LCC(格安航空会社)って、どうなの?
ほとんどの海外旅行の移動方法は、飛行機ですが、この飛行機のチケット費用が結構かかります。旅行で使う費用の1/3はチケット代だそうです。
なるべく安く海外旅行に行くには、飛行機のチケット代を以下に抑えるかがポイント!
そこで、使われるのがLCCと呼ばれる格安航空会社。
今回は、このLCCについて考えてみました。
<目次>
LCCとは?
LCCとはLow Cost Carrierの略で、日本語にすると「格安航空会社」
サービスの簡素化や経費の削減などにより低価格の運賃を実現している航空会社のことです。
LCCが安い理由
LCCが出始めたころは、あまりに安いため「中古の飛行機を使っているのでは?」とか「保全や安全対策をないがしろにして安くしているのでは?」といった噂が流れましたが、実際は、以下のような経営努力によって低価格を実現しているそうです。
1.人件費を抑える
CA(キャビンアテンダント)の数を必要最低限にしたり、機内清掃をCAが行ったり、またネットを使うことで営業スタッフを少人数にするなど、人件費を削減しています
2.サービスの有料化
食事や飲み物、毛布、アイマスク、機内エンターテイメント(映画など)も有料化することにより、運賃を下げています。必要な人だけお金を払って利用するということですね。
3.機材、整備コストを下げる
機材を統一し、予備部品や工具などの効率化を図ったり、同じ機材をまとめて導入することにより機材コストを下げています。
4.空港発着料金のコストダウン
経費の中でかなりのウェイトを占めるのが空港発着料金。
郊外の空港を使ったり、ボーディングブリッジを使わず、タラップによる搭乗にしたり、早朝や深夜発といった時間にすることで、空港発着料金を抑えています
5.中短距離に特化
少ない機材で、一日に何回もフライトすることにより、1フライト当たりの経費を抑えています。そのため、中短距離の航路に特化しています。
6.ネット販売
インターネットを使った販売により営業経費を抑えています。そのため、旅行会社や代理店に依頼すると、手数料が追加されることがあります。
LCCのメリット
1.安い
LCCの最大のメリットは安い事。
通常時でも安いのですが、特に時々行われるバーゲンの時などは驚きの料金で販売していることもあります。
2.機材が新しい
LCCは、総じて新しい機材を使っています。
その理由は、新しい機材の方が、燃費がいいから。また中古機材だと、エンターテイメント機器を外したり、シートピッチを変えたりと、余計なコストがかかってしまうので、LCCは中古機材を使わない所がほとんどです。
3.片道でも安い
非LCCの格安航空券は往復が基本。そのため、片道チケットを買おうとすると、びっくりするような値段になります。
しかし、LCCは片道航空券販売が基本ですので、片道チケットが安いのです。
4.不要なサービスがない
短距離のフライトだと、食事はいらないとか、好きな音楽が聞きたいとか、ニーズはいろいろ。非LCCは食事をキャンセルしても、エンターテイメントを利用しなくても料金は変わりませんが、LCCならその分安くなります。
LCCのデメリット
1.預け荷物が有料
LCCは、食事などの機内サービスが有料ですが、預け荷物も有料になります。でも、逆にいえば預け荷物がない身軽な人にとってはありがたいことです。
2.ディレイ(遅延)が多い
LCCは機材の有効活用のため、着陸してからなるべく短時間で次のフライトに向かいます。そのため、天候や機材の不具合などちょっとしたことで、出発時刻や到着時刻が遅れることがあります。
特に、短距離の場合、一日に複数回のフライトがあり、遅れが積み重なってしまうことがあります。
3.フライトキャンセルが多い
LCCの場合、採算が取れない航路はすぐに廃止してしまったり、スケジュールを変えたりします。そのため、予定していた便がキャンセルになったり、日時が変わることがあります。
4.シートピッチが狭い
一機の飛行機になるべく多く乗せるため、非LCCに比べシートピッチは狭めにできています。といっても、小柄な日本人ならそれほど問題になるレベルではありません。
LCCをうまく使う方法
メリットもデメリットもあるLCCですが、うまく使えば、大変便利でお得な航空会社です。そのLCCをうまく使うヒントをご案内します。
