バリ島ウブド便り

バリ島ウブド便り

バリ島現地旅行会社・バリ島旅行.comの公式ブログです。バリ島ウブドからバリ島旅行や観光に関する情報などをお届け。投稿記事には広告も含んでおります。

ブログランキングに参加しています。こちらのボタンをポチッとお願いします。

またガルンガンの季節がやってきました

神々の棲む島・バリ島
バリ島の人たちは古くから続く神事の伝統を大切にしています。
神事の中でも特に重要なのがガルンガンークニンガンと呼ばれる祭礼日。
今年はガルンガンが11月1日、クニンガンが11月11日に行われます。

今回のブログはこのガルンガンについてご案内していきます。

 

f:id:balitravel:20171028110255j:plain

<目次>

 

ガルンガンってなに?

ガルンガンとは、バリ島の祭礼日のひとつで「世の中の善が悪に打ち勝った日」とされています。

この日は、天上界から祖先霊や神様が人間界に降りてくるので、人々はお寺や家寺をきれいに飾りつけ、神様や祖先霊を迎えて、お祈りをささげます。

クニンガンは、無事ガルンガンのお祭りを行うことができたことを、祖先霊や神様にお礼を言う日です。

ガルンガンークニンガンの詳しい説明はこちら

www.balitouryokou.com

 

ガルンガンの時にできる特別なこと

町中にペンジョールが立ち並びます

f:id:balitravel:20171028110252j:plain

ガルンガンの時期になると、各家々の前にはペンジョールという竹飾りが立てられます。

ペンジョールは聖なる山アグン山を模したものとも、竜の形を模したものとも言われますが、祖先霊が家に戻る時の目印と言われています。

通りの両側にずらりとペンジョールが並んだ風景は、ガルンガン独特のもので、ぜひ一度は見ていただきたいと思います。

 

お寺が飾り付けられます

バリ島のお寺は、お祈りをするための場所ですので、普段は中には入れないようになっています。
ガルンガンやオダランといわれるお寺のお祭りの日には、いつも閉ざされているお寺もきれいに飾り付けられ、多くの人々がお参りに訪れます。

f:id:balitravel:20171028110240j:plain

南国の色鮮やかな伝統衣装を身につけ、いっせいにお寺にお参りに行く姿は、バリ島が神々が棲む島であることを実感させてくれます。

 

一緒にお参りに参加できます

f:id:balitravel:20171028110243j:plain

バリ島の人々は、異教徒である外国人にもオープンです。

きちんと伝統衣装を身につけ、マナーを守りさえすれば、異教徒である私たちもお寺にお参りに行くことができます。

ただし、マナーなどの決まりごともありますので、必ずバリの方と一緒にいくようにhしてください。

 

子供バロンが出ます

ガルンガン-クニンガンの期間中、各村の子供たちが子供用のバロン(獅子舞のようなものと思ってください)をもって村内を練り歩きます。
お賽銭をだすと、家の前でバロンダンスを披露してくれます。(これも、獅子舞のようですね)

大変、かわいらしい子供バロンですので、機会があったらぜひお賽銭(Rp20,000程度)を渡してあげてください。

 

ガルンガンの時に気をつけたいこと

お休みするお店があります

ガルンガンの期間中、スタッフが田舎に帰るためお休みするお店もあります。

以前は、それほどでもありませんでしたが、最近は「バリ島の伝統文化を大切にしよう」という気運が高まっているので、お休みするお店が増えてきました。

ガルンガン-クニンガンの時期にバリ島に行かれる方は、お目当てのお店が営業しているか事前に調べておいたほうがいいでしょう。

 

渋滞することがあります

村人たちがお寺にお参りに行くため、お寺周辺では渋滞することがあります。

特に、朝お参りに行く人が多いので、渋滞は午前中が多いようです。

郊外のエリアはそれほど交通量も多くないので影響は少ないのですが、市街地を車で移動される場合は、スケジュールに余裕をもたれるといいでしょう。

 

