バリ島の伝統芸能
バリ島というと、マリンリゾートの島、というイメージが強いと思いますが、昔から「神々が棲む島」と言われるほど、独特の宗教色が強い場所です。
その宗教をベースにした文化、特に伝統芸能はバリ島独特のものがあり、今でも世界中から多くの観光客がバリ島の伝統芸能を楽しみに集まってきております。
今回は、そのバリ島の伝統芸能の中でも、バリニーズダンスと言われる伝統舞踊とガムラン・伝統音楽についてご案内します。
<目次>
バリ島伝統舞踊
バリ島の伝統芸能と言えば、真っ先に思い浮かべるのがバリニーズ・ダンスとも言われる伝統舞踊です。もともとは、祭礼の際に神様や祖先霊にささげるための舞踊であったり、村人たちの娯楽としての舞踊でありました。
もちろん、現在もそのような舞踊は各村々で行われていますが、観光客や外国人も気軽に見ることができるようにしたのが、バリ島の伝統舞踊と言われるものです。
この伝統舞踊は、ホテルやレストランでのお客様へのパフォーマンスとして、あるいはイベントの余興として、そして観光の一部としてバリ島の各地で行われています。特にバトゥブラン村やウブドには常設の劇場があり、ほぼ毎日公演が開園されています。
伝統舞踊には数多くの種類がありますが、ここでは代表的な3つの舞踊を紹介します。
ケチャダンス
バリの伝統舞踊の中でもっとも有名なのが、このケチャダンスではないでしょうか?
ケチャダンスは、もともとはサンヒャンと呼ばれるトランスダンスを基にドイツ人画家のウォルターシュピースの提案でバリ島の人たちが作り上げた歌劇です。
ケチャダンスは男性(最近は女性のケチャもあります)の合唱による声をBGMにインドのラーマヤナ物語を演じます。
ケチャダンスは、ウブドやバトゥブラン村などで定期公演が行われていますが、バリ島最南端にあるウルワツ寺院のケチャダンスが最も有名で、多い時には千人近い観衆を集めるそうです。
バロンダンス
バロンダンスは、ギャニャール県を中心としたエリアでプラダラムの祭礼の際に行われるチャロナラン劇を基に作られた歌劇です。
チャロナラン劇は、もともとは疫病などの災いを治めるために行われていた歌劇ですが、宗教色が強く、また長時間にわたるため、観光客にも見やすいように、ダイジェスト化したのがこのバロンダンスです。
バロンダンスは、善の象徴である聖獣バロン(上の写真がバロンです)と、悪の象徴である魔女ランダとの果てることのない戦いを描いたもので、物語の最後には、バロンの魔力により兵士たちが剣を自分の胸に突き刺すというショッキングな場面もあります。
このバロンダンスは、ウブドエリアなどで毎晩定期公演が行われていますが、有名なのがバトゥブラン村の公演で、村内に何か所もある公演会場で毎朝10:00ごろから行われています。ウブドエリアやキンタマーニ方面への観光の際に、ぜひ立ち寄られてはいかがと思います。
レゴンダンス
レゴンダンスは、バリ島の伝統舞踊のうち、ケチャダンス、バロンダンス以外の踊りを総称したダンスです。もともとは、宮廷内で王族たちが楽しむためや、村のお祭りの際に神様にささげたり、娯楽として楽しまれていた踊りをアレンジしたものです。
踊りの種類は多岐にわたり、古くから受け継がれる舞踊もありますし、最近になって作られたオリジナルダンスもあります。
レゴンダンスは、レストランやホテルなどでお客様向けのパフォーマンスとして演じられることが多いのですが、本格的に鑑賞するのなら、やはり芸術の村と言われるウブドエリアが良いと思います。
バリ島伝統音楽
バリ島の伝統音楽は、先に紹介した伝統舞踊と密接な関係があります。舞踊のBGMとして奏でられることが多いのですが、ホテル、レストランなどではお客様へのサービスの一環として演じられることがあります。
ガムラン
ガムランはバリ島のというより、インドネシアの各地で行われている銅鑼や鍵盤打楽器による民族音楽の総称です。もともと、古代ジャワ語のガムル(叩くとか打つといった動詞)が語源の打楽器を指す言葉でしたが、現在は打楽器を使った民族音楽全般を指す言葉として使われています。
ガムランには青銅や鉄など金属を使った物と、竹を使った物があります。
金属製のものは、華やかな音がして、伝統舞踊のBGMや祭礼の際に聞くことができます。一方竹製のガムランはやさしい音がして、癒し効果も高いので、ホテルやレストラン、スパなどのBGMやヒーリング音楽として使われています。
ジェゴグ
ジェゴグは竹製ガムランの一種で、特に巨大な竹を使った打楽器(ジェゴグ)による重低音が特徴的な伝統音楽です。
バリ島の西部エリアで古くから行われてきた伝統音楽ですが、オランダ統治時代はその巨大な竹が武器になるとのことから、一時ジェゴグは禁止されていました。戦後、そのジェゴグを復活させて、広めたのがヌガラのスエントラ氏と言われています。
バリ島ではスエントラ氏率いるスアールアグンが有名ですが、現在ではヌガラ以外にもウブドなどにもジェゴグを行うグループがあり、多くの場所で公演が行われています。
簡単にバリ島の伝統舞踊、伝統音楽をご紹介しました。
せっかくバリ島に来るのでしたら、マリンスポーツやスパなどだけではなく、このような伝統芸能にも触れていただきたいと思います。
LCC(格安航空会社)って、どうなの?
