バリ島ウブド便り

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ウブドで大きな火葬式があります!

8月18日、バリ島ウブドで大きな火葬式があります。


火葬式とは、バリ・ヒンドゥー教の大切な宗教儀式の一つです。輪廻転生の考えがあるヒンドゥー教では、人の魂は死んだあと、また生まれ変わると信じられており、火葬式をしっかり行わないと魂は生まれ変わることができないと、言われています。


火葬式のことをバリの言葉でガベン(Ngaben)と言いますが、これは一般階級の人の言葉で高い階級の人はプレボン(Plebon)といいます。
今回の火葬式は、ウブドの王家スカワティ家の火葬式(プレボン)です。現職のギャニャール県知事さんのお母さんの火葬式ですので、かなり大規模なものになるでしょう。


火葬式の儀式は、何日も前から始まっています。
火葬式当日、自宅に安置された遺体はパデ(高い階級の人はワデと言います)という塔に入れられ、自宅から火葬会場であるプラ・デサに運ばれます。
そこで、遺体はルンブー(Lembuh)と言われる棺に移され、観衆の前で火葬にされます。


以下の写真は2008年に行われた、ウブド・スカワティ家の先代当主の火葬式の模様です。

この黒い牛がルンブーです。
周りの人の大きさから、その巨大さがわかると思います。



これが、ワデと呼ばれる遺体が入った塔です。
高さは25m以上はあると思います。


これら、ルンブーやワデはすべて人の手によって運ばれます。
この2008年の火葬式の時は「今世紀最大の火葬式」と言われ、世界中からジャーナリストが集まり、観光客も多くとんでもないことになりました。


この写真は、火葬式が終わった後のラヤウブド通りです。

一体、どこにこんな人がいたんだろう?と思うくらい、すごい人ででした。



さて、今年の火葬式ですが、噂によるとこの2008年の火葬式に匹敵するくらいの大規模なものだそうです。
先日、王宮の前にルンブーが設置されました。

このルンブー、ウブドの北の村で造られたそうですが、王宮まで運ぼうとしたら担ぐ棒が折れて、運ぶのに7時間かかったそうです。


すでに、警察から18日はラヤウブド通りは通行止めになると発表がありました。
また2万人以上の観光客が集まるという、予想も立てています。もちろん、ウブド周辺は大渋滞になるでしょう。


この日、ウブドやウブド周辺に観光に来られる方は、渋滞に注意してください。テガラランやティルタ・エンプル寺院への観光にも影響が出そうです。
また、ウブドで火葬式をご覧になられる方も、すごい人出が予想されますから、十分ご注意ください。