ウブドの渋滞の現状
シルバーウィークも終わり、日本人観光客も一息ついているバリ島です。
今回、バリ島に来られたお客様の中には「バリ島は渋滞が多いなぁ」と感じられた方もいらっしゃると思います。
クタをはじめ各所で道路整備など渋滞対策は行っていますが、それ以上に車の台数の増加などにより年々渋滞が酷くなっています。
今回は、渋滞が多いか所の中でも筆者の住むウブドエリアの渋滞についてお話します。
<目次>
渋滞の原因
ウブドだけではないのですが、バリ島内の渋滞は以下3つの原因があると考えられます
1.道路構造
バリ島ではまっすぐの道は「魔」が走ると言われ、四ツ角はあまり良くないとされています。そのため、T字路を合わせたような変形十字路がいたるところにあります。
昔のように交通量が少なければそれほど問題はないのですが、今のように交通量が増えると、スムーズな交通ができず、渋滞の原因となります
2.交通量の増加
バリ島への観光客は年々増えており、それに合わせて、観光バスやタクシー、カーチャーターの車なども増えています。
また、島民も収入が増えたことにより、マイカーを持つ人が多くなってきました。
さらに、好景気による建築ラッシュなどで島内を走るトラックも増えています。
つまり、交通量は年々増加していますが、それに合わせた道路整備や拡張が全く追いついていないのが現状です
3.駐車場の不足
特にウブドでは、慢性的な駐車場不足があります。
最近、モンキーフォレストの横と、ウブド王宮の北に駐車場ができましたが、まだまだ不足しています。特に個人でガレージを持つ人はまだ少ないのです。
そのため、路上駐車が横行し、街中のメインストリートは本来なら2車線あるのが1車線は駐車場と化しております。
ウブド渋滞ポイント
ウブドでも特に渋滞がひどいポイントを紹介します
プンゴセカンの交差点
プンゴセカンの交差点は、ウブドのハヌマン通りをずっと南下し、ココスーパーマーケットの前も通り過ぎ、ガソリンスタンドがあるT字路とその南のアルファマート(コンビニ)のあるT字路です。
この交差点ですが、
- 南のロットンド村を通り南部エリアから来る車両
- 西のニュークニン村を通り南部エリアから来る車両
- 東のゴアガジャ方面から来る車両
- 北のハヌマン通りから来る車両
と4方向からの車両が集中する交差点です。
四ツ角ではなくT字路が連続しており、信号機もないのでどうしても渋滞してしまいます。
この写真は西のニュークニン村からアルファマートのある交差点を写したもので、このように常に車の列が並んでいます。
これは、ARMA美術館の前からガソリンスタンドのある交差点を撮影したものです。
この日も、交差点(T字路)を先頭に長い車列が続き、最後尾はマス村から北上したトゥガスのT字路を超えてずっと先まで繋がっていました。
この道路は、ゴアガジャやティルタエンプルなどウブド東部の観光地から、ウブドに向かう唯一の道なので、慢性的に渋滞しています。
時々、遠くカランガッサムの方から建築用の石や砂を満載したトラックも通るため、本当に混みだすと手がつけられなくなります。
ウブド王宮前の交差点
ウブド王宮前の交差点もT字路が組み合わさった変形十字路となっています。
交差点南のモンキーフォレスト通りは一方通行で脇道がないため、ココスーパーの前の三叉路(ハヌマン通りとモンキーフォレスト通りの交差点)からこの道に入ったら、どんなに混んでいようと、王宮前の交差点まで我慢しなくてはいけません。
交差点の北側に昨年ウブドセントラルパーキングという駐車場ができました。そのため、駐車場を出入りする車で交通量が増えてきました。
ウブド市場の前の道は、以前は乗客の乗降により大型バスが駐車し渋滞の原因となっていましたが、最近は取締により大型バスの駐車はなくなりました。ただし、ハヌマン通りの三叉路がネックとなり混み合うこともあります。
モンキーフォレスト通りから王宮前の交差点を見た写真です。
このように片側一車線は駐車場と化しています。そのため、乗客が乗降する場合、道路に車を止めなくてはならず、そこで一時的な渋滞が発生します。
王宮前の交差点を北のスゥエタ通りから見たところです。
渋滞ポイントですが、この日は珍しく(上手な)交通整理のお巡りさんが出ていて、そこそこ流れていました。
と、ウブド渋滞の2大ポイントをご紹介しました。
なかなか解決しないバリ島の渋滞ですが、ご勘弁願いたいと思います。
バリ島の水事情
多くの国や地域では、蛇口から出てくる水はそのままでは飲めません。
バリ島も同じく、水道水と言っても、地下からくみ上げた水を殺菌処理をしないで分配しているので、基本的にそのまま飲むことはできません。
安全なお水を飲むにはどうしたらいいのか?