1.常に値段を比較しよう
LCCが常に安いといったイメージを持たれる方が多いのですが、実はLCCの航空券の価格は、日によって変わってきます。
出発日に近づけば近づくほど、値段が上がったり、お客さんが少ない便は値段が下がったりします。
航空券の値段はネットで簡単に調べられますので、非LCC航空会社の値段も含めて、チェック比較して購入されるとよりお得になります。特に日本~バリ島といった長距離便は、日にちによっては直行便のガルーダ・インドネシア航空の方が安かったなんてこともあります。
2.バーゲンを狙う
LCCのパイオニア、Air Asiaは、半年に一度バーゲンセールを行います。この時は、バリ島まで往復で20,000円と、驚きの値段になることもあります。
このバーゲン情報ですが、LCC会社のネット会員になると、メールで送られてきます。ネット会員は無料でなれますので、入会しておくことをお勧めします。
3.ネットを活用する
チケットの価格調査や予約などは、インターネットで簡単にできます。
また、ネット会員特典なども沢山ありますので、ネットを活用するのがいいでしょう。
4.スケジュールに余裕を持つ
バーゲンの航空券はすぐに売り切れてしまい、希望の日にちを抑えるのは難しいです。
また、フライトスケジュールの変更も良くありますので、旅行日程に余裕を持っていると、安いチケットが購入できたり、スケジュール変更に柔軟に対応ができます。
LCCの出現で、多くの方が気軽に海外旅行を楽しめるようになりました。
しかし、安いということだけでLCCを選ぶと、意外と非LCCより高くなってしまったり、残念な結果になってしまうこともあります。
LCCだけではなく、非LCCも視野に入れて、お得で楽しい海外旅行を実現してくださいね。
海外旅行はツアーと個人旅行どちらがお得?
海外旅行に行く際、航空券やホテルなどどのように手配していますか?
旅行会社のツアー旅行に参加するのか、それともネットなどを使い個人で手配するのか?
ツアー旅行と個人手配、どちらがお得なのか、ちょっと考えてみましょう。
<目次>
ツアーと個人旅行は何が違うの?
ツアー旅行とは、旅行会社が飛行機から泊まるホテル、旅行中の観光やアクティビティなどすべて手配してくれる旅行で、パック旅行とかパッケージ旅行とも言われています。旅行会社がすべて手配してくれるから、ラクチンで間違いもありません。
対して個人旅行とは、飛行機のチケットや泊まるホテル、旅行中の移動方法、アクティビティなどの予約などすべての事を自分で手配する旅行です。
昔は、海外旅行と言えばツアー旅行、パック旅行がほとんどでした。
しかし、バックパッカー旅行がブームになった1990年代から、旅行会社を通さずに自分で手配する個人旅行が若い人を中心に増えてきました。
最近では、飛行機のチケットとホテルだけ旅行会社が手配し、旅行中の食事やアクティビティなどは個人で手配するツアーやオプションでいろいろ選択できるツアーも増えてきています。
ツアーと個人旅行のメリット、デメリット
ツアー旅行の場合
ツアー旅行の最大のメリットは、すべての予約手配を旅行会社が行ってくれるということです。そのため、手配ミスやトラブルが少なく、万一トラブルがあっても提携している現地スタッフのフォローが期待できます。
特に大きいのは、言葉の問題です。現地のインドネシア語や英語ができなくても、希望したサービスが受けられます。
反面、デメリットとしては、泊まるところ、遊ぶところがすべて決められてしまい、当日の自由度がないということです。急に別の所に行きたくなったとか、他の食べ物が食べたくなったと思っても、すべて決められたスケジュールで動きますので、勝手、わがままが通じないのです。
ただ、最近ではユーザーの希望を取り入れ、セミオーダーのツアー旅行も増えてきました。
個人旅行の場合
個人旅行のメリットは、すべての旅程が自分で好きに決められるということです。
飛行機、ホテル、アクティビティ、食事、すべて自分の好きなように決められますし、当日急なスケジュールの変更も可能です。
それに対し、デメリットは、すべて自分の責任で行わなければならないということです。予約手配のミスがあっても、すべて自分の責任で対応しなくてはいけませんし、トラブル対応も自分で行わなくてはいけません。
ツアーと個人旅行どっちが安い?
