バリ島で伝統舞踊を鑑賞するには
バリ島の文化の一つ伝統舞踊。
古くから、神様への奉納や村人たちの娯楽のひとつとして、人々の間で舞踊(ダンス)が行われてきました。
もちろん、現代でもお寺のお祭りやお祝いのときに伝統舞踊は披露されますが、観光客もバリ島の文化に気軽に接することができるように、ほぼ毎日、多くの場所で定期公演が行われています。
今回は、その定期公演の中でも、特にお勧めの公演について、場所、料金、チケットの買い方などについてご案内させていただきます。
<目次>
初めて伝統舞踊を見るのなら
伝統舞踊を見るのが初めてという方には、こちらの公演がよいかと思います。
ウルワツ寺院ケチャダンス
伝統舞踊の中でももっとも有名なのがケチャダンスでしょう。
ケチャダンスを鑑賞するなら、ウルワツ寺院がいいかと思います。
インド洋に突き出た断崖絶壁の上にある寺院の境内で毎日行われるケチャダンスは、いつも多くの観光客が訪れる定番観光スポットです
詳細データ
- ダンスの種類 ケチャダンス
- 会場 ウルワツ寺院
- 公演日時 毎日夕方6:00~7:00
- 料金 Rp100,000/一人(これ以外に寺院入場料Rp20,000がかかります)
- 交通 公共交通機関はありませんので、カーチャーターをご利用ください
- チケット販売 5:00ごろから境内のチケット売り場で販売されます
- 座席予約 できません
ウルワツ寺院はクタエリアから車で1.5時間くらいかかります。
当店では、ケチャダンス鑑賞やジンバランでのシーフードBBQを組み込んだウルワツ寺院ツアーを販売しております。
日本語ガイドがつきますので、チケットの購入や寺院の案内などすべてガイドが行います。
バトゥブラン・バロンダンス
バロンダンスは、善の象徴バロンと悪の象徴ランダとの戦いを描いた舞踊劇で、サヌールの北にあるバトゥブランという村で毎日午前中に公演が行われています
バトゥブランはクタなどビーチエリアからウブドなどに向かう途中にある村ですので、ツアーの途中に立ち寄って鑑賞される方もたくさんいらっしゃいます。
舞踊は物語り劇になっています。
公演が始まる前に、各国の言葉で書かれたパンフレットが配られますので、物語の内容やあらすじも十分理解できると思います。
詳細データ
- ダンスの種類 バロンダンス
- 会場 バトゥブラン村
- 公演日時 毎日午前09:30-10:00(会場により違いがあります)
- 料金 Rp100,000/一人
- 交通 公共交通機関はありませんので、カーチャーターをご利用ください
- チケット販売 講演会場の入り口にてお買い求めいただけます
- 座席予約 できません
当店では、このバロンダンス鑑賞を組み入れた観光ツアーを扱っておりますので、ぜひともご利用ください
いろいろな舞踊を楽しむのなら
ウブド村の定期公演
芸術の村といわれるウブド村では、村内に10箇所以上の舞踊公演会場があり、毎日どこかの会場で、多くの伝統舞踊が公演されています。
舞踊の種類は、ケチャダンス、バロンダンスをはじめ、宮廷舞踊レゴンダンス、影絵芝居ワヤンクリッ、そして巨大な竹筒楽器を用いたジェゴグの公演もあります。
講演会場はほとんどがウブド中心部にありますので、ウブド村まで来られれば、sとは徒歩で会場まで行くことができます。
ちょっと遠距離にある会場はウブド王宮まえのツーリスト・インフォメーションセンターから無料送迎バスも出ています。
詳細データ
- ダンスの種類 バロンダンス・ケチャダンス・レゴンダンスなど各種
- 会場 ウブド村内の講演会場
- 公演日時 毎日夕方7:00-9:00(会場により違いがあります)
- 料金 Rp70,000~Rp100,000/一人(会場、演目によって違いがあります)
- 交通 南部ビーチエリアからウブドまではシャトルバスやカーチャーターをご利用ください
- チケット販売 講演会場の入り口やツーリストインフォメーションセンターにてお買い求めください。
- 座席予約 できません
忙しい方には
クマンギレストラン
時間がなくて、なかなか伝統舞踊を見に行けないという方にお勧めなのが、クタのバイパス沿いにあるクマンギレストランです。
インドネシア料理や海鮮料理がリーズナブルに楽しめる大型のレストランで、日曜日を除く毎日夕方、伝統舞踊公演を行っています。
この伝統舞踊公演の鑑賞料はお食事代に含まれていますので、おいしいディナーを楽しみながら伝統舞踊を楽しんでください。
詳細データ
- ダンスの種類 宮廷舞踊レゴンダンス
- 会場 クマンギレストラン
- 公演日時 月~土曜日 18:30-19:00、20:00-20:30二回公演
- 料金 レストランご利用者なら無料
- 交通 公共交通機関はありませんので、カーチャーターをご利用ください
- 座席予約 レストランご予約の際に、舞台近くの座席を指定できます
当店ではクマンギレストランの予約手配も承っております
バリ島旅行最終日何をする?