ほとんどの海外旅行の移動方法は、飛行機ですが、この飛行機のチケット費用が結構かかります。旅行で使う費用の1/3はチケット代だそうです。
なるべく安く海外旅行に行くには、飛行機のチケット代を以下に抑えるかがポイント!
そこで、使われるのがLCCと呼ばれる格安航空会社。
今回は、このLCCについて考えてみました。
<目次>
LCCとは?
LCCとはLow Cost Carrierの略で、日本語にすると「格安航空会社」
サービスの簡素化や経費の削減などにより低価格の運賃を実現している航空会社のことです。
LCCが安い理由
LCCが出始めたころは、あまりに安いため「中古の飛行機を使っているのでは?」とか「保全や安全対策をないがしろにして安くしているのでは?」といった噂が流れましたが、実際は、以下のような経営努力によって低価格を実現しているそうです。
1.人件費を抑える
CA(キャビンアテンダント)の数を必要最低限にしたり、機内清掃をCAが行ったり、またネットを使うことで営業スタッフを少人数にするなど、人件費を削減しています
2.サービスの有料化
食事や飲み物、毛布、アイマスク、機内エンターテイメント(映画など)も有料化することにより、運賃を下げています。必要な人だけお金を払って利用するということですね。
3.機材、整備コストを下げる
機材を統一し、予備部品や工具などの効率化を図ったり、同じ機材をまとめて導入することにより機材コストを下げています。
4.空港発着料金のコストダウン
経費の中でかなりのウェイトを占めるのが空港発着料金。
郊外の空港を使ったり、ボーディングブリッジを使わず、タラップによる搭乗にしたり、早朝や深夜発といった時間にすることで、空港発着料金を抑えています
5.中短距離に特化
少ない機材で、一日に何回もフライトすることにより、1フライト当たりの経費を抑えています。そのため、中短距離の航路に特化しています。
6.ネット販売
インターネットを使った販売により営業経費を抑えています。そのため、旅行会社や代理店に依頼すると、手数料が追加されることがあります。
LCCのメリット
1.安い
LCCの最大のメリットは安い事。
通常時でも安いのですが、特に時々行われるバーゲンの時などは驚きの料金で販売していることもあります。
2.機材が新しい
LCCは、総じて新しい機材を使っています。
その理由は、新しい機材の方が、燃費がいいから。また中古機材だと、エンターテイメント機器を外したり、シートピッチを変えたりと、余計なコストがかかってしまうので、LCCは中古機材を使わない所がほとんどです。
3.片道でも安い
非LCCの格安航空券は往復が基本。そのため、片道チケットを買おうとすると、びっくりするような値段になります。
しかし、LCCは片道航空券販売が基本ですので、片道チケットが安いのです。
4.不要なサービスがない
短距離のフライトだと、食事はいらないとか、好きな音楽が聞きたいとか、ニーズはいろいろ。非LCCは食事をキャンセルしても、エンターテイメントを利用しなくても料金は変わりませんが、LCCならその分安くなります。
LCCのデメリット
1.預け荷物が有料
LCCは、食事などの機内サービスが有料ですが、預け荷物も有料になります。でも、逆にいえば預け荷物がない身軽な人にとってはありがたいことです。
2.ディレイ(遅延)が多い
LCCは機材の有効活用のため、着陸してからなるべく短時間で次のフライトに向かいます。そのため、天候や機材の不具合などちょっとしたことで、出発時刻や到着時刻が遅れることがあります。
特に、短距離の場合、一日に複数回のフライトがあり、遅れが積み重なってしまうことがあります。
3.フライトキャンセルが多い
LCCの場合、採算が取れない航路はすぐに廃止してしまったり、スケジュールを変えたりします。そのため、予定していた便がキャンセルになったり、日時が変わることがあります。
4.シートピッチが狭い
一機の飛行機になるべく多く乗せるため、非LCCに比べシートピッチは狭めにできています。といっても、小柄な日本人ならそれほど問題になるレベルではありません。
LCCをうまく使う方法
メリットもデメリットもあるLCCですが、うまく使えば、大変便利でお得な航空会社です。そのLCCをうまく使うヒントをご案内します。