お皿や食物を洗うお水は安全なのか?
といった、バリ島の水事情について今回はご案内いたします。
<目次>
水道水が飲めない理由
日本の水道は、川や地下水をくみ上げて、浄水処理場で、泥や砂、ゴミを分離し、さらに塩素によって消毒しています。
このことにより、水道の水はそのままの状態で飲むことができます。
また、井戸水を使っているところでも、定期的に保健所が水質検査を行い、飲んでも大丈夫かを確認しています。
一方、バリ島では多くの家庭が井戸水を使っています。
また、街中では水道がありますが、これも地域で大きな井戸を掘り、汲み上げた水をそのまま各家庭に分配しているので、日本のような殺菌処理はしていません。
また、バリ島は日本のように下水道が発達しておらず、生活用水はそのまま河川に流されます。糞尿なども、簡易的な浄化槽はありますが、基本的に地中に流しています。
そのため、民家が多い場所では地下水といえども、そのまま飲むことは危険です。
特に、南部ビーチエリアは、人口も多くホテルも多いので、ウブドなどの山間のエリアに比べ地下水の汚染度合は高いと言われています。
ただし、山間部など人が住んでいないエリアなどに湧いている地下水は、汚染度合が少なく、そのまま飲むことができる水もあります。たとえば、ティルタエンプル寺院の聖水は大変奇麗な水と言われています。
バリ島ではどんな水を飲んだらいいのか
バリ島での飲料水は、基本的にはミネラルウォーターです。
この写真にあるように、スーパーやコンビニエンスストアーなどで、ボトルに入ったミネラルウォーターが売られています。金額も600mlでRp2,000~4,000、1.5LでRp10,000程度と安いので、市民もこのようなミネラルウォーターを買って飲んでいます。
この大きなボトルはガロン瓶といって、19L入っているミネラルウォーターです。
瓶ごと購入すると1本Rp65,000~80,000程度しますが、空き瓶を持っていけばRp20,000程度で水が入った物を買うことができます。
これらミネラルウォーターですが、バリ島内の人が住んでいないエリアで湧き出す奇麗な地下水をボトルに詰めて販売しています。
詳細は確認していませんが、フィルターなどを使って不純物や殺菌などをしているそうです。
ミネラルウォーターのメーカーと言えば「アクア(Aqua)」がもっとも有名で、ミネラルウォーターの代名詞ともなっていますが、国内にはアクア以外のブランドのミネラルウォーターも販売されています。
たとえば、「クラブ(Club)」というメーカーのミネラルウォーターは、日本資本も参入しているメーカーで日本製のフィルターを使って殺菌していると言われています。
また、インドマレットというコンビニでは自社ブランドのミネラルウォーターも売られています。
アイル・イシ・ウラン(Air Isi Ulang)
最近よく見かけるのが、この写真にある「アイル・イシ・ウラン」です。
アイル=水、イシ=詰める、ウラン=繰り返す、という意味で訳すと「水の詰め替え」屋さんです。
毎朝、きれいな水を入れたタンクローリーが来て、お店のタンクに水を補充します。その水を樹脂フィルターを通し紫外線で滅菌処理をしてアクアなどのガロンボトルに詰めて売っています。
空きボトルを持っていけば19LでRp5,000~6,000と大変安いので、こちらを利用している人も多くいます。
ちなみに筆者は自宅に特殊フィルターの浄水器があり、水道水を浄水器を通して使っています。
ホテルやレストランのお水は大丈夫?