よく聞かれるのがツアーと個人旅行どっちが安いか?ということですが、これは一概には言えません。
ツアー旅行の場合、航空券やホテルなど旅行会社が大量に購入したり、契約をしているので、個人で買うより安い場合が多いです。また、アクティビティなども契約により安くなることが多いです。
ただし、ツアーの場合は、すべてのお客様に満足していただくために規定以上のクオリティーを確保しなくてはいけませんし、契約もあるので、おいそれと航空会社やホテルを変えるわけにはいきません。
個人旅行の場合、個人の責任で航空会社をLCC(ローコストキャリア)にするとか、ホテルやアクティビティのランクを下げるとかして、値段を抑えることが可能です。
つまり、まったく同じ飛行機、ホテル、アクティビティーを使うと仮定したら、ツアー旅行の方が断然お安くなりますが、クオリティは下げてもいいから、安くしたいというのでしたら、個人で探した方が安いところが見つかることもあります。
ツアー旅行に向く人、個人旅行に向く人
忙しくて準備や手配に時間をかけられない。
海外旅行になれていない、言葉の不安がある。
なるべくトラブルがない安心の旅行をしたい。
こんな方はツアー旅行の方がいいでしょう。
自分でいろいろ調べて、手配するのだ好きだ。
海外旅行は何度も経験があり、言葉も大丈夫。
少しくらいのトラブルがある方が、面白い。
こんな方は個人旅行の方が向いていると思います。
ツアー旅行、個人旅行どっちにしたらいいの?
どちらも、メリット、デメリットがあります。
まず、最初にすべきことは、どこで、何をしたいかをしっかりと決めることです。
また、その優先順位も決めましょう。
絶対にやりたいこと、行きたいところ。
できればやりたい、行きたいところ。
その上で、まずは旅行会社に行って、自分の希望にあうツアーがあるかどうかを探してみましょう。
どうしても、希望にあうツアーがない、あるいは、予算的に厳しい、となったら、自分で手配できるのかどうかを調べてみましょう。
こうやって、自分にとって、ツアー旅行がいいのか、個人旅行がいいのかを決めることが重要だと思います。
バリ島のイドゥルフィットリ(断食明け大祭り)
今、インドネシアはラマダーン(断食月)です。
ラマダーンってなに?って方はこちらの記事からご覧ください
一ヶ月間の辛い断食も7月6日で終了!
ラマダーン月が明ければ、イドゥルフィットリです。今回は、このイドルフィットリについてご紹介しようと思います。
<目次>
イドルフィットリってなに?
イドルフィットリとは、「断食明け大祭」のことです。
一か月にわたり行われてきた断食が無事明けた事をお祝いする行事です。
人々はお休みを取り、故郷に帰って、地元の教会(モスク)にお祈りに行ったり、親族や友人たちと無事に断食が明けたことをお祝いします。
また、子供達にはおこずかいなどが配られます。
まるで、日本のお正月とお盆が一緒に来たようなお祭りです。
イドゥルフィットリの影響
今年のイドゥルフィットリは7月6日(水曜日)、7日(木曜日)の2日間ですが、その前後に政令指定休日があり、7月2日から10日までの9連休になります。
多くの企業や工場、個人商店などはこの期間お休みとなり、また多くの人が田舎に帰るため、道路や鉄道、飛行機などが大混雑します。
これも、日本のお盆や年末年始と同じような状況ですね。
バリ島の影響
バリ島は住民の大半がヒンドゥー教徒なので、イドゥルフィットリは関係ないと思われるかもしれません。
しかし、ホテルやスパ、レストランなどにはジャワ島など他の島から来ているイスラムの方もいますし、ジャカルタの政府機関もお休みになるので、学校、銀行、官公庁もお休みになります。
では、具体的にバリ島でどんな影響がでるのかご紹介します
道路の渋滞がひどくなります
イドルフィットリの期間中、ジャカルタなどイスラム圏の会社や工場はお休みになります。さらにレストランや個人商店もお休みになるので、非イスラムの方も家にいてもつまらない、ということになり、大挙してバリ島に旅行に来ます。
しかも、多くの方がフェリーを使って車やバスできますので、バリ島内の車の量が一気に増加します。
そうなると、発生するのが交通渋滞
普段から渋滞の多い、クタ、スミニャック、ウブドなど観光エリアの渋滞が普段以上になります。
観光地やホテルなどが混雑します
タナロット寺院やウルワツ寺院など有名な観光地には国内旅行者が押しかけ、普段以上に混雑します。
また、ホテルやレストランも有名なお店はかなり混み合います。以前は、国内旅行者は外国人旅行者が行くようなレストラン、ホテルにはいきませんでしたが、最近のインドネシア国内の好景気を背景に、収入も増えてきたので、外国人向けの高級レストランやホテルにも多くのインドネシア旅行者が利用するようになりました。
官公庁がお休みになります
もちろん、空港の入出国管理窓口はちゃんと動いています。入出国ができないとか、すごく時間がかかるということはございません。
ただし、入出国管理事務所はお休みとなりますので、パスポート紛失時の対応やビザ取得や延長手続きができなくなります。
一か月以内の短期旅行者の方は、パスポート紛失だけ十分気を付けていただければいいのですが、一か月以上滞在される方は、ビザ取得、ビザ延長はお早めに済ませておいてください。
あまり心配しなくてもいいこと
イスラム系の方々が、田舎に帰ってしまうとなると、ホテルやスパもお休みになるのでは?