1.常に値段を比較しよう
LCCが常に安いといったイメージを持たれる方が多いのですが、実はLCCの航空券の価格は、日によって変わってきます。
出発日に近づけば近づくほど、値段が上がったり、お客さんが少ない便は値段が下がったりします。
航空券の値段はネットで簡単に調べられますので、非LCC航空会社の値段も含めて、チェック比較して購入されるとよりお得になります。特に日本~バリ島といった長距離便は、日にちによっては直行便のガルーダ・インドネシア航空の方が安かったなんてこともあります。
2.バーゲンを狙う
LCCのパイオニア、Air Asiaは、半年に一度バーゲンセールを行います。この時は、バリ島まで往復で20,000円と、驚きの値段になることもあります。
このバーゲン情報ですが、LCC会社のネット会員になると、メールで送られてきます。ネット会員は無料でなれますので、入会しておくことをお勧めします。
3.ネットを活用する
チケットの価格調査や予約などは、インターネットで簡単にできます。
また、ネット会員特典なども沢山ありますので、ネットを活用するのがいいでしょう。
4.スケジュールに余裕を持つ
バーゲンの航空券はすぐに売り切れてしまい、希望の日にちを抑えるのは難しいです。
また、フライトスケジュールの変更も良くありますので、旅行日程に余裕を持っていると、安いチケットが購入できたり、スケジュール変更に柔軟に対応ができます。
LCCの出現で、多くの方が気軽に海外旅行を楽しめるようになりました。
しかし、安いということだけでLCCを選ぶと、意外と非LCCより高くなってしまったり、残念な結果になってしまうこともあります。
LCCだけではなく、非LCCも視野に入れて、お得で楽しい海外旅行を実現してくださいね。
海外旅行はツアーと個人旅行どちらがお得?
海外旅行に行く際、航空券やホテルなどどのように手配していますか?
旅行会社のツアー旅行に参加するのか、それともネットなどを使い個人で手配するのか?
ツアー旅行と個人手配、どちらがお得なのか、ちょっと考えてみましょう。
<目次>
ツアーと個人旅行は何が違うの?
ツアー旅行とは、旅行会社が飛行機から泊まるホテル、旅行中の観光やアクティビティなどすべて手配してくれる旅行で、パック旅行とかパッケージ旅行とも言われています。旅行会社がすべて手配してくれるから、ラクチンで間違いもありません。
対して個人旅行とは、飛行機のチケットや泊まるホテル、旅行中の移動方法、アクティビティなどの予約などすべての事を自分で手配する旅行です。
昔は、海外旅行と言えばツアー旅行、パック旅行がほとんどでした。
しかし、バックパッカー旅行がブームになった1990年代から、旅行会社を通さずに自分で手配する個人旅行が若い人を中心に増えてきました。
最近では、飛行機のチケットとホテルだけ旅行会社が手配し、旅行中の食事やアクティビティなどは個人で手配するツアーやオプションでいろいろ選択できるツアーも増えてきています。
ツアーと個人旅行のメリット、デメリット
ツアー旅行の場合
ツアー旅行の最大のメリットは、すべての予約手配を旅行会社が行ってくれるということです。そのため、手配ミスやトラブルが少なく、万一トラブルがあっても提携している現地スタッフのフォローが期待できます。
特に大きいのは、言葉の問題です。現地のインドネシア語や英語ができなくても、希望したサービスが受けられます。
反面、デメリットとしては、泊まるところ、遊ぶところがすべて決められてしまい、当日の自由度がないということです。急に別の所に行きたくなったとか、他の食べ物が食べたくなったと思っても、すべて決められたスケジュールで動きますので、勝手、わがままが通じないのです。
ただ、最近ではユーザーの希望を取り入れ、セミオーダーのツアー旅行も増えてきました。
個人旅行の場合
個人旅行のメリットは、すべての旅程が自分で好きに決められるということです。
飛行機、ホテル、アクティビティ、食事、すべて自分の好きなように決められますし、当日急なスケジュールの変更も可能です。
それに対し、デメリットは、すべて自分の責任で行わなければならないということです。予約手配のミスがあっても、すべて自分の責任で対応しなくてはいけませんし、トラブル対応も自分で行わなくてはいけません。
ツアーと個人旅行どっちが安い?