まとめ

ガルンガン-クニンガンの期間中は、お店が閉まったりと旅行者にとっては不便なことがありますが、普段とは違った、これぞ神々の島バリ島といえる風景が見られます。

ぜひ、タイミングが合えばガルンガン-クニンガンの時期にバリ島にお越しください。

バリ島人気アクティビティ3選

バリ島は観光の島。
美しい自然や寺院などの観光が一番の人気です。

しかし、バリ島の楽しみは観光だけではありません。
観光以外の楽しみの一つにアクティビティがあります。

アクティビティ、つまり体を動かして遊ぶこと。
バリ島には、エレファントライドやラフティングなどなど、数多くのアクティビティがありますが、今回はその中でも人気の3つをご紹介します。

バリ島に行って、なにをしようかな~?
なんてお考え中の方の参考になれば幸いです。

 

f:id:balitravel:20171021113059j:plain

<目次>

 

エレファントライド

f:id:balitravel:20171021113105j:plain

エレファントライドとは「象のり」

本来、バリ島には象は生息していませんが、お隣のスマトラ島などにいたスマトラ象(アジアゾウ)を移住させ、バリ島内で飼育しています。
この象に乗って、森や草原を散歩するのがエレファントライドというアクティビティです。

バリ島内ではエレファントライドが楽しめる施設が5箇所ありますが、当社はそのうちの4社をご紹介しています。

 

エレファントパーク系

エレファントパーク系の施設は、エレファントライド専門なので、数多くの象がいます。
また、エレファントパークを経営する会社は他にもラフティングやサイクリングと言ったアクティビティも運営しているので、エレファントライド+ラフティングといったコンボメニューも楽しめます。

エレファントパーク系のオススメ施設

 

サファリパーク系

サファリパーク系の施設は、いわゆる動物園なので、エレファントライドのほかに、どうむつを見て回ったり、アニマルショーなどを楽しんだりと、象以外の動物も楽しむことができます。

サファリパーク系のオススメ施設

 

ラフティング

f:id:balitravel:20171021113055j:plain



ラフティングとは、小型のゴムボートで川を下る、激流くだりで、バリ島だけでなく日本や多くの国で行われているアクティビティです。

バリ島では、ウブドの西を流れるアユン川とアグン山のふもとを流れるトラガワジャ川がラフティングで有名な川で、当社ではどちらの川のラフティングも扱っております。

 

アユン川

アユン川はウブドの西を流れる川で、川幅も広く、どちらかと言うとゆったりと流れている川です。
そのため、アユン川のラフティングは初心者向きと言われています。
また、途中岩盤にレリーフが掘られた場所があり、アユン川ラフティングの名所となっております。

アユン川ラフティングのオススメ催行会社

 

トラガワジャ川

トラガワジャ川は、アグン山のふもとを流れる清流で、アユン川に比べ流れが速く、また川幅も狭くなっております。
そのため、トラガワジャ川はどちらかと言うと上級者向きと言われています。

現在(2017年10月21日現在)アグン山の噴火警戒レベルが高いことから、このトラガワジャ川ラフティングは休止となっております。

トラガワジャ川ラフティングのオススメ催行会社

 

サイクリング

自転車を使って、バリ島の田舎をめぐるサイクリングツアーも人気のアクティビティです。
ツアーにはガイドさんが同行し、単に自転車で走るだけでなく、要所要所で説明を聞くことができるので、スポーツと同時に観光ツアーも楽しめます。

バリ島で人気のサイクリングにはキンタマーニ高原から市街地まで走るマウンテンサイクリングと、ライステラスや村々を回るビレッジサイクリングがあります。

 

マウンテンサイクリング

マウンテンサイクリングは、キンタマーニ高原を出発して、ウブドエリアがゴールの2時間程度のサイクリングツアーです。
道の大半は下り坂なので、ほとんどこぐ必要が無い、初心者向けツアーです。

途中、果樹園や田んぼ、田舎の家、お寺などを見て回ります。

 

ビレッジサイクリング

ビレッジサイクリングは、村の家やお寺、田んぼなどを見て回るサイクリングツアーで、途中アップダウンもあるので、脚力に自身が無い方はちょっとつらいかも・・・

ビレッジサイクリングの中で特に人気なのはトゥルーバリエクスペリエンスのジャティルイサイクリング。
世界文化遺産になったジャティルイのライステラスなどを見て回るツアーです。
人気なんですが、途中アップダウンがあるので、小さなお子様にはちょっと厳しいそうです。