と心配される方もいらっしゃいますが、それは心配ありません。
イスラム系の方が帰省されても、残ったバリの方々でちゃんと運営していますので、ホテル、レストラン、スパ、アクティビティがお休みになるということはありません。
ただ、ローカル向けの屋台やワルンなどの一部がお休みになります。市場(パサール)や夜市(センゴール)に行ったとき、ふだんより出ているお店が少ないかな?と感じるかもしれませんが、それ以外は心配いりません。
イドルフィットリへの対策
観光客が行くような場所はお休みになることはありませんが、混雑したり、渋滞にあったりします。
旅行計画は、十分余裕を持って立てて頂きたいのと、スパやレストラン、アクティビティなどはお早めに予約されるのがいいと思います。
また、これから、あるいは来年の旅行を考えられている方は、このイドゥルフィットリの時期を避けた方が賢明かと思います。
最後に、今年のイドゥルフィットリは7月6日、7日で、前後のお休みを含めて7月2日~10日まで、バリ島は混み合いますよ~、ということをお知らせいたします。
バリ島でスマホ、ケータイを賢く使う方法
バリ島など海外にいても日本と同じように自分のスマホやケータイが使えたら便利ですよね。
家族や友人たちに連絡をしたり、LINEを使ったり、サイトを見たり。
でも、海外に行ったら、自分のスマホが使えないんじゃないかな?
なんて、思われている方!そんなことはないのです。
今回は、バリ島や海外でのスマホ、ケータイの使い方についてご案内します。
<目次>
海外でスマホ、ケータイを使うには
海外にいると、DocomoやSoftbankといった日本の通信会社の電波は届きません。圏外となってしまいます。
そこで、使うのがローミングというサービスです。これは滞在エリアの通信会社の電波を使ってスマホやケータイを利用しようというサービスです。
このサービスを使うには、あらかじめ日本の通信会社にサービス開始の手続きをしておかなくてはいけません。手続きさえしておけば、バリ島や海外でもいつもと同じように自分のスマホ、ケータイを使うことができるのです。
手続き方法は、各通信会社ごとによって違うのでWebサイトやショップで確認してみてください。
高額請求が来るかも?