よく聞かれるのがツアーと個人旅行どっちが安いか?ということですが、これは一概には言えません。
ツアー旅行の場合、航空券やホテルなど旅行会社が大量に購入したり、契約をしているので、個人で買うより安い場合が多いです。また、アクティビティなども契約により安くなることが多いです。
ただし、ツアーの場合は、すべてのお客様に満足していただくために規定以上のクオリティーを確保しなくてはいけませんし、契約もあるので、おいそれと航空会社やホテルを変えるわけにはいきません。
個人旅行の場合、個人の責任で航空会社をLCC(ローコストキャリア)にするとか、ホテルやアクティビティのランクを下げるとかして、値段を抑えることが可能です。
つまり、まったく同じ飛行機、ホテル、アクティビティーを使うと仮定したら、ツアー旅行の方が断然お安くなりますが、クオリティは下げてもいいから、安くしたいというのでしたら、個人で探した方が安いところが見つかることもあります。
ツアー旅行に向く人、個人旅行に向く人
忙しくて準備や手配に時間をかけられない。
海外旅行になれていない、言葉の不安がある。
なるべくトラブルがない安心の旅行をしたい。
こんな方はツアー旅行の方がいいでしょう。
自分でいろいろ調べて、手配するのだ好きだ。
海外旅行は何度も経験があり、言葉も大丈夫。
少しくらいのトラブルがある方が、面白い。
こんな方は個人旅行の方が向いていると思います。
ツアー旅行、個人旅行どっちにしたらいいの?
どちらも、メリット、デメリットがあります。
まず、最初にすべきことは、どこで、何をしたいかをしっかりと決めることです。
また、その優先順位も決めましょう。
絶対にやりたいこと、行きたいところ。
できればやりたい、行きたいところ。
その上で、まずは旅行会社に行って、自分の希望にあうツアーがあるかどうかを探してみましょう。
どうしても、希望にあうツアーがない、あるいは、予算的に厳しい、となったら、自分で手配できるのかどうかを調べてみましょう。
こうやって、自分にとって、ツアー旅行がいいのか、個人旅行がいいのかを決めることが重要だと思います。
バリ島のイドゥルフィットリ(断食明け大祭り)
今、インドネシアはラマダーン(断食月)です。
ラマダーンってなに?って方はこちらの記事からご覧ください
一ヶ月間の辛い断食も7月6日で終了!
ラマダーン月が明ければ、イドゥルフィットリです。今回は、このイドルフィットリについてご紹介しようと思います。
<目次>
イドルフィットリってなに?
