食べてしまいました。これで一人前Rp10,000(100円)とは、安いですね〜
今回は、シオマイ、エステ、串あげ(3本)、ソト・ババツと食べて、しめてRp23,500(235円)
これで、お腹いっぱいになりました。なんてお安いんでしょう〜
センゴールはバリ島には基本的に各村にひとつはあります。観光客には、クタのナイトマーケットやサヌールのパサール・シンドゥが有名ですね。衛生的にはちょっと・・・というところが多いので、お食事はあまりお勧めはできませんが、機会があったらぜひ一度覗いてみてください。楽しいですよ〜