 

サイクリングのオススメ催行会社

 

 

まとめ

今回は、人気アクティビティを3つ紹介しました。

これ以外にもバリ島にはマリンスポーツやサファリパークなど楽しい場所がいっぱいあります。

ぜひ、遊びに来てくださいね。

免許証を更新してきました

ちょうど1年前、こんな記事を投稿しました。

 

balitravel.hatenablog.com

 昨年、免許の更新を忘れてしまい、新規に免許を(苦労して)取り直しました。

あれから、もう1年。
今年は、忘れずに免許更新に行って来ました!

旅行者の皆さんには直接関係ないかもしれませんが、今回は免許更新についてお話したいと思います。

ただし、筆者はウブドに住んでいるので、免許はギャニャール県交付になります。
手順などで他のエリアと若干違うところがあるかもしれませんが、ご容赦願います。

f:id:balitravel:20171014104448j:plain

 

<目次>

 

免許更新はいつするのか?

インドネシア人は5年有効の免許証が取れますが、外国人の場合1年有効免許しか取れません。

外国人でもKITAPという5年有効の居住許可を取得していれば、5年有効免許が取れます。

しかし、筆者はKITASという1年有効の居住許可しか持っていないので、1年有効免許しか取れませんでした。

 免許を取得、あるいは更新してから1年後にまた免許更新をしなくてはいけません。

f:id:balitravel:20171014104951j:plain

こちらが、筆者の免許証ですが、免許証に有効期限(Berlaku s/d)と公布日が記載されています。
この有効期限日までに更新しないと、免許証は無効となり、再度試験を受けて免許を取り直さなくてはいけません。

有効期限は公布日から1年。
実は昨年取った免許証の有効期限は10月19日でしたが、休みの都合などから10月12日に更新に行きました。
そのため、新しい免許証の有効期限は2018年10月12日となってしまいました。
つまり、有効期限日が少しずつ早くなってしまうんですね・・・

まぁ、有効期限日その日に更新すればいいのですが、お休みなどの関係でどうしても早めに更新することになってしまいます・・・

 

免許更新に必要な書類

免許更新には以下の書類が必要です。

  • 現在の免許証(オリジナル)
  • 免許証のコピー
  • パスポートのコピー
  • KITAS(e-KITAS発行証明書)のコピー
  • ドミシリ(村発行の居住証明書)

以下の書類は必要ないかもしれないのですが、念のため提出しました

  • IMTA(労働許可証)のコピー
  • STM(所轄警察署への外国人居住届け)のコピー

これで、完璧と思い、受付に提出したら
マップを買ってきて
と言われました!

f:id:balitravel:20171014110054j:plain

マップとは、紙製のフォルダーのことで、お役所などに書類提出する際、このマップに挟んで提出します。

マップはコピー屋さんやスーパーマーケットなどに売っています。
聞いたら、警察の敷地内にコピー屋さんがあると言うので、そこに行って買って来ました。
1枚Rp500でした・・・

 

更新の手続き

書類もそろったので、いざ!更新手続きへ

1)健康診断

最初に指定の診療所で健康診断を受けます。
診療所は警察から300mくらい離れたところにありました。

健康診断は、血圧測定と色弱検査を行い、別室で運動能力検査を行います。

で、運動能力検査なんですが・・・
用紙を渡されて
人の絵を描いて
はぁ?

