バリ島イブイブたちのエクササイズ
バイクや自動車が増えてきたバリ島。ちょっとそこまで~でも、ついついバイクを使ってしまい、歩く機会が少なくなってきています。さらに、炭水化物や油がたっぷり、味付けも濃いのが好みと、どうしても体重が増加しがちなバリ島の生活。
これは、私たちのような在住外国人だけではなく、ローカルの人たちも同じ。
でっぷりとしたお腹のお父さんや、ヘビー級のお母さんたちもよく見かけます。
もちろん、高血圧や糖尿病など成人病も心配ですね。
健康のため、ダイエットのためのエクササイズと言えば、日本では、昔はビリーズブートキャンプ、最近はライザックなどを聞きますが、バリ島ではどのようなエクササイズが行われているのでしょうか?
今回は、いまバリ島のイブイブ(お母さん)たちの間で盛んに行われているエクササイズ3種類についてご紹介します。
<目次>
エアロビクス
エアロビクスとは、有酸素運動のこと。日本でも昔から、スポーツジムなどで盛んに行われていますね。
バリ島でも、10年以上も前からダイエットや健康のためにエアロビックスをされる方がたくさんいて、日曜日の朝などエアロビのTV番組もあるのです。
インドネシアのエアロビクスは音楽に乗って行うダンス形式のものが主流ですが、最近はその音楽のテンポがかなり速くなってきているそうです。
エアロビは、高価な器具も不要で、昔から知られたエクササイズですので、各地で盛んに行われています。
街のジムなどをはじめ、村の集会所やお寺の敷地内でも、地域のイブイブたちが集まって一斉にエアロビをやっている姿をときどき見かけますよ。
ボディランゲージ
日本ではあまり馴染みのないボディランゲージ。(検索したら、身振り手振りのボディラングエイジばかり出てきてしまいました)
ボディランゲージとは、骨盤周囲の筋肉を鍛える女性のためのトレーニングで、こちらも音楽に乗って行います。筋肉を鍛える動作が多いので、どちらかというと筋トレに近いイメージでしょうか?
妊娠や出産でゆるんだり、伸びてしまった骨盤周囲の筋肉を鍛えることにより、出産後の体系維持や腰痛防止など、女性特有のお悩みを解決するエクササイズということです。
上記のエアロビクスに取り入れたり、合わせたりして行っている方も多いようです。
ズンバ
ズンバは新しいコロンビア発祥のエクササイズでラテン系音楽に合わせて体を動かすダンスエクササイズです。
このズンバは、南米発祥ですが、あっという間にアメリカやヨーロッパに広がり、もちろん日本にも多くの愛好家がいます。
そのズンバが、インドネシアでもハイソなマダム達にも受け入れられ、南部エリアのスポーツジムなどを中心に、広がりつつあります。
激しい動きもありますが、とにかくノリがいいラテン系ミュージックでのダンスエクササイズですので、楽しくはまってしまいます。
まだ、それほど浸透していない新しいエクササイズですが、愛好家も増えており、これからますます広がっていくのではないかと、期待されています。
今回はバリ島でイブイブたちにはやっているエクササイズ3種類をご紹介しました。
「旅行に来てまでもエクササイズ?」と思われるかもしれませんが、リゾートホテルには事務を備えたところもたくさんありますし、中にはホテルのアクティビティでエアロビやズンバなどのクラスをやっているところもあります。
ぜひ機会があれば、お試しくださいね
バリ島の安宿
最近物価が上がってきたとはいえ、まだまだ日本に比べて物価の安いバリ島。特に、ホテル宿泊料は他の国、地域に比べリーズナブルといえます。
バリ島のホテルと言えば、ビーチや渓谷が目の前に迫る、リゾートホテルに泊まりたい、と言うお客様も多いのですが、中には環境や眺望はいまいちでも、安い所に泊まりたいという方も多いでしょう。
そこで、今回はバリ島の安宿についてご紹介したいと思います。
<目次>
バリ島の安宿とは?