先ほども説明したように、ホテルといえども、蛇口から出てくるお水は飲めません。必ず、アクアなどのミネラルウォーターを飲むようにしましょう。
歯磨きやうがいの時のお水や、コーヒーや紅茶を入れるときのお水を心配される方もいます。ウブドの郊外など周りに民家があまりないようなところでしたら、それほど神経質になることはありませんが、クタなど民家や建物が多いエリアは、ちょっと心配ですので、歯磨きやうがいの時もミネラルウォーターを使うようにした方がいいでしょう。
よく、アメニティでボトルに入ったお水が洗面所に置いてありますが、これは飲料水ではなく(もちろん、飲んでも構いませんが)歯磨きやうがい用のお水です。
プールのお水を心配される方もいますが、これは日本のプールと同じで、ちゃんとしたホテルのプールなら、塩素による殺菌を行っていますので、多少飲んでしまっても大丈夫です。とはいえ、大量に飲んでしまったらお腹を壊すこともありますので、注意してください。
レストランですが、バリ島のレストランは、日本のように、お水のサービスはあまりありません。それでも最近、サービスでお水を出す所が増えてきましたが、そのようなところはミネラルウォーターの水を出しているので、安心してください。
お皿や野菜などを洗うお水を心配されている方が多くいらっしゃいます。小さな屋台やワルンと言われる大衆食堂の一部では衛生状態が悪いので心配ですが、観光客が行くようなレストランでは、洗剤などを使い殺菌していますので、心配はないです。
特に、大きなレストランの中には、飲み水以外の水も樹脂フィルターで殺菌しているので、それほど神経質になることはないでしょう。
と、今回はバリ島の水事情についてご案内いたしました。
原則、生水は飲めないので、必ずミネラルウォーターを買って飲むということを、覚えておいてくださいね。
バリ島のガソリン事情
バリ島のあるインドネシアは国内で石油を産出している石油産出国です。
そう、アラブの国々のように油田があって、そこから石油(原油)をくみ出しているのです。ってことは、実はインドネシアってアラブのようにお金持ち・・・?
調べてみると、石油産出量では世界22位(2012年データ)だそうですが、残念ながら産出量より国内での消費量の方が多いので、インドネシアは石油輸入国なんです。
バリ島には電車がないので交通はバイクや車が中心。つまり、ガソリンがないと観光はもちろん、普段の生活にも困ってしまうのです。
そんなバリ島のガソリン事情についてお話したいと思います。
<目次>
ガソリンはどこでいれる?
ガソリンスタンド
日本でもそうですが、ガソリンを入れる(買う)のは、ガソリンスタンドです。
インドネシアは、日本のようにいくつものガソリン会社があるわけではなく、プルタミナ(Pertamina)という国営の企業が一社あるだけです。
そして、街中にはこのプルタミナのガソリンスタンドがあり、みなさんそこでガソリンを入れています。
ところで、このプルタミナ、ガソリンだけではなく、天然ガスやプロパンガスなど、国内のエネルギー関係を一手に担当する巨大企業なんです。ちなみに、今年からマノーレーシングからF1に参戦しているインドネシア初のF1レーサー・リオ・ハリアント選手のメインスポンサーはこのプルタミナなんです。
ガソリンはこのプルタミナ一社が独占ですので、料金は基本的には全国同一のはずなんですが・・・実際は地域によって若干価格差があるようです。運送コストの差だそうですが・・・
以前は、政府から補助があったため1リッターRp2,500(25円くらい)とか、Rp4,500(45円くらい)といったこともありましたが、現在は補助金は撤廃されおよそRp6,500くらいになっています。それでも日本円にして60円~70円と日本に比べて安くなっています(日本はガソリン税がありますからね)
街かどのワルン
ガソリンスタンドがない、小さな村では写真のようなビンに入ったガソリンが売られています。お店の方が、ガソリンスタンドで何リッターもガソリンを買ってきて、それを小分けにして売っているのですが、料金は1リッター当たりRp7,000くらいになります。
ガソリンスタンドの無い郊外の村では、このようなところで入れるしかないのですが、ビンも洗浄していないし、量もいい加減なので、あまりこのようなところで入れない方が良いと言われています。