と、人の絵(まんが)を書かされました。

f:id:balitravel:20171014111323j:plain

こんな絵を描いてきました。
絵心無くてごめんなさい・・・

なぜこんなことをするのか、謎ですが運動能力検査ですって・・・

この健康診断に掛かったお金はRp115,000でした。

2)申請書作成

健康診断が終わったら、警察の受付に行き、免許更新したい旨、話しました。

一応、古い免許証を見せて有効期限内であることを確認したら、更新の申請書をくれますので、記入をします。

記入方法は見本があるので、それを見ながら行います。

3)受付

 健康診断書、申請用紙も含め、すべての書類をマップに挟んで受付に提出しました。
書類をチェックした後
「そこの番号札を持って、更新料金を支払って」
と指示されました。

最近、どこに行っても、番号札です。
以前は番号札が無かったので、横入りや割り込みが多かったのですが、番号札になって順番を守らせるようになりました。

4)更新料の支払い

更新料は待合室(Ruang tunggu)にある銀行窓口で行います。
最近のお役所や公共料金などはすべて銀行振り込みや銀行の窓口支払いになりました。
現金での事故を防止する目的だそうですが、一番はお役人の賄賂防止のようです。
昔は、受付の裏から警官が出てきて、賄賂を渡すと優先的に手続きをしてくれましたが、いまはそれをやると「クビ」だそうです。
また、受け取ったほうだけでなく、渡したほうにも罰則があるので、
「賄賂はダメ!ゼッタイ」
ということでお願いします。

SIM-C(バイク免許)の更新はRp75,000でした。

5)ひたすら待ちます

更新料を支払ったら、手続きが済むのをひたすら待ちます。

待合室にはテレビがあり、免許の取得手続き方法や交通安全の啓蒙ビデオが流されていました。

このビデオなんですが、よく見たらバリ島、しかもギャニャールの風景や警察がよく出てきます。
どうも、国が作ったのではなく、ギャニャール警察が作ったビデオのようです。
でも、ストーリー仕立てになっていて、ドローンも使って、結構立派なビデオでしたよ~

6)写真撮影

30分くらい待ったら、名前を呼ばれて写真撮影です。
住所などを確認された後、写真撮影、指紋採取、サインをして終了です。

免許ができるまで10分くらい待合室で待って、できた免許証をもらって終了です。

 

まとめ

今回は、窓口が込むのがいやだったので、朝08:00に行きました。
早く行けば、だいたい1時間くらいで更新は終了します。

また、必要書類は事前にそろえて、マップもつけて提出すれば、更新はスムーズに進みます。

慣れてしまえば、それほど難しくない手続きですので、ちゃんと毎年更新しましょうね。

クラクラバスでウブドに行こう

癒しの村ウブドはクタやスミニャックなどの南部ビーチエリアから来るまで~1.5時間と少々離れた場所にあります。
そのため、ウブドエリアを観光するには、タクシーやカーチャーターなどを使って移動する方法が一般的ですが、最近ではクラクラバスというシャトルバスを使ってウブド観光される方が増えてきています。

今回は、クラクラバスを使ったウブド観光についてご案内いたします。

 

<目次>

 

クラクラバスってなに?

クラクラバスはJTBの関連会社が運営しているバリ島のシャトルバスです。

ja.kura2bus.com

クタにあるDFSギャラリア(免税店)をハブターミナルとして、クタ、スミニャック、ヌサドゥア、ジンバランなど多方面に運行しています。

ウブド方面に行く「ウブドライン」は、毎日09:00-20:35まで1時間おきに出発しています。

ja.kura2bus.com

料金は、クタ、スミニャックといった近距離は全線Rp20,000ですが、ウブドラインはRp80,000となります。

 

ウブドラインは予約ができます

基本的にクラクラバスは全線予約は不要です。
しかし、人気のウブドラインは満車で乗車できないっ!なんて事にならないよう、事前予約をしたほうがいいですね。

予約は、オンラインでできますので、オススメですよ。

https://ja.kura2bus.com/reserves/select_bus

 

ウブドライン停留所

ウブドラインはハブターミナルのDFSギャラリアから、14箇所の停留所を通りまたDFSギャラリアまで戻ってきます。
その停留所は以下の通りです

  1. DFSギャラリア
  2. ギャラリーコーヒー(サヌールエリア)
  3. バードパーク
  4. バリズー
  5. シシバックショップ(ウブド・プンゴセカン店)
  6. アラヤリゾートウブド
  7. プリルキサン美術館
  8. ウブドセントラルパーキング
  9. デサ・ヴィセサ・ウブド
  10. センセイシャ(アンドン)
  11. アラヤリゾートウブド
  12. シシ・バックショップ(ウブド・プンゴセカン店)
  13. バリズー
  14. バードパーク
  15. マクドナルドサヌール
  16. DFSギャラリア