ローミングサービスを使えばバリ島でも自分のスマホ、ケータイが利用できるのですが、よく「海外でスマホ、ケータイを使うと後で高額請求が来る」という話を聞きます。
それは、こんな理由からなのです。
通話料金が高いから
ローミングサービスを使ったとしても、バリ島でスマホ、ケータイを使うと、およそ以下のような料金となります。(ご利用の通信会社により変わってきます)
- バリ島内に電話を掛ける 70円/分~75円/分
- 日本に電話を掛ける 260円/分~380円
- 着信 155円/分
日本国内で電話をかけるより、通話料がぐっと高くなることと、着信(かかってきた電話を受ける)だけでも1分間に155円の通話料がかかってしまいます。
着信だからと長電話すると、多額の通話料が請求されることになりますので、ご注意ください
想定外のデータ通信
通話は、スマホ、ケータイで掛けない、掛かってきた電話もとらない、としておけば、通話料がかかることはありませんが、意外と見落としがちなのがデータ通信です。データ通信とはLINEやメール、インターネットなどのことです。
海外でのデータ通信はどの通信会社にもパケ放題プランがありますが、それでも1日2,980円かかってしまいますし、もしパケ放題プランに加入していないと通信した分だけ料金請求されてしまいます。
LINEやインターネットは、やらなければいい、と思いかもしれませんが、LINE,メールは自分から送信するだけではなく、お友達から送られてきたメッセージを受信するだけでも料金が発生します。
また、ニュース配信や天気予報など自動で配信されるサービスを利用されていたら、それらのデーターが勝手に送受信され、高額請求となってしまいます。
高額請求を避けるための裏ワザ
高額請求を避けるためには、飛行機に乗ったら、スマホ、ケータイの電源を切ってしまうのが一番簡単なことですが、時計機能やカメラ機能など使いたいので、どうしても電源OFFというわけにはいきません。
ネットで調べると「データローミングをOFFにする」とか設定を変更すれば大丈夫という意見が多いのですが、設定変更はなかなか難しくてやりきれない事もあります。
そこで、簡単に高額請求を避ける方法を見つけました。たった2ステップだけでOKです。(アンドロイドもi-Phoneも共通の方法です)
1.飛行機モードにする
まず、設定画面から「飛行機モード」をさがしてこれをONにします。
飛行機モードをONにすると、電話機能、データ通信機能などがOFFとなりますので、これで通話料もデータ通信費もかかりません。
これは飛行機に搭乗したら、すぐにやりましょう。
2.WifiはONにする
次に設定画面から「Wifi」のみONにします。
飛行機モードにするとWifiもOFFになってしまいますので、LINEやインターネットが使えなくなります。この後説明しますが、ホテルやカフェなどでLINEやインターネットをするのならWifiだけONにしましょう。
WifiをONにしただけでは、データ通信は行われませんから、データ通信費の請求はありません。Wifi ONは飛行機を降りてから行ってくださいね。
Zenfoneシリーズ(Andoroid)の設定画面はこんな感じになります。
これだけの設定で、高額請求の恐怖はなくなります。
Free-Wifiを使おう
さて、この設定で高額請求はなくなるのですが、やっぱりLINEやネットはやりたいですよね。かといって、データ通信を行ったら、高額な通信費が発生するかもしれません。そこで、お勧めなのがFree-Wifiの利用です。
バリ島の多くのホテルやカフェ、レストランには、Free-Wifiといって無料でネット接続ができるサービスがあります。これを使えば無料で、LINEやインターネットが楽しめます。
Free-Wifiを使うには、先ほどの設定にありました「Wifi」機能をONにしなくてはいけません。面倒ですので、飛行機から降りたら、「Wifi」だけONにしてしまいましょう。
また、カフェやホテルなどのFree-Wifiはお客様以外の方に勝手に使われないようにパスワードでロックがかかっています。お店のスタッフにパスワードを聞いて設定すれば、即使えるようになります。
パスワードの入力方法などは、機種によって違いますので、日本にいる間にショップや詳しい人にやり方を聞いておきましょう。
ポケットWifiを使おう
説明しましたFree-Wifiは、ホテルやカフェ内でしか使えません。街の中や移動中はWifiの電波が届かないので利用できなくなります。
それは困る、24時間いつでも、どこでもLINE、インターネットを使いたい!
という方には、レンタル・ポケットWifiをお勧めします。
レンタルのポケットWifiがあれば、バリ島内どこでもネットができますし、レンタル費の中に通信費も含んでいますので、費用の心配もありません。
バリ島内にはレンタル・ポケットWifiのお店はないので、あらかじめ日本で借りておくといいでしょう。費用も安いのは500円/日からあり、空港で機器の受け取り返却もできるので大変便利です。
SIMフリーのスマホがあれば
最近日本でもSIMフリーのスマホが増えてきました。
SIMフリーのスマホがあれば、バリ島でローカル用のSIMを購入すれば、安い値段で音声通話もインターネットもできます。
また、日本への海外通話も安くできる方法があるので、SIMフリーのスマホをお持ちの方は、ぜひバリ島で活用してください。
バリ島の宗教
バリ島の宗教と言えば、バリ・ヒンドゥー教です。
しかし、インドネシアはイスラム教だから、バリ島もイスラム教と思われている方も多いと聞きます。
なぜ、バリ島だけヒンドゥー教なのか?
そもそも、バリヒンドゥー教ってどんな宗教なのか?
といった疑問にお答えしていきます。
<目次>
なぜバリ島だけヒンドゥー教なのか?