最近は、こんなミニスタンドもお目見えしてきました。
下の部分がタンクになっていて、扉が閉まっていますが、上部にはガラス製の計量ポットがあり、ちゃんと計量して販売しているそうです。
ビンにしろ、ミニスタンドにしろ、近くにガソリンスタンドが無いような場所で売られているかと思うんですが、意外とガソリンスタンドのすぐ近くにも、このようなお店があります。
誰が使うんだろうと観察していたら、ガソリンスタンドが混んでいる時など、結構お客さんがいるようです。
ガソリンの種類と値段
日本にもレギュラーガソリン、ハイオク(プレミアムガソリン)とガソリンの種類があるように、バリ島のガソリンにもオクタン価の違いにより何種類かのガソリンがあります。
<ちょっとウンチクです>
ちなみにオクタン価とは、ガソリンのエンジン内での自己着火(ノッキング)しにくさを表す数字です。
車のエンジンは、ガソリンを含んだ空気をシリンダー内に入れてぐ~~っと圧縮したところに、点火プラグで着火・爆発させその爆発力を動力にする機関です。このとき、たくさんの空気を目一杯圧縮してやった方が爆発力が大きくなるのですが、あまり圧縮しすぎると、発熱により勝手に爆発が起こり、正しくエンジンが回転しなくなります。そこで、ガソリンに添加物を混ぜて自己着火(勝手に爆発すること=ノッキング)をしにくくさせたガソリンをハイオクガソリンと呼び、どのくらい自己着火しにくいのかを示す目安がオクタン価といいます。
スポーツカーなどの高性能エンジンの車は、空気を沢山圧縮する(圧縮比が高いといいます)ので、自己着火しやすいため、プレミアムガソリンが必要ということです。
日本のガソリンのオクタン価ですが、レギュラーガソリンはオクタン価が89、プレミアムガソリン(ハイオク)が96です。
では、バリ島のガソリンのオクタン価と価格を見てみましょう
プレミアム
プレミアムといってもオクタン価88の一般的なガソリンです。価格も1リッターRp6,550程度と一番安いガソリンで、普段使うバイクに入れるのが一般的です。
プルタマックス
オクタン価92のいわゆるハイオクガソリンです。価格は1リッターRp7,650と高いので、四輪車などに入れています。
プルタライト
最近で始めたガソリンでオクタン価90とプレミアムとプルタマックスの間のガソリンです。価格も1リッターRp7,100程度です。
バイクや車に入れています。
プルタマックスプラス
オクタン価95の最高級ガソリンで、高級外車やスポーツカー用らしいです。バリ島ではあまり見かけたことがありません。
ここで、お気づきかと思いますが、日本のガソリンに比べインドネシアのガソリンの方が全体的にオクタン価は低いです。
環境にやさしい・・・というわけではなく、価格を抑えるためだと思います。
このように、バリ島には4種類のガソリン(本当はそれにディぜルエンジン用の軽油を含めて5種類)があるので、「あれ、昨日入れた時より高いぞ?」なんて勘違いをしないように気を付けて入れてください。
バリ島のお酒事情
筆者はお酒はほとんど飲まないのですが、旅行者の皆様の中には、お酒大好き、って方もいらっしゃると思います。
バリ島のお酒は高い!ということは、聞かれていると思いますが、実際どんなものか、調査してきました。
<目次>
どうしてバリ島のお酒は高いのか?
バリ島をはじめとしたインドネシア国内は、他の国に比べお酒の価格が高いのです。特に輸入酒は、びっくりするくらい高いのです。
これは、インドネシア国民の80%以上がムスリム(イスラム教徒)であり、基本的にムスリムはお酒を飲まない(イスラム法で禁止されている)ので、インドネシア国内ではお酒の需要が低いからです。
もちろん、非ムスリムの方も飲酒が禁止されているわけではなく、お酒が好きなインドネシア人もいますので、少量ではありますが、酒類の製造、流通はあります。
しかし、政治家や政府役人の多くがムスリムなので、お酒に掛かる税金は高く設定されており、結果バリ島ではお酒は売っているけど、高いという状況になっています。
それでは、バリ島内ではどんなお酒が売られているのか、近くのスーパーマーケットに調査に行ってきましたのでご報告します。
ビール
南国のビーチと言ったら、やっぱりビールですよね!