ウブドラインのお勧め降車ポイント

クラクラバスウブドラインは、ウブドエリア内でも数箇所の停留所があります。
その中でも、特にウブド観光に使えるポイントをご紹介いたします。

バリズー

バリズーはウブド南部にある動物園で、動物を見るだけではなく、エレファントライドや動物との記念写真撮影などが楽しめるアニマルパークです。

バリズーには送迎つきのパッケージもありますが、送迎なしでの入場やエレファントライドも楽しめます。
クラクラバスでバリズーに行き、エレファントライドなどを楽しんだ後、またクラクラバスを使ってウブド観光をするプランなど、いいんじゃないかと思います。

www.balitouryokou.com

 

シシバックショップ

シシバック(sisi bag)は、バリ島ウブド発のオリジナル布バックのお店。
日本人夫妻がオーナーのお店で、特に日本人観光客に絶大な人気を持っています。

ウブドにはこのシシバックのお店が2店舗ありますが、クラクラバスの停留所があるのは、ウブド南部プンゴセカンにある本店。
そしてお店の横にはGarden(ガーデン)という複合ショッピング施設もあり、お買い物やランチ、お茶などが楽しめます。

sisibag.shop

 

アラヤウブド

f:id:balitravel:20171007170924j:plain

バス停は「アラヤウブド」となっていますが、実際はアラヤウブドホテル横の車寄せに停車します。

この停留所周辺は、ウブドの南エリアに当たり、ここ数年で多くのレストランやホテルなどが増えたウブドでももっともホットな場所です。
また、観光名所のモンキーフォレストまで徒歩数分の場所にあり、ウブド観光のスタートポイントとなる場所です。

 

プリルキサン美術館

プリルキサン美術館は、ウブドエリアの北にある美術館です。

こちらのバス停周辺はウブドの中心部に当たり、近くにはウブド王宮やウブド市場などがあります。
美術館には広い駐車場があり、クラクラバスのバス停はその一角にあります。
周辺に広い駐車場が無いことから、スパやホテルの送迎ポイントにもなっているので、ウブドエリアのスパを予約される場合、このプリルキサン美術館に迎えに来てもらうといいと思います。

 

センセイシャ(アンドン)

f:id:balitravel:20171007172346j:plain

センセイシャはバリ島発のナチュラル・コスメメーカーです。
特に、ココナッツソープが有名で、工場はバリ島東部エリアにありますが、ウブドをはじめバリ島内に何店も直営店があります。

このクラクラバスの停留所があるのは、ウブド北東部。
センセイシャのお店の隣はペピート・スーパーマーケットで、また徒歩圏内にはデルタデワタ・スーパーマーケットもあり、お土産の調達には大変便利な場所でもあります。

 

まとめ

今回は、クラクラバスを使ったウブド観光についてご紹介をいたしました。
ウブドエリアは道が狭く、駐車場も少ないため、慢性的な交通渋滞が発生しています。
カーチャーターやタクシーなどを使ってウブドエリアを観光するのもいいのですが、このクラクラバスを使い、エリア内は徒歩で移動するのも、渋滞に巻き込まれず、快適な観光ができるかと思います。

バリ島アグン山の状況と考えられる被害

日本でも盛んに報道されておりますが、バリ島の最高峰アグン山に50年ぶりの噴火の危険性が高まっております。
当社にもたくさんの問い合わせが来ておりますので、現時点での状況や噴火した場合の予想される被害などについてまとめてみたいと思います。

f:id:balitravel:20170930151227j:plain

このアグン山の写真はバリ島の東・アメッドから撮影したものですので、よく見られている山の形と若干違って見えているかもしれません。

 

<目次>

 

現在のアグン山の状況(2017年10月2日)

現在時点でアグン山はまだ噴火しておりません。
ただし、噴火警戒レベルは最高位の「危険(AWAS)」の状態であり、火口を中心とした1半径12Kmのエリアは立ち入り禁止、避難指示エリアとなっております。