バリ島には、いろいろなランクのホテル、宿があります。
一泊何十万円もするプラベートビラや高級リゾートホテルから、数千円もしない安い宿まで、千差万別。この選択肢の多さがバリ島の魅力の一つと思います。
この中でも、宿泊費が3,000円~4,000円以下のホテルを「安宿」と定義付けました。
ただし、ここでいう宿泊費とは、一室の料金。バリ島のホテルはほとんどがツインかダブル、つまり2人での宿泊となりますので、一人当たり2,000円以下のホテルとなります。
また、バリ島のホテルは食事がつかないか、ついても朝食のみのB&Bが一般的です。
昔の安宿
安宿と言えばロスメン
バリ島の安宿と言えば、以前はロスメンと言われていました。
ロスメンとは、日本風に言えば民宿。バリ島の住宅は、日本のようにひと棟の中に何室もあるというより、1部屋の建物が敷地の中に何棟もあるというのが古くからの伝統です。大家族で住む人が多いので、敷地内に何棟も部屋があり、中には使っていない部屋がある家も少なくありません。
そこで、その使っていない部屋(棟)をお客さんに貸し出したのがロスメンの始まりと言われています。
このような民宿タイプの安宿を「バンガロー」とか「ゲストハウス」と言って、大変安く旅行客に提供していました。
私が初めてバリ島に来たのが10年くらい前でしたが、その当時はロスメンというと、一泊2名朝食付きでRp50,000くらいからありました。(当時のレートで約600円くらい)
また、クタやスミニャックといった観光客の多い場所では、もっと多くのお客さんを泊めるために、ビルディングタイプの宿も作られていました。
安宿の施設
バンガロータイプにしろ、ビルディングタイプにしろ、ロスメンと言われる安宿は、高級なリゾートホテルと違い、部屋も施設もとても簡素です。
部屋の広さはいろいろですが、たいていのロスメンでは、室内には大きなダブルベットかツインベット、それと服や荷物を入れるタンス、鏡台程度しかなく、部屋の外にちょっとしたテーブルといすがあるくらいです。
お部屋は本当に寝るだけという感じで、お茶を飲んだり、おしゃべりをするのは部屋の外のテラスでといった感じです。
また、テレビがある部屋はほとんどなく、エアコンもあったり、なかったり。エアコンのある部屋は部屋代が高くなるので、あえてエアコンなし(扇風機のみ)の部屋に泊まる人もいました。
お風呂は、カマールマンディと言われ、シャワーとトイレが一緒になった小部屋。しかもトイレとシャワーの仕切りがないので、シャワーを浴びるとトイレもベチャベチャになるといった感じでした。もちろん(!)お湯ではなく、水シャワーのところもありました。
敷地内にはプールはまず期待できず、部屋からの眺望はガーデン(お庭)といった感じです。
ロスメンの朝食
ロスメンには朝食付きというところも多くありました。
朝食と言っても、トーストと卵、野菜、フルーツ、コーヒーといった簡素なもので、男性にはぜんぜん物足りないものでした。
また、極限まで薄いパンケーキや、ジャッフルと言われるホットサンドなど、バリ島ロスメンならではの朝食もありました。
このように、リゾートホテルからは程遠いロスメンですが、それでもバックパッカーやサーファーなど、なるべく費用を抑えて長期滞在をしたいという旅行者には大変ありがたい存在でした。
最近の安宿
奇麗なロスメンが増えてきました
ロスメンというと、安いんだけど、ちょっと汚いお部屋・・・というのがこれまでのイメージでした。
しかし、最近はかなり変わってきています。
以前、雨後の筍のように、たくさんあったロスメンもだいぶ老朽化が進み、お客さんの高級志向も相まって、建て替えをする宿が増えています。
お部屋の広さはそれほど変わりませんが、明るい部屋、きれいなベットで、壁掛け式のテレビがある部屋も増えてきました。また、バスルームもシャワーとトイレの仕切りをつけたり、ホットシャワーも当然といった感じになってきています。
そして、Free-Wifi(無料のネット接続)も当然のようにあり、「安いけど暗い、汚い」というイメージは変わってきています。
当然、宿泊費は上がってきており、新しくて奇麗な部屋なら一部屋Rp300,000以上と強気なロスメンも多いです。
もちろん、昔ながらの安いロスメンも健在ですが、建て替えや改修で部屋を奇麗にして、宿泊料金も上がっているというのが、最近の傾向です。
バゼットホテル
そして、最近増えてきたのがこのバゼットホテルと言われるランクのホテルです。
バゼットホテルは、ロスメンのような家族・親戚経営ではなく、大資本によるホテルチェーン。スタッフも、しっかりそろえて、部屋数も多い、しっかりしたホテルです。
料金もRp300,000から400,000とリーズナブルな所が多いです。
ただし、部屋に窓がなかったり、小さなテラスしかない、眺望が悪い、となりの部屋の音が聞こえると、リゾートホテルのような高級感はありませんが、泊まるだけと割り切れば、利用価値は大変大きいです。
ちゃんとしたホテルですので、プールやランドリーサービス、ジム、レストランなども備えられており、朝食もビュッフェ(バイキング)式の所が多いです。
今回は、特に安い宿をご紹介しました。
ビーチサイドのリゾートホテルに比べて、部屋や設備のランクは落ちますし、眺望も期待できませんが、何と言っても料金の安さが魅力です。
旅費の中でも大きな比重を占めるのが、宿泊費。
ホテル代を節約して、その分食事やスパ、アクティビティーに回すなど、賢い旅行をするためにも、このような安宿も選択肢の中に入れてみてはいかがでしょうか。
ヨガの聖地(?)バリ島ウブド
ヨガの本場、聖地と言ったら、インドとなると思いますが、最近ではバリ島ウブドがヨガの聖地と言われているそうです。
本場インドを抑えて、なぜウブドが?