もうすぐGWですね。
今週末から連休という方もいらっしゃるでしょう。
たくさんの方がバリ島に来られる事を期待しております。
さて、バリ島の旅行ですが、みなさん頭を悩ますことに、最終日の過ごし方があります。
日本への帰国便の多くが、夕方から夜にかけての出発です。
ホテルをチェックアウトした後、飛行場に向かうまで、どうしよう?
大きな荷物はどうしたらいいの?
こんなお悩みお持ちではありませんか?
そこで、今回はバリ島最終日の過ごし方を3つご提案させていただきます。
ぜひ参考にしてください。
<目次>
カーチャーターで観光&ショッピング
最終日はカーチャーターを依頼して、最後の観光やショッピングを楽しんじゃいましょう。
荷物は、車の中に積んでおけば、移動も楽ですし、最後はそのまま空港でおろしてもらえば、OKです。
旅行会社が扱うカーチャーターは、ドライバーだけではなく、ガイドも同乗します。
観光やショッピングで車を離れるときでも、かならず一人は車に残っていますから、盗難などの心配はご無用。
これなら、最後までバリ島を楽しんでいけますね。
スパで極楽気分
最終日はスパ&エステで体とお肌のお手入れなんてどうでしょうか?
旅行疲れや、焼きすぎたお肌のケアなどをして、疲れなど残さずに日本に帰りましょう。
多くのスパには3時間、4時間といった長時間メニューがあり、中にはお食事もついているところもあります。
もちろん、トリートメント後はシャワーやお風呂が使えますので、さっぱりして飛行機に乗り込むこともできます。
大きな荷物はスパの受付で預かってもらえますので安心です。
クタやヌサドゥア、ジンバランなど空港に近いエリアのスパなら、トリートメント後無料で空港まで送っていってくれますから、空港への移動も心配ありません。
バリ島最後の極楽気分、ぜひ味わってください。
ホテルに荷物を置いてブラブラ散策
最終日は、あまり予定を決めずに、自由に過ごしたいという方は、こちら。
ほとんどのホテルはチェックアウト後でも荷物を預かってくれます。
大きな荷物はホテルに預けて、街をぶらぶらしたり、ショッピングを楽しみましょう。
また、ホテルの中にはチェックアウト後でもプールなどの利用が可能なところがあります。
プールやレストランでのんびりと過ごすのもいいでしょう。
※チェックアウト後のホテル施設利用可否は、ホテルごとに違いますので、必ず事前にご確認ください
空港には何時までに行ったらいいの?
最終日、ギリギリまでバリ島を楽しみたいですよね~
でも、ご注意!
空港には早めに到着するようにしましょう!!
一般的に、国際線の場合出発2時間前までに空港に到着するよう、アナウンスされます。
しかし、バリ島の空港はそれほど大きくないことに加え、テロ対策で入り口のセキュリティーチェック・荷物のX線検査に時間がかかります。
さらに、帰国便は夕方から夜にかけた時間に集中しますので、空港に行ってみたら、入り口で長蛇の列なんてこともあります。
昨年のGWの実績で、入り口で1時間、チェックインカウンターで30分並んだなんて話も聞きました。
空港には飛行機出発の3時間前到着を目安に向かいましょう!
万一飛行機に乗り遅れたら、大変なことになりますよ。
ということで、バリ島最終日の過ごし方をご提案させていただきました。
それでは、素敵なバリ島旅行をお楽しみくださいね~
バリ島でやっておきたい5つのこと
日本は、もうすぐGW休暇ですね。
このGW中、たくさんの方がバリ島においでくださると期待しています。
その中には、初めてバリ島を訪れる方もいらっしゃると思います。
初めてのバリ島、何をしたらいいんだろう~、なんて思案しているかもしれませんね。
そこで、今回はバリ島にきたら、ぜひやっていただきたい5つのことをご紹介します。
計画の参考になれば幸いです。
<目次>
1)スパを楽しもう
バリ島といえば、癒しの島。
バリ島内にはたくさんのスパ、マッサージがあります。
そこでは、極上の癒し体験を受けることができます。
バリ島のスパは、定番のバリニーズマッサージ(オイルを使ったフルボディマッサージ)から、フェイシャル、ヘッドスパ、フットマッサージ、足つぼマッサージと、いろいろな種類のマッサージが受けられます。
しかも、料金はとってもリーズナブル。
買い物や食事など外出した際にちょっと受けることもできれば、4時間、6時間といった長時間メニューで、じ~っくりと楽しむこともできます。
もちろん、女性だけでなく、男性も受けることできますよ。
バリ島のスパ、マッサージ、ぜひとも体験してみてください。
2)ナシチャンプルを食べよう!