バリ島には国産のビールが数種類売られていますが、バリ島のビールと言えばこちらのビンタンビール(Bintang Beer)です。
昔、インドネシアはオランダが統治しておりまして、その影響でハイネケンビールが良く飲まれていました。そのハイネケンビールの技術を基にインドネシア国内で作られているのがビンタンビールです。
スーパーで調べた価格は大瓶(620ml)でRp27,000(約215円)、小瓶(330ml)でRp16,950(約135円)です。
これが、ワルンやレストランなどで注文すると大瓶でRp35,000~45,000、小瓶でRp25,000~35,000くらいになります。雰囲気のいいレストランやクラブなどではもっと高くなるんでしょうね。
実は、ビンタン以外にも国産ビールは何種類かあるそうです。お値段もほぼ同じくらいというので、飲み比べてもいいでしょう。
こちらは、缶ビールですが、最近出てきたのがビンタン・ゼロ(ノンアルコールビール)やビンタンレモンといったフルーツフレーバーのビールです。
あまり、お酒に強くない方は、このようなローアルコールビールなんかもいいんじゃないかと思います。
ワイン
ちょっと、リッチにフレンチなど・・・と思ったら、やっぱりワインが欲しくなりますよね。フランスやオーストラリアなどの有名なワインもバリ島では手に入ります。でも、輸入酒税がびっくりするほど高いので、え~~っ!というくらいの料金となります。
そこで、お手軽にワインを楽しむのなら、インドネシア国産ワインがおススメ
バリ島のワインと言えば、ハッテンワイン!
こちらは、バリ島北部のシガラジャというところで育った葡萄をサヌールにある工場で加工した純バリ産のワインです。国産ワインですので、お値段もリーズナブル。
以前は、とても飲めたものじゃない、なんて酷評もありましたが、今ではお味も良くなり、中にはこのワインのファンもいるそうです。
また、バリ島の葡萄とオーストラリアの葡萄を混ぜて作ったツーアイランドというブランドもあるそうです。
もう一つのバリ島産ワインがこちらのプラガワイン(Palag)
こちらのワインは、オーストラリアの葡萄を使い、バリ島内で作られたワインです。
純国産ではありませんが、葡萄の状態で輸入されるので国産扱いとなり、お値段はリーズナブルということです。
オーストラリアの葡萄を使っていることで味はいいという評判を聞きました。
バリ島の地酒
バリ島は、バリ・ヒンドゥーの島ですので、古くから酒造は行われており、現在もバリ島産のお酒があります。
バリ島のお酒で有名なのがこちらのアラック(Arak)、椰子焼酎と言われています。
ココナッツのお花の根元から取れる樹液は、煮詰めていくと椰子砂糖(グラメラ)になりますが、この樹液を発酵させたのがトゥアックというお酒です。ただ、トゥアックは時間がたつと発酵が進み、お酢になってしまうので、発酵を止めるために蒸留したのがこのアラックです。
上等なアラックはフルーティーな香りがして、アルコール濃度も40%以上と高いそうです。特にアルコール濃度が高いアラックは火が着くことから「アラック・アピ」と言われています。
また、お米から作ったプラムというお酒もあります。ライスワインという名前でレストランやワルンにも置かれてはいますが、生酒なので時間がたつと発酵が進んでしまうため、あまり流通していないそうです。
なお、これらお酒ですが、ちゃんとしたメーカーで作られたものと、農家で自家醸造されたものがあります。メーカーで作られたものは、ちゃんと酒税も納めていますので、観光客にもお出しすることができますが、農家で自家醸造されたものは、自分たちで飲むということで酒税は納めていませんので、一般旅行客が口にする機会はほとんどありません。
メーカーのものより農家の自家醸造の方がうまい・・・なんて意見もございますが・・・
輸入酒
旅行者や在住者などのニーズがありますので、写真のような洋酒も流通しています。
もちろん、輸入酒ですので値段はびっくりするくらい高いです。ちょっと写真がピンボケで値段がわからなくてごめんなさい。
ウィスキーなどの他にも、ジンやウォッカも売られています。
日本酒
もちろん、日本酒も売ってます。でも高いですね~
こちらは大関の生貯蔵酒しぼりたて。300ml瓶でRp250,900(約2,000円)