最初に、インドネシア=イスラム教国と思われている方が多いようですが、これは間違いです。インドネシア共和国の「建国五原則(Pancasila・パンチャシラ)には「唯一神の信仰」と書かれていますが、これは「イスラム教の信仰」ではありません。
唯一神宗教なら、イスラム教でなくてもいいのです。
注)現在インドネシア共和国が公式に認めている宗教は、イスラム、仏教、プロテシタント、カソリック、ヒンドゥー、儒教であり、無神論は許されていません。
確かに、インドネシア全体で見れば、国民の大多数(80%とも90%とも言われています)がイスラム教徒ではありますが、その他の宗教を信仰している国民もいるのです。
さて、バリ島がヒンドゥー教の理由を説明していきますが、それには歴史を振り返らなくてはいけません。
インドネシアは、古くからインドとの交易がありました。
交易により、多くの品物と一緒に、人や文化、宗教もインドからインドネシアに伝わってきました。
その事により、ジャワ島を中心に現在のインドネシア各地にインドの宗教、ヒンドゥー教や仏教が広がっていったのです。現在でも、ジャワ島には仏教寺院(ボロブドゥール遺跡)やヒンドゥー教遺跡(プランバナン寺院)にその当時の様子を見ることができます。
その後、マレー半島経由でイスラム教が伝わってきました。拡大するイスラム勢力により、16世紀ジャワ島のヒンドゥー国家マジャパヒト王朝が倒され、王家、貴族、僧侶たちがバリ島に逃れてきました。マジャパヒト王朝を倒したイスラム勢力でしたが、バリ島だけは攻略できず、こうしてイスラム教徒が多いインドネシアの中にあって、バリ島だけヒンドゥー教の島となったのです。
バリ・ヒンドゥー教はどんな宗教?
バリヒンドゥー教は、インドから伝わってきたヒンドゥー教に昔からあった土着宗教が混ざってできた独自の宗教です。
お供え物の宗教
バリヒンドゥー教を表す言葉として「お供え物の宗教」があります。
毎日のお祈りや、満月、暗月のお祈り、お祭りごとなどには、必ずお供え物が必要となります。
日ごろのお祈りには、ココナッツやバナナの葉、お花、ちょっとしたお菓子などを使った簡単なお供え物を使いますが、お寺でのお祈りやお祭りごとの時は果物や鶏、豚などを備えます。
家の前の道路で、草花で作った小さなお供え物を地面に置いてお祈りしているところを見られた方もいるかと思います。
唯一神の宗教
バリヒンドゥー教がインドのヒンドゥー教と大きく違うのは、唯一神の宗教ということです。インドヒンドゥーには、シヴァ神をはじめ多くの神様がいますが、バリヒンドゥーは、神様はただ一つなのです。
意外かと思われた方も多いでしょうが、それは、こんな理由からです。
先ほど説明したインドネシアの建国五原則には「唯一神の信仰」と書かれています。つまり、ヒンドゥー教のような多神教は、インドネシアでは公認されないのです。
これでは、バリヒンドゥーを信仰しているバリ島の人たちは困ってしまいます。
そこで、バリヒンドゥー教はサン・ヒャン・ウィディという唯一神を信仰する宗教で、シヴァ神やヴィシュヌ神は、サン・ヒャン・ウィディ神の化身である、ということにしました。
だから、バリ・ヒンドゥー教は唯一神教なのです
アガマとアダット
バリ島ではアガマとアダットという言葉を使います。
アガマとは信仰のことで、「サン・ヒャン・ウィディという神を信じ、祈りをささげること」です。
それに対し、日ごろのお供えやお祭りごとなどはアダット(習慣)として考えています。
カースト制度
バリヒンドゥー教には、インドのヒンドゥー教のように、カースト制度があります。
ただし、インドほど厳しいものではなく、現代では、名前の付け方や、宗教行事にその名残を見るだけです。
バリ島のカーストは以下の4つの階級に分かれます。
- ブラフマ(僧侶階級)
- クシャトリア(王族階級)
- ウエシャ(貴族階級)
- スードロ(平民)
現代では、階級による職業の差別などは全くありませんが、王族階級や貴族階級の人は、平民階級よりも土地や資産を多く持つ人が多く、また昔から高等教育を受ける機会も多かったので、政治家や大企業のオーナーには、この階級の人が多いです。