ということで、今回はウブドのおススメヨガスタジオを何か所かご紹介しようと思います。
<目次>
なぜウブドがヨガの聖地なの
もともと、ウブドはバリ島の中でも、スピリチュアルな場所と言われてきました。そのため、以前からメディテーションなどを行うスピリチュアル系の外国人達が住みついていました。
さらに、ビーガンやローフードなどナチュラリスト達もこのウブドに滞在するようになり、ヨガ愛好家たちが集まる下地があったそうです。
そこに映画の「食べて祈って恋をして」のヒットです。この舞台の一つがバリ島ウブド。そして、なこの映画の後にウブドにヨガ愛好家たちが集まるようになりました。
また、ウブドは渓谷や森林、田んぼなど自然が豊かな土地です。
ウブド中心部は車も多く、「自然が多い?」といった感じですが、ちょっと郊外に出れば田んぼや渓谷が広がり、自然が多い環境となります。
そのため、ウブドでヨガを楽しむ方が増え、今やヨガの聖地とも言われています。
毎年ウブドで行われるバリ・スピリット・ヨガフェスティバルも回を重ねるごとに盛大になり、世界中から多くのヨガ愛好家たちが集まっています。
おススメヨガスタジオ
ウブドエリアには、大小多くのヨガスタジオがあります。
今回は、その中でも当社おススメのヨガスタジオをご紹介します。
ヨガバーン
The Yoga Barn - Bali Yoga Studio & Class Schedules, Ubud - Bali
ヨガバーンはウブドエリアでも最大級のヨガスタジオで、毎日いろいろなレベルのクラスが開催されています。バリ島ウブドのヨガバーンの名前は既に世界的に有名で、多くのヨガ愛好家たちがウブドの宿に長期滞在し、ヨガを楽しんでいます。
場所は、ウブドの南プンゴセカン村になります。ウブド王宮から徒歩20分程度の場所になります。近くには、クラクラバスのバス停や、日本人観光客に有名なカキアン・バンガローもあります。
インストラクターは、地元バリをはじめ世界各国から集まり、日本人インストラクターも在籍しています。
1レッスンは1.5時間でRp130,000(税サービス料込)。お得な回数券もあるということです。
事前予約は不要で、以下スケジュール表を見て、受けたいレッスンがあればその開講時間の30分前からスタジオに来て、受付をすればいいということです。
(当社ではこちらのヨガスタジオの予約代行はしておりません)
ウブドボディーワークスセンター
カリスマヒーラー・クトゥ・アルサナ氏で有名なウブドボディワークスセンターにもヨガスタジオがあります。
ヨガスタジオの場所は、ハヌマン通りのボディワークスセンター内。
レッスンはマスタークラスとレギュラークラスがあり、マスタークラスはクトゥ・アルサナ氏が、レギュラークラスはアルサナ氏のお弟子さんが教えてくれるそうです。
マスタークラスはちょっと難易度が高いので、ヨガビギナーはレギュラークラスから始められた方がいいということです。
予約ですが、クトゥ・アルサナ氏のマスタークラスは一週間前から予約を受け付けているので、直接ボディワークスセンターに予約してください。レギュラークラスは予約は不要です。クラスが始まる10分前までにボディワークスセンターにお越しください。
(当社では、マスタークラス、レギュラークラスとも予約代行はしておりません)
レギュラークラススケジュール・料金
- 月・火・木・金・土曜日 09:00AM~10:30AM
- 月曜日~日曜日 05:00PM~06:30PM
- 料金 1.5H Rp90,000
マスタークラススケジュール・料金
- 毎週水曜日 09:00AM~10:30AM
- 料金 1.5H Rp125,000
各クラスのスケジュールは変更されることがありますので、必ず事前にボディワークスセンターにお問い合わせください。
タクススパ
タクススパは、ゴータマ・スラタン通りにあるスパでスパの他にもヨガクラスやレストラン、カフェがあります。
こちらのヨガクラスは、毎日4クラス(日曜日は1クラス、火曜日は3クラス)行われています。
料金は1.5HのレッスンでRp120,000(税サービス料込)。お得な回数券もあります。
こちらのヨガレッスンも事前予約は不要で、当日クラスが始まる10分前までにタクススパ受付においでください
(当社ではヨガレッスンの予約代行は行っておりません)
クラススケジュールは以下のリンク先をご覧ください
