ウブドエリアの最新交通事情(2017年12月編)
ウブド中心部は、慢性的な渋滞が続き、身動きが取れない。
観光客の間では、こんな評価が流れています。
このままでは、ウブドは観光客に見放されてしまう・・・・
ということで、ギャニャール県は12月18日から思い切った交通規制を開始しました。
今回は始まったばかりの交通規制についてご紹介いたします。
この施策が有効に機能してくれることを祈っております。
<目次>
規制その1:大型バス進入禁止
ウブドのメイン通り、ラヤウブド通り、モンキーフォレスト通り、ハヌマン通りを25人乗り以上の大型バス進入禁止にしました。(上記地図の赤い線の道路)
ウブドエリアは古い町ですので、道も細く、坂も多い。
さらに曲がり角も多いので、もともと大きなバスは通行が困難で、渋滞の要因となっていました。
大型バスは、モンキーフォレスト横の駐車場、もしくはプラダラムプリの駐車場に入れて、観光客は徒歩で街中を回るようになります。
規制その2:路上駐車禁止
上記地図の赤い線を引いた道路はすべて路上駐車禁止となりました。
渋滞の大きな原因となっている路上駐車。
実は、路上駐車しているのは、観光客などではなく、お店のスタッフや地元の人たちなんです。
駐車場の無い家も多く、青空駐車していたんですね。
スタッフたちのバイクはモンキーフォレストの駐車場やお店の裏や路地の空きスペースなどに止めて、表通りには駐車しないようになりました。
ただし、禁止されているのは長時間の駐車ですので、短時間の停車は認められています。
規制の効果は出ているか?
規制が始まって一週間、はたして効果は出ているのか?
大型バスの規制ですが、現在バリ島はアグン山の噴火危機で観光客の数がぐっと減っています。
特に、大型バスで来られる中国からの観光客がほぼゼロという状況のため、大型バス規制の効果は、まだはっきりと出ていません。
次に路上駐車禁止の効果です。
この写真は以前撮影したモンキーフォレスト通りです。
道の片側に、びっしりと車が駐車され、道路は片側一車線しか使えません。
この状態で、人の乗降のため車が止まると、そこから後ろはびっしりと渋滞になっていました。
こちらは、規制後のハヌマン通りです。
駐車している車がいません。
道もガラガラです。
と、このように路上駐車禁止はかなり効果が出ています。
しかし、実際見ていると、まだ日中路上に駐車している車がいます。
観察していると、道路に面した家の人が青空駐車をしていたり、客待ちのトランスポーターたちの車であったりしています。
もちろん、警察が街中を巡回し、駐車している車があると、マイクなどでドライバーを呼び出して、移動させていました。
しかし、警察が行ってしまうと、また駐車するというイタチゴッコが繰り返されています。
しばらくは、警察と車の持ち主とのイタチゴッコが続くと思いますが、なんとか規制を続けていって欲しいと思います。
観光客への影響
ウブドを訪れる観光客への影響を考えてみました。
メリット
なんといっても、この規制で渋滞がなくなり、よりスムーズに観光ができるようになるとうれしいです。
また、渋滞がなくなることにより、排気ガスの量も減って、空気がきれいになったら良いなと思います。
デメリット
大型バスが中心部に入れないということで、大型バスの観光客の足が遠のくということが考えられます。
ただし、25人乗り以下の小型バスや、普通車は従来通り進入できますので、大型バスを使わない日本からのお客さんにはあまり影響が無いと思います。
路上駐車禁止ということですが、乗降のための停車はできます。
観光客で自分で車を運転してくる方はほとんどいませんので、これも影響は無いでしょう。
自分で運転してくる長期滞在者や在住者、一部の国内旅行者の方には不便な思いをさせますが、渋滞緩和のためですので、ご理解願いたいです。
シャトルバス
駐車禁止、大型バス規制の対応として、モンキーフォレストからシャトルバスが出ています。
うわさでは、無料のシャトルバスだそうですが、筆者まだシャトルバスに出会っておりません。
今後、取材を進め、シャトルバスの内容についてわかり次第レポートします。
まとめ
- 12月18日より、渋滞緩和のためウブド中心部で交通規制が始まりました。
- 25人乗り以上の大型バスはウブド中心部に乗り入れできなくなりました
- 中心部の道路は駐車禁止になりました
- この規制により、渋滞が減ってスムーズな観光ができるようになりました。