避難指示エリア内には多くの村があり、そこからたくさんの住民が避難してきています。
9月30日の時点で避難住民は14万人と言われていますが、12Kmの避難指示エリア以外からも避難している方も多く含まれているようで、政府はエリア外の住民を村に戻す方針と言うことです。

先週、山頂から煙が出ていたという報道もありましたが、どうもマグマが地下水に触れたためにおきた水蒸気爆発が起こった模様です。
まだ噴火はしていませんが、いつ噴火してもおかしくないような状況と言うことです。

 

噴火した際に考えられる被害

活火山であるアグン山は過去何度も噴火しております。
もっとも最近では1964年、つまり53年前に噴火しています。

53年前と近年の噴火ですので、国内外からも多くの調査が入り、また当時の写真や映像(フィルム)も残っております。
さらに、当時のことを覚えているお年よりも、ご存命ですので、噴火の被害に関してもかなり予想がつくと思われます。

以下の被害予想は、それら記録を基にした記事や、地元に住むお年寄りから聞いた話を元にしております。
ただし、自然が相手のことですから、今回も同じような被害で納まると限ったわけではありません。
ひとつの参考資料として判断材料にしていただければ幸いです。

f:id:balitravel:20170930152648j:plain

政府防災庁の発表したハザードマップです。
濃いピンクのエリアが火砕流や高温のガスなどが発生する恐れのある危険エリアで、薄いピンクのエリアがそれに準じたエリアになります。

見ていただいてわかるとおり、危険エリアは山の北部および南西部に広がっています。
また、火山灰の影響もありますので、半径12Km以内を立ち入り禁止としたそうです。

Sidemam,Amlapraといった地区に黄色いエリアがありますが、これは噴火によりたまった土砂や火山灰が土石流となって流れたり、洪水になる危険性がある場所だそうです。
ただ、過去の事例を見ますと河川の水量や土石は増えますが、それほど大きな被害は出なかったようです。

ブサキ寺院

アグン山のふもとのブサキ寺院はバリ・ヒンドゥー教の総本山として有名です。
この寺院は、火口から9Kmの位置にあり、当初は立ち入り禁止区域から外れていましたが、現在は立ち入り禁止となっており、僧侶たちも避難していると言うことです。

トゥガナンン村、チャンディダサ

アタで有名なトゥガナン村やダイビングやシュノーケリングで有名なチャンディダサはアグン山の南に位置していますが、火口からの距離も十分あり、途中の地形から危険指定エリアにはなっていません。
地区のお年寄りに聞いても、過去噴火による被害は無かったということで、住民たちは安心して生活しているそうです。

ウブド

山間の村ウブドですが、ここもアグン山火口からは35Kmと離れており、避難対象地域には入っていません。
村のお年寄りに話を聞いたところ、過去の噴火で石が飛んできたとか、ガスが流れてきたと言うことは無かったそうです。

ただし、風向きによっては火山灰が降ってくることがあったそうです。
と言っても、外に出れない、といったレベルではなく、空がかすんでいる、外に出してある洗濯物が汚れるといったレベルだそうです。

ウブドに滞在中に噴火した場合は、以下の点に注意されたらいいと思います。

  • 車で移動する場合は窓を閉める
  • ホテルなどの部屋はなるべく窓を閉めておく
  • 念のためマスクを持ってくるといいでしょう
    ウブドエリア内は今マスクが不足気味です。
クタ、スミニャックエリア

クタ、スミニャックなど南部ビーチエリアは火口から65Km以上離れており、ほとんど被害はないと考えられています。

 お年寄りの方にお話を聞いても、前回の噴火のときもまったく被害は無く、今回も他人事のように話しておりました。

 

まとめ

アグン山はバリ島の東側に位置しており、山周辺の地区は高温のガスや降灰などで大きな被害が発生すると見込まれています。

しかし、観光客が滞在するウブドから南側のエリアはほとんど被害は予想されず、せいぜい降灰によりマスク着用くらいではないかと見込まれております。

 