Schedule — Taksu Yoga & Movement Arts
バグースジャティスパ
バグースジャティは、ウブドの北テガガランにあるホテルスパでトリートメントの他、ヨガレッスンやヘルシーミールが人気です。
こちらでは、ヨガレッスンも行っていますが、特にオススメなのは、ヨガレッスンにヘルシーミールやトリートメントなどがセットされたヨガパッケージ。
特に、ヘルシーミールは敷地内の自家農園で栽培されたオーガニック野菜を使用しており、体の内外からリフレッシュできます。
こちらバグースジャティのヨガパッケージはバリ島旅行.comにてご予約依頼ができます。ぜひご利用くださいませ。
今回は、ウブドのおススメヨガスタジオをご紹介いたしました。
ウブドだけではなく、バリ島には、今回ご紹介した以外にも沢山のヨガスタジオがあります。バリ島に来たら、観光やスパなどもいいですが、ヨガも試されてみてはいかがでしょうか。
バリ島最近のワルン事情
バリ島にはワルン(Warung)という、いわゆる大衆食堂があります。
一口にワルンと言っても、なかなか奥が深い!
今回は、このワルンについてご紹介します。
<目次>
ワルンって何?
ワルンというと、「大衆食堂」とか「ローカル向け食堂」と言われることが多いです。
しかし、本来のワルンとは、いわゆる「よろず屋」
野菜やお米などの食料品、洗剤などの生活用品など、いろいろなものを売る昔のコンビニエンスストアーです。
そんなよろず屋の中に、ナシチャンプルなど食べ物メインのワルンができ、それを「ワルン・マカン(WM)」と言われていました。
近代になり、スーパーマーケットやコンビニが発達し、生活用品などを売るワルンはだんだん姿を消し、ワルンと言ったら食べ物を売る「ワルン・マカン」が残り、今ではワルンと言えばワルン・マカンを指すようになりました。
もちろん、今でも田舎の方に行けば、よろず屋的な昔ながらのワルンもあります。
ワルンとレストランの違いは何?
食べ物を扱うお店はワルン以外にもレストランがあります。では、ワルンとレストランの違いはなんでしょうか?
一般的に、ワルンはローカル向け、レストランは観光客やお金持ち向けと言われていました。
そのため、ローカル向けのワルンは税金がかからず、観光客向けレストランは税金がかかる、税金の有り無しで、ワルンと、レストランが区別されていました。
しかし、最近では観光客向けのレストランでありながら、あえてワルンという名前を付けているところもありますし、ローカル向けのワルンだったのが、評判を聞き観光客が集まるワルンもあります。
また、税務署も「ワルンだから税金は取らない」ということはなく、ワルンと名乗っていても観光客向けのお店なら、しっかりと税金を取るようになりました。
ですので、今ではレストランとワルンの境目というのが、すごくあいまいになり、ワルンだから税金は取らないと決まったわけではありません。また、出される料理もインドネシア料理だけではなく、イタリアン、フレンチ、和食など外国の料理を扱うワルンもあります。
それでも、ワルンと言ったら「安い」「大衆的」といったイメージのお店が多く、レストランと言ったら「高い」「高級」といったイメージでしょうか。
ワルンとカキリマ
食べ物を売るお店としてもう一つ「カキリマ」があります。
カキリマとは、いわゆる「屋台」。街中や、市場、お寺の前など人が集まるところでバクソーやトウモロコシなどを売っています。
このカキリマとワルンの違いってご存知ですか?どちらも、ローカル向けのお店です。
カキリマは移動ができて、ワルンは移動ができないというのが両者の違いです。
カキリマは、バイクや車を使ったり、手押し車状となっており、簡単に移動ができるお店です。ワルンは、屋根や柱があり、すぐには移動はできない作りとなっています。
もちろん、カキリマはローカル向けですので、税金は取られません。
最近のワルン
観光客向けではなく、ローカル向けのワルンも昔と比べかなり変わってきました。
昔のワルンというと、こんな感じで、食べ物の他に、お菓子やたばこなんかも売っています。
扱う料理も、このページの最初に表示される、ナシチャンプル(ご飯の周りにおかずが乗った、ワンディッシュプレート)がメインです。
もちろん、こんな伝統的(正統派?)ワルンもまだ残っているのですが、最近オープンするワルンは・・・
店内はこんなおしゃれ感覚のお店。
清潔で、ジャズやロックなんかも掛かっています。