イドルフィットリとは、「断食明け大祭」のことです。
一か月にわたり行われてきた断食が無事明けた事をお祝いする行事です。
人々はお休みを取り、故郷に帰って、地元の教会(モスク)にお祈りに行ったり、親族や友人たちと無事に断食が明けたことをお祝いします。
また、子供達にはおこずかいなどが配られます。
まるで、日本のお正月とお盆が一緒に来たようなお祭りです。
イドゥルフィットリの影響
今年のイドゥルフィットリは7月6日(水曜日)、7日(木曜日)の2日間ですが、その前後に政令指定休日があり、7月2日から10日までの9連休になります。
多くの企業や工場、個人商店などはこの期間お休みとなり、また多くの人が田舎に帰るため、道路や鉄道、飛行機などが大混雑します。
これも、日本のお盆や年末年始と同じような状況ですね。
バリ島の影響
バリ島は住民の大半がヒンドゥー教徒なので、イドゥルフィットリは関係ないと思われるかもしれません。
しかし、ホテルやスパ、レストランなどにはジャワ島など他の島から来ているイスラムの方もいますし、ジャカルタの政府機関もお休みになるので、学校、銀行、官公庁もお休みになります。
では、具体的にバリ島でどんな影響がでるのかご紹介します
道路の渋滞がひどくなります
イドルフィットリの期間中、ジャカルタなどイスラム圏の会社や工場はお休みになります。さらにレストランや個人商店もお休みになるので、非イスラムの方も家にいてもつまらない、ということになり、大挙してバリ島に旅行に来ます。
しかも、多くの方がフェリーを使って車やバスできますので、バリ島内の車の量が一気に増加します。
そうなると、発生するのが交通渋滞
普段から渋滞の多い、クタ、スミニャック、ウブドなど観光エリアの渋滞が普段以上になります。
観光地やホテルなどが混雑します
タナロット寺院やウルワツ寺院など有名な観光地には国内旅行者が押しかけ、普段以上に混雑します。
また、ホテルやレストランも有名なお店はかなり混み合います。以前は、国内旅行者は外国人旅行者が行くようなレストラン、ホテルにはいきませんでしたが、最近のインドネシア国内の好景気を背景に、収入も増えてきたので、外国人向けの高級レストランやホテルにも多くのインドネシア旅行者が利用するようになりました。
官公庁がお休みになります
もちろん、空港の入出国管理窓口はちゃんと動いています。入出国ができないとか、すごく時間がかかるということはございません。
ただし、入出国管理事務所はお休みとなりますので、パスポート紛失時の対応やビザ取得や延長手続きができなくなります。
一か月以内の短期旅行者の方は、パスポート紛失だけ十分気を付けていただければいいのですが、一か月以上滞在される方は、ビザ取得、ビザ延長はお早めに済ませておいてください。
あまり心配しなくてもいいこと
イスラム系の方々が、田舎に帰ってしまうとなると、ホテルやスパもお休みになるのでは?
と心配される方もいらっしゃいますが、それは心配ありません。
イスラム系の方が帰省されても、残ったバリの方々でちゃんと運営していますので、ホテル、レストラン、スパ、アクティビティがお休みになるということはありません。
ただ、ローカル向けの屋台やワルンなどの一部がお休みになります。市場(パサール)や夜市(センゴール)に行ったとき、ふだんより出ているお店が少ないかな?と感じるかもしれませんが、それ以外は心配いりません。
イドルフィットリへの対策
観光客が行くような場所はお休みになることはありませんが、混雑したり、渋滞にあったりします。
旅行計画は、十分余裕を持って立てて頂きたいのと、スパやレストラン、アクティビティなどはお早めに予約されるのがいいと思います。
また、これから、あるいは来年の旅行を考えられている方は、このイドゥルフィットリの時期を避けた方が賢明かと思います。
最後に、今年のイドゥルフィットリは7月6日、7日で、前後のお休みを含めて7月2日~10日まで、バリ島は混み合いますよ~、ということをお知らせいたします。
バリ島でスマホ、ケータイを賢く使う方法
バリ島など海外にいても日本と同じように自分のスマホやケータイが使えたら便利ですよね。
家族や友人たちに連絡をしたり、LINEを使ったり、サイトを見たり。
でも、海外に行ったら、自分のスマホが使えないんじゃないかな?
なんて、思われている方!そんなことはないのです。
今回は、バリ島や海外でのスマホ、ケータイの使い方についてご案内します。
<目次>
海外でスマホ、ケータイを使うには
海外にいると、DocomoやSoftbankといった日本の通信会社の電波は届きません。圏外となってしまいます。
そこで、使うのがローミングというサービスです。これは滞在エリアの通信会社の電波を使ってスマホやケータイを利用しようというサービスです。
このサービスを使うには、あらかじめ日本の通信会社にサービス開始の手続きをしておかなくてはいけません。手続きさえしておけば、バリ島や海外でもいつもと同じように自分のスマホ、ケータイを使うことができるのです。
手続き方法は、各通信会社ごとによって違うのでWebサイトやショップで確認してみてください。
高額請求が来るかも?
