バリ島の漢方薬ジャムウ
バリ島(インドネシア)には「ジャムウ(Jamu)」というお薬があります。
ジャムウは「インドネシアの漢方薬」とも言われる伝統薬で、古くから民間療法として使われてきました。
今回はこのジャムウについてご紹介します。
<目次>
ジャムウってなに?
ジャムウの歴史
ジャムウの起源はインドの伝統的医療アーユルベーダにあると言われています。
インドからヒンドゥー教が伝わると同時に、アーユルベーダの考えも伝わり、その中の薬草の知恵や知識を元にインドネシアで手に入る薬草を使った民間治療薬がジャムウといわれるものです。
ジャムウは何からできているの?
インドネシアの漢方薬というだけあって、ジャムウは生薬つまり植物の根、葉、花など自然のものからできています。
また、一部ジャムウには動物性のものも使用されているそうです。
基本的にケミカル(化学薬品)などは使われていないとのことです。
ジャムウって効くの?
生薬、漢方薬ですので、西洋医薬品のように、劇的に効果があるといったものではありません。
ジャムウは悪いところを治すというより、健康増進、体調回復といった予防医薬品と考えたほうがよいようです。
副作用はあるの?
薬草など自然のものを配合して作られていますので、副作用は少ないといわれています。
ただし、自然のものでも、人によってはアレルギーが出ることもありますし、多量に摂取すると、障害が出ることもあります。
ジャムウだから、絶対安全、安心ということはないと、考えておいたほうがよいと思います。
万一ジャムウを使用して何らかの障害が発生した場合は、すぐに使用をやめて、専門医に相談されるといいでしょう。
ジャムウを買ってみよう
ジャムウはインドネシアの民間医療品として古くから親しまれているので、多くの場所で入手することができます。
今回は、観光客でも簡単に入手できる場所をご案内します。
スーパー、コンビニなど
それほど種類は多くありませんが、コンビニやスーパーマーケットなどでもジャムウが入手できます。
コンビニなどで手に入るのは「トラックアンギン」といった風邪薬やミニャックテロンやボカシラブオイルといった、塗り薬などです。
ジャムウ屋台
夜市(ナイトマーケット)などにいくと写真のようなジャムウ屋台を見かけることがあります。
ここには、主に内服薬系のジャムウがたくさんおいてあります。
内服薬系のジャムウは苦いものが多いので、屋台で買って飲むときは、飲みやすいように蜂蜜などと混ぜて出してくれます。
お店の方に「疲れている」とか「肩こりがする」などと、お悩みを相談してみましょう。
きっと、ぴったりのジャムウを出してくれます。
ジャムウゲンドン
市場(パサール)にいくと、写真のようなジャムウ売り(ジャムウゲンドン/Jamu Gendong)を見かけることがあります。
ジャムウゲンドンが売っているのは手作りのジャムウ。
ウコンや生姜、ハーブなどを秘伝のレシピで調合して作ったジャムウをアクアのボトルに入れて売り歩いています。
これらジャムウは、治療薬というより健康増進のために、日ごろから飲む薬といったところでしょうか?
悪いところがすぐに治るというより、免疫力を強くして病気に負けない体を作るといった感じです。
ですので、毎日同じゲンドンから買って飲んでいる方もいます。
1杯ずつその場で飲むこともできますし、1瓶買って、家で飲む事もできます。
おすすめジャムウ
ジャムウを試してみよう、となっても、どのジャムウがいいのか、わかりませんよね。
そこで、イチオシのジャムウをご紹介します。
それがこちら「トラックアンギン」
スーパーやコンビニなどで売られていて、1袋Rp2,000(15円程度)くらいです。
パッケージに書かれているように、蜂蜜、生姜、ウコン、ハーブなどが入っていて、風邪のひきはじめや、のどの調子が悪いときなどに飲むといいです。
蜂蜜が入っているので、甘く飲みやすく、ミントの風味もするので、のどがすっとします。
飲み方ですが、そのまま飲んじゃう人もいますが、ちょっと甘すぎますので、紅茶や白湯にといて飲むといいでしょう。
特に、暖かいものと一緒に飲むと、体がすごくあったまりますので、ちょっと風邪気味のとき、寝る前に飲んで休むと、翌朝にはすっきり、なんて事が期待できます。
さて、今回はジャムウをご紹介しました。
効く、効かないは個人差もあるようですが、機会があったらぜひ試してみてください。