こういうお店は経営者が若い方が多く、若い人の感覚でお店作りをしているようです。
扱う料理も
ラーメンや餃子、などの和食も多く、お寿司を出すワルンもあります。
もちろん、和食だけでなく、サンドイッチ、ハンバーガー、パスタ、ピザなど洋食もあります。
そして、料金はレストランに比べてぐっとリーズナブル。
ワルンというと、ローカル向けで旅行者にはちょっと敷居が高い、と言われてきましたが、最近は進化して観光客でも気軽に楽しめるワルンが増えてきました。
今度のバリ島旅行で、機会があればちょっとトライしてみませんか。ただし、外国人旅行者が多くいる清潔なお店にしてくださいね。
バリ島ガス事情
バリ島には、都市ガスというものはなく、すべてLPG(プロパンガス)となっています。一般家庭はもちろん、ホテル、レストラン、ワルン、そして屋台などもプロパンガスを使っています。
今回は、このガス事情についてお話したいと思います。
<目次>
プロパンガスの種類と値段
一般家庭で使うプロパンガスのボンベは小型の緑色のものと、大型の青色のものの2種類があります。
大型ボンベ
大型ボンベは青色で、内容量は15Kgです。
値段はRp140,000~160,000くらいです。この料金は容器代は含んでいません。空になったボンベを持っていけば、この料金でマンタンのボンベが買えます。
容器がない場合は、Rp750,000くらいします。
一般家庭で2~3ヶ月はもつようです。
小型ボンベ
小型ボンベは緑色をしており、内容量は約2.5Kgです。
値段はRp21,000~Rp23,000(容器代含まず)
一般家庭で2週間~3週間もちます。
小型ボンベは2.5Kg入りでRp21,000、大型は15Kg入りでRp140,000.
じつは、Kg当たりの単価が大型より小型ボンベの方が安くなります。これは、小型のLPGは政府から補助金が出ているからです。そのため、一般家庭やワルン、屋台では安い小型ボンベを使うところが多いのです。
どこで買うのか
インドネシアでは、プロパンガスも国営企業であるプルタミナが扱っています。街中にあるガソリンスタンドに行けば、プロパンガスも売っています。
ただ、ガソリンスタンドはどこにでもあるというわけではないので、街中ではワルンと言われる万屋やプロパンガス専門のお店で売っています。
お店によっては、配達をしてくれるところもあります。
良くあるガストラブル
さて、このLPGですが、いろいろなトラブルが発生します。その中でもよくあるトラブルを紹介します
ガス漏れ(パッキン)
ボンベからのガス漏れ、結構あります。
一番の原因は、レギュレーター取り付け口のパッキン不良。
空ボンベは、お店からガス取扱店に戻され、そこでガスが補充され、またお店に卸されるのですが、パッキンの交換等はしていません。そのため、パッキンが古くなるとここからガス漏れが発生します。
このパッキンですが、コンビニ(インドマレット)で売っているので、自分で変えることもできますが、写真のような器具を使い漏れを防ぐこともできます。
レギュレーターを上からぎゅっと押しつける器具で、ガス漏れを防いでいます。
ガス漏れ(ボンベ)
ガス漏れのもう一つの原因がボンベの穴あきです。
先ほども説明したように、ボンベは何度も使い回しされるんですが、詰め替え時にメンテナンスなど全くされていません。そのため、何度も使い回されたボンベはサビが発生し、そこからガス漏れが起きます。
もちろん、LPGガスは匂いがついていますので、もれたら異臭で気が付きますが、気がつかずに近くでたばこなど吸ったりしたら・・・
ガス漏れによる火災事故、よく聞きますよ
ガスがでない
ガスボンベを交換し、中身が入っているボンベを付けたのに、ガスがでない、ということがたまに発生します。
レギュレーターには圧力計が付いていて、ちゃんと残圧もあるのに、なぜかガスがでない?
原因は、レギュレーター内にある逆止弁です。
逆止弁とは、ガスの逆流を防ぐバルブ(弁)でレギュレーター内にあるのですが、ときどきこのバルブによって、ガスが止まってしまうのです。
このような時は、レギュレーターをボンベから外し、振ってやったり、手で叩いて衝撃を与えたりすると治ります。
今回は、バリ島のガスについてお話をしました。
普通の旅行では、あまりガスを使ったり、買ったりすることはないかと思いますが、ロングステイされる方など、自分でガスを調達する事もあるかと思います。そんな時、参考になればいいかなって、思っています。