ローミングサービスを使えばバリ島でも自分のスマホ、ケータイが利用できるのですが、よく「海外でスマホ、ケータイを使うと後で高額請求が来る」という話を聞きます。
それは、こんな理由からなのです。
通話料金が高いから
ローミングサービスを使ったとしても、バリ島でスマホ、ケータイを使うと、およそ以下のような料金となります。(ご利用の通信会社により変わってきます)
- バリ島内に電話を掛ける 70円/分~75円/分
- 日本に電話を掛ける 260円/分~380円
- 着信 155円/分
日本国内で電話をかけるより、通話料がぐっと高くなることと、着信(かかってきた電話を受ける)だけでも1分間に155円の通話料がかかってしまいます。
着信だからと長電話すると、多額の通話料が請求されることになりますので、ご注意ください
想定外のデータ通信
通話は、スマホ、ケータイで掛けない、掛かってきた電話もとらない、としておけば、通話料がかかることはありませんが、意外と見落としがちなのがデータ通信です。データ通信とはLINEやメール、インターネットなどのことです。
海外でのデータ通信はどの通信会社にもパケ放題プランがありますが、それでも1日2,980円かかってしまいますし、もしパケ放題プランに加入していないと通信した分だけ料金請求されてしまいます。
LINEやインターネットは、やらなければいい、と思いかもしれませんが、LINE,メールは自分から送信するだけではなく、お友達から送られてきたメッセージを受信するだけでも料金が発生します。
また、ニュース配信や天気予報など自動で配信されるサービスを利用されていたら、それらのデーターが勝手に送受信され、高額請求となってしまいます。
高額請求を避けるための裏ワザ
高額請求を避けるためには、飛行機に乗ったら、スマホ、ケータイの電源を切ってしまうのが一番簡単なことですが、時計機能やカメラ機能など使いたいので、どうしても電源OFFというわけにはいきません。
ネットで調べると「データローミングをOFFにする」とか設定を変更すれば大丈夫という意見が多いのですが、設定変更はなかなか難しくてやりきれない事もあります。
そこで、簡単に高額請求を避ける方法を見つけました。たった2ステップだけでOKです。(アンドロイドもi-Phoneも共通の方法です)
1.飛行機モードにする
まず、設定画面から「飛行機モード」をさがしてこれをONにします。
飛行機モードをONにすると、電話機能、データ通信機能などがOFFとなりますので、これで通話料もデータ通信費もかかりません。
これは飛行機に搭乗したら、すぐにやりましょう。
2.WifiはONにする
次に設定画面から「Wifi」のみONにします。
飛行機モードにするとWifiもOFFになってしまいますので、LINEやインターネットが使えなくなります。この後説明しますが、ホテルやカフェなどでLINEやインターネットをするのならWifiだけONにしましょう。
WifiをONにしただけでは、データ通信は行われませんから、データ通信費の請求はありません。Wifi ONは飛行機を降りてから行ってくださいね。
Zenfoneシリーズ(Andoroid)の設定画面はこんな感じになります。
これだけの設定で、高額請求の恐怖はなくなります。
Free-Wifiを使おう
さて、この設定で高額請求はなくなるのですが、やっぱりLINEやネットはやりたいですよね。かといって、データ通信を行ったら、高額な通信費が発生するかもしれません。そこで、お勧めなのがFree-Wifiの利用です。
バリ島の多くのホテルやカフェ、レストランには、Free-Wifiといって無料でネット接続ができるサービスがあります。これを使えば無料で、LINEやインターネットが楽しめます。
Free-Wifiを使うには、先ほどの設定にありました「Wifi」機能をONにしなくてはいけません。面倒ですので、飛行機から降りたら、「Wifi」だけONにしてしまいましょう。
また、カフェやホテルなどのFree-Wifiはお客様以外の方に勝手に使われないようにパスワードでロックがかかっています。お店のスタッフにパスワードを聞いて設定すれば、即使えるようになります。
パスワードの入力方法などは、機種によって違いますので、日本にいる間にショップや詳しい人にやり方を聞いておきましょう。
ポケットWifiを使おう
説明しましたFree-Wifiは、ホテルやカフェ内でしか使えません。街の中や移動中はWifiの電波が届かないので利用できなくなります。
それは困る、24時間いつでも、どこでもLINE、インターネットを使いたい!
という方には、レンタル・ポケットWifiをお勧めします。
レンタルのポケットWifiがあれば、バリ島内どこでもネットができますし、レンタル費の中に通信費も含んでいますので、費用の心配もありません。
バリ島内にはレンタル・ポケットWifiのお店はないので、あらかじめ日本で借りておくといいでしょう。費用も安いのは500円/日からあり、空港で機器の受け取り返却もできるので大変便利です。
SIMフリーのスマホがあれば
最近日本でもSIMフリーのスマホが増えてきました。
SIMフリーのスマホがあれば、バリ島でローカル用のSIMを購入すれば、安い値段で音声通話もインターネットもできます。
また、日本への海外通話も安くできる方法があるので、SIMフリーのスマホをお持ちの方は、ぜひバリ島で活用してください。