旅行の楽しみの一つに、その土地のグルメを味わうということがあります。
もちろん、バリ島にも日本では味わえないグルメがあります。
有名なところでは、ナシゴレン(バリ風チャーハン)、ミーゴレン(バリ風焼きそば)、そしてバビグリン(豚の丸焼き料理)など・・・
しかし、今回はあえて!ナシチャンプルを試していただきたいと思います。
ナシチャンプルとは、ご飯と数種類のおかずが乗ったワンプレートディッシュ
たくさんの種類のおかずが乗っていますから、一度に多くのバリ島料理、インドネシア料理が楽しめちゃうんです。
しかも、ナシチャンプルはインドネシア料理のお店なら、超高級店から、庶民派のお店までほとんどすべてのお店で食べることができます。
そして、その味、おかずの種類はお店によって千差万別。
つまり、ナシチャンプルはお店によってまったく違う料理なんです。
バリ島にきたら、ナシゴレン、ミーゴレンじゃなくてナシチャンプル!
絶対に一度は食べてみてください!!
3)夕日を見よう
夕日なんて、日本でも見られるよね・・・
なんて、思っていませんか?
実は、バリ島の夕日は特別なんです(と、思います)
日本で見るより、濃い色の太陽が海に沈み、周りの空は、驚くほど茜色に染まるんです。
一度、バリ島の夕日を見たら、絶対心に焼きつくと思いますよ。
夕日を見るには、どこがおススメか・・・?
ひとつはクタビーチ。
クタビーチは、西海岸なので、目の前のインド洋に沈む夕日が感動的です。
もうひとつは、タナロット寺院。
タバナンにあるタナロット寺院は海の中の岩のうえにあるヒンドゥー教のお寺。
そのお寺をシルエットにして海に沈む夕日は、ロマンチックなのです。
バリ島のサンセット、ぜひ楽しんでください!
4)象に乗ろう
バリ島では、5つの場所で象のりが楽しめます。
本来バリ島には象はすんでいないのですが、同じインドネシアのスマトラ島からつれてきてバリ島で大切に育てられている大きな象さん
その背中に乗ってゆっくりとジャングルを探検します。
カップルやファミリーで楽しめるアクティビティです、ぜひ楽しんでください。
5)伝統舞踊を楽しもう
バリ島の伝統文化、それはバリニーズダンスと言われる伝統舞踊です。
もともとは、神様に奉納したり、宮殿で王族に献上したり、あるいは村の娯楽として古くから伝わっている舞踊。
本来は、お寺のお祭り(オダラン)など特別なときしか見ることはできませんが、観光客や外国人向けに毎日のように定期公演を行っており、入場料を支払えば誰でも見ることができます。
伝統舞踊公演で有名なのは
- バトゥブラン村のバロンダンス(毎日朝10:00ごろから)
- ウブド村(毎日19:00ごろから)
- ウルワツ寺院のケチャダンス(毎日17:00から)
ですが、この中でも特におススメなのがウルワツ寺院のケチャダンスです。
インドのラーマヤナ物語をベースにした歌劇でストリーもわかりやすく大変見ごたえのある舞踊です。
ウルワツ寺院とケチャダンス鑑賞、そしてシーフードディナーがセットになったツアーもありますので、ぜひ一度ご覧ください。
実はこれが本当にやっておきたいこと
バリ島でやっておきたい5つのことをご紹介しましたが、実はこれが本当にやっていただきたいことなんです。
それは・・・
ホテルでのんびりする
短い旅行日程だから、ホテルでのんびりなんて、もったいないよ~
南国バリ島はゆっくりとした時間が流れる島なんです。
日本での忙しい日常をひと時でも忘れて、1日でも、半日でもいいのでゆっくりする時間を持っていただきたいと思います。
とくに、おススメするのが、到着日、もしくはその翌日。
日本とバリ島は、気温差があります。
日本が冬のときなどはその気温差が30度以上になることもあります。
また、湿度もかなり違ってきます。
環境が違う土地に到着して、いきなり全開で動いたら、体がおかしくなってしまうのは当然。
だから、まずはのんびりとして、体をバリ島の環境に慣れさせてください。
そして、心も体もバリ島の時間の流れに慣れたら、いろいろな所に遊びに行きましょう~
最後に
今回ご紹介したことの他にも、バリ島でできることはたっくさんあります。
でも、欲張らないで~
まずは、できる範囲でバリ島を楽しんでください。
そして、バリ島を気に入っていただけたら、また遊びに来てくださいね
バリ島の漢方薬ジャムウ
バリ島(インドネシア)には「ジャムウ(Jamu)」というお薬があります。
ジャムウは「インドネシアの漢方薬」とも言われる伝統薬で、古くから民間療法として使われてきました。
今回はこのジャムウについてご紹介します。
<目次>
ジャムウってなに?