デンパサール空港閉鎖の可能性

アグン山噴火による被害として、降灰によるデンパサール空港の閉鎖、運行の中止が予想されています。
事実、2015年にはバリ島周囲の島の火山噴火により、数日間飛行機が飛ばないことがありました。
今回はその事例を踏まえて、影響を検討してみたいと思います。

過去の空港閉鎖事例

f:id:balitravel:20170930160554j:plain

2015年に周囲の島の火山噴火によりデンパサール空港は閉鎖となりました。

2015年7月3日ジャワ島東部のウラン山が噴火し、7月9日~7月11日の3日間デンパサール空港は閉鎖となり、飛行機の離発着ができなくなりました。
ウラン山はデンパサール空港から見て北西部になり距離は約141km離れています。

2015年11月3日朝ロンボク島のリンジャニ山が噴火し11月3日午後から翌11月4日お昼まで空港は閉鎖となりました。
リンジャニ山は空港から見て北東部にあり距離は約145Km離れています。

なお、アグン山は空港の北東部、距離は58Kmです。

過去の事例からの考察

火山噴火に伴う降灰による空港閉鎖、欠便は、噴煙の量、高さ、風向きによってかなり変わります。

バリ島上空は常に西から東に偏西風が流れています。
そのため、ウラン山の噴火の際は噴煙が偏西風に乗り大量にバリ島上空に流れてきました。
バリ島に離着陸するためには、その噴煙が流れているエリアを通らなければならなかったため、3日間も空港閉鎖となりました。

アグン山は、デンパサール空港の東に位置しています。
噴火しても、噴煙は偏西風に乗って東に流れてしまうので、空港の離発着には影響は無いと見ている人もいます。

とはいえ、空港より東に位置しているリンジャニ山が噴火した際も、空港閉鎖になっています。
アグン山は空港より東にあるから大丈夫とは、言い切れないでしょう。

噴火した場合の対策

アグン山が噴火した場合の空港閉鎖に対する対策についてです。

噴煙の量や風向きなどから、噴煙を避けながら離着陸ができるルートを探すそうです。
アグン山は空港の東にあり、西風に乗って噴煙は東に流れるとの予想から、西回りの航路を取れば、離着陸が可能になると言う予想もあります。

安全に運行できるルートが無い場合は、空港閉鎖、離発着禁止となります。
その場合は、周辺の空港を代替空港ととし振り替え運行をする計画となっています。
運輸省は周辺の10空港を代替空港として準備しており、また乗客の運送のため100台を超える大型バスを準備していると言う報道もありました。

オプショナルツアーの中止

アグン山の危険レベル上昇に伴い、現在当社が扱うオプショナルツアーのうち以下のツアーはお休みとなっております。

  • トラガワジャ川ラフティング
    (ソベック社、クラブアクア社)
  • ランプヤン寺院&ヨガツアー

また、ツアーのキャンセルや変更に関しましても、極力ご協力できるよう対応させていただきますので、変更等がございましたら、お早めにご連絡をお願いいたします。

 

まとめ

簡単に今回の内容をまとめさせていただきます。

  • バリ島のアグン山は噴火警戒レベルが最高位でいつ噴火してもおかしくない状況である
  • 噴火したとしても被害が出る危険エリアは火口から半径12Kmエリアであり観光客が滞在するウブドや南部エリアにはそれほど危険性はないといわれている
  • 風向きや噴煙の量、高さなどにより火山灰の降灰のため空港が閉鎖される可能性がある。
  • 空港が閉鎖されても、代替空港などが手配されているので、帰国できないと言うことはない。

過去の事例や政府の発表、マスコミ報道から現在の状況、危険性などについてまとめてみました。
ただ、自然が相手のことなので、予想通りになるかどうかもわかりませんし、予想以上の被害が出ることも十分考えられます。

特に空港閉鎖による旅行スケジュールの乱れは、お休みが少ない日本人観光客にとっては大変な痛手となるでしょう。
スケジュールに余裕が無い、帰国日が遅くなったら仕事などに支障が出るといった恐れがある場合は、無理をせず、しっかりと検討されることをお勧めします。