ジャムウの歴史
ジャムウの起源はインドの伝統的医療アーユルベーダにあると言われています。
インドからヒンドゥー教が伝わると同時に、アーユルベーダの考えも伝わり、その中の薬草の知恵や知識を元にインドネシアで手に入る薬草を使った民間治療薬がジャムウといわれるものです。
ジャムウは何からできているの?
インドネシアの漢方薬というだけあって、ジャムウは生薬つまり植物の根、葉、花など自然のものからできています。
また、一部ジャムウには動物性のものも使用されているそうです。
基本的にケミカル(化学薬品)などは使われていないとのことです。
ジャムウって効くの?
生薬、漢方薬ですので、西洋医薬品のように、劇的に効果があるといったものではありません。
ジャムウは悪いところを治すというより、健康増進、体調回復といった予防医薬品と考えたほうがよいようです。
副作用はあるの?
薬草など自然のものを配合して作られていますので、副作用は少ないといわれています。
ただし、自然のものでも、人によってはアレルギーが出ることもありますし、多量に摂取すると、障害が出ることもあります。
ジャムウだから、絶対安全、安心ということはないと、考えておいたほうがよいと思います。
万一ジャムウを使用して何らかの障害が発生した場合は、すぐに使用をやめて、専門医に相談されるといいでしょう。
ジャムウを買ってみよう
ジャムウはインドネシアの民間医療品として古くから親しまれているので、多くの場所で入手することができます。
今回は、観光客でも簡単に入手できる場所をご案内します。
スーパー、コンビニなど
それほど種類は多くありませんが、コンビニやスーパーマーケットなどでもジャムウが入手できます。
コンビニなどで手に入るのは「トラックアンギン」といった風邪薬やミニャックテロンやボカシラブオイルといった、塗り薬などです。
ジャムウ屋台
夜市(ナイトマーケット)などにいくと写真のようなジャムウ屋台を見かけることがあります。
ここには、主に内服薬系のジャムウがたくさんおいてあります。
内服薬系のジャムウは苦いものが多いので、屋台で買って飲むときは、飲みやすいように蜂蜜などと混ぜて出してくれます。
お店の方に「疲れている」とか「肩こりがする」などと、お悩みを相談してみましょう。
きっと、ぴったりのジャムウを出してくれます。
ジャムウゲンドン
市場(パサール)にいくと、写真のようなジャムウ売り(ジャムウゲンドン/Jamu Gendong)を見かけることがあります。
ジャムウゲンドンが売っているのは手作りのジャムウ。
ウコンや生姜、ハーブなどを秘伝のレシピで調合して作ったジャムウをアクアのボトルに入れて売り歩いています。
これらジャムウは、治療薬というより健康増進のために、日ごろから飲む薬といったところでしょうか?
悪いところがすぐに治るというより、免疫力を強くして病気に負けない体を作るといった感じです。
ですので、毎日同じゲンドンから買って飲んでいる方もいます。
1杯ずつその場で飲むこともできますし、1瓶買って、家で飲む事もできます。
おすすめジャムウ
ジャムウを試してみよう、となっても、どのジャムウがいいのか、わかりませんよね。
そこで、イチオシのジャムウをご紹介します。
それがこちら「トラックアンギン」
スーパーやコンビニなどで売られていて、1袋Rp2,000(15円程度)くらいです。
パッケージに書かれているように、蜂蜜、生姜、ウコン、ハーブなどが入っていて、風邪のひきはじめや、のどの調子が悪いときなどに飲むといいです。
蜂蜜が入っているので、甘く飲みやすく、ミントの風味もするので、のどがすっとします。
飲み方ですが、そのまま飲んじゃう人もいますが、ちょっと甘すぎますので、紅茶や白湯にといて飲むといいでしょう。
特に、暖かいものと一緒に飲むと、体がすごくあったまりますので、ちょっと風邪気味のとき、寝る前に飲んで休むと、翌朝にはすっきり、なんて事が期待できます。
さて、今回はジャムウをご紹介しました。
効く、効かないは個人差もあるようですが、機会があったらぜひ試してみてください。
ニュピが過ぎたら今度はガルンガン
先週の火曜日、3月28日はバリ島のお正月ニュピでした。
丸一日、外出や灯火の使用、労働が禁止され、静かで星空がきれいな一日でした。
ニュピの前はお供え物つくりとか、宗教行事が目白押しで、バリ人家庭はすごく忙しかったのですが、ニュピが終われば楽になるかな・・・
と思っていたら、今週の水曜日、4月5日はガルンガンの祭日です。
バリ人家庭は休む暇がありません・・・
ということで、今回はガルンガンについてご紹介します。
<目次>
ガルンガンってなに?
ガルンガンは、「世の中の善が悪に打ち勝ったお祝いの日」といわれているバリヒンドゥー教の祭日です。
この日は天上界から神様や祖先霊が村の寺院や各家庭の家寺に降りてくるので、お供え物を備えたり、お寺などにお祈りに行きます。
ガルンガンの前には、各家庭でお供え物つくりが忙しく行われます。
このガルンガンは210日周期のウク暦という暦に沿って行われます。
つまり、1年に1回ではなく、210日に1回の行事で、年によっては1年で2回行われる場合もあります。
対して、先日行われたニュピは太陽太陰暦であるサカ暦に沿って1年に1回行われる神事で、毎年3月に行われます。
ニュピが過ぎたらすぐにガルンガンが行われると決まっているわけではなく、今年はたまたま、ニュピの一週間後にガルンガンの日が来てしまい、まさに「盆と正月が一緒に来た」状態となっています。
ガルンガンのときの町の様子
ガルンガンの祭日をよく日本のお盆に例える事がありますが、まさしくその通りで、ガルンガンの日は自分の実家のお寺や家寺にお参りに行くため、お休みを取って帰省する方が多くいます。
ガルンガンの数日前から、各家庭の前にはペンジョールという竹でできた飾り物が置かれます。
これは、霊峰アグン山を表したものとも言われ、このペンジョールを目印に、祖先霊が家寺に降りてくるといわれています。
ウブドやサヌールといった歴史ある街では、通りの両側にこのペンジョールがずらっとならび、バリ島らしい風景を見ることができます。
また、普段はひっそりとしている村のお寺もきれいに飾りつけられ、ガルンガン当日は朝から多くの参拝客が訪れる、華やかな場所となります。
たとえていうなれば、日本の初詣のときのようですね。
街中にはお参りを済ませた人たちが、民族衣装を着たまま、行き来をし、特別な日ということが実感できます。
(注意)
ガルンガンはバリヒンドゥー教の宗教行事ですので、バリヒンドゥー教以外の方はガルンガンのお祭りは行いません。
そのため、非バリヒンドゥー教徒の多いエリアでは、ペンジョールも立てなければ、お寺もないので、拍子抜けするかもしれませんので、ご了承ください
観光地の様子
ガルンガンの祭日では、ニュピのような外出禁止や灯火使用の禁止ということはありません。
観光客の多いエリアのホテルやレストラン、スパなども、通常とまったく変わらず営業をしています。
ホテルなどのスタッフの中には、ガルンガンの時に休みをとって実家に帰る人もいますが、シフトのやりくりでお客様には迷惑にならないように対応しています。
ですので、ガルンガンといっても観光客への制限はほとんどないといえます。
ただし、ウブドエリアだけは、ちょっと勝手が違います。
ホテルなどの宿泊施設は通常通り営業していますが、家族経営の小さなお宿の中には、スタッフが足りずに掃除などのサービスが遅くなるところもあります。
また、ワルンという小さな食堂やカフェの一部では休みになるところもあります。
街中にいるトランスポーターの数も少なくなります。
ほとんどの観光エリアは、ガルンガンといっても、それほど影響はありませんがウブドエリアだけは、お店が閉まったりしていることがあるので、ご注意ください。
まとめ
- 4月5日(水曜日)はガルンガンというバリヒンドゥー教の祭日です
- 街中にはペンジョールという竹の飾り物が並び、普段とは違ったバリ島を見ることができます
- ほとんどの観光地ではそれほど影響はありませんが、ウブドなど一部エリアではお店が閉まっていることもあります。