大関大吟醸長兵衛720ml瓶でRp886,500(約7,100円)
チョーヤとろける黒糖梅酒720mlでRp833,500(約6,650円)。日本にすむ友人から、「この梅酒、日本では安売り店で2,000円もしないよ」って教えてくれました。
やっぱり、輸入酒は高いですね
お酒の持ち込み
ということで、バリ島のお酒、特に輸入酒は高いとうことですが、そうなると日本からお酒を持ってこよう、と考えるわけです。
で、お酒の持ち込みについての注意点です。
酒類は、1リッターまでとなっています。
それ以上は没収・廃棄となります。
業務(販売など)でお酒を輸入する場合は、正規手続きを踏んで輸入税・酒税を支払えば輸入はできますが、個人で持ち込む方でそのような手続きを踏まれる方はいないと思います。
バリ島へのお酒(アルコール類)の持ち込みは1リッターまで
これは忘れないでください。
【2019年8月1日内容修正】
バリ人の飲酒事情
このように、お酒が高いバリ島ですが、バリ人には、飲酒の習慣があり、お祭りの時など好きな人は仲間同士で飲酒することがよくあります。
それは、ビールであったり、アラックであったり、はたまたどこから入手したかわかりませんが高級な洋酒であったりします。
ただし、ぐでんぐでんになるまで泥酔したりすることはありません。
お酒が高くそれほど多量に買えないということもありますが、泥酔することは恥ずかしいということもあるようです。
と、今回はバリ島のお酒事情について説明しました。
値段は、他の国に比べて高いですが、バリ島でもお酒を楽しむことはできます。
でも、海外旅行ということで、あまり羽目を外さず、節度ある飲酒で楽しんでくださいね。
またガルンガンの季節です
今年もガルンガンークニンガンの季節が来ました。
ガルンガン-クニンガンは数あるバリヒンドゥー教の祭礼日の中でも最も重要な祭礼日の一つで、日本のお盆にたとえられる宗教行事の日です。
今年の予定はガルンガンが9月7日、クニンガンが9月17日となっております。
このガルンガン-クニンガンとはどのような宗教行事で観光にはどのような影響があるのか、ご案内いたします。
<目次>
ガルンガン-クニンガンって?
ガルンガン-クニンガンは、「プクリサン川の神話」が基となった、世の中の善が悪に打ち勝ったお祝いの人されています。
ガルンガンの日、各村のお寺や各家の家寺に天上界からお祝いのため神様や祖先霊が降りてきます。人々は、実家に戻りお寺や家寺にお参りをします。
その後、親戚や友人宅を訪ね歩き、お祝をしたり、親交を深めます。
イメージとしては日本のお盆やお正月のような感覚です。
クニンガンはガルンガンから数えて10日目のお祝の日で、各村のお寺や家寺で、無事ガルンガンのお祝ができたことを神様や祖先霊にお礼する日です。
ガルンガン-クニンガンについてはこちらに詳しく説明しております
ガルンガン-クニンガンの村の様子
ガルンガンの数日前(2~3日前)から、村の家々の前にはペンジョールと言われる竹の飾りが立てられます。このペンジョールは聖なるアグン山を模したものと言われ、祖先霊が家に帰ってくる目印と言われています。
この投稿の最初にある写真は、ウブドのある村のガルンガンの日の様子です。
このように、道の両側にはペンジョールが立ち並び、村人たちは正装をしてお供え物を持ち、村のお寺にお参りに行ったり、友人や親せきの家に遊びに行きます。
各家ではこの日のために絞めた豚を使ったご馳走で、人々を接待し、互いにガルンガンの日をお祝いします。
観光に与える影響
ガルンガンとクニンガンの当日、及び前後3日間は多くのスタッフが田舎に帰ってしまうため、ホテル、レストランなどに少なからず影響がでます。
ビーチエリアのレストラン、カフェ、スパ
クタ、スミニャック、ジンバラン、ヌサドゥア、クロボカンといったビーチエリアのホテル、スパ、レストランは非ヒンドゥーのスタッフもたくさんおり、また交代で休むため、ほとんど影響は出ません。
普段通りの営業となっています。
ウブドのレストラン、カフェ、スパ
ウブドエリアは、実家に帰る人などが多いため、ガルンガン、クニンガンの前後3日間はお店を占めるレストラン、カフェ、スパが多くあります。特に、地元資本の小さなお店はほとんどクローズとなります。
また、そのためオープンしているお店に、観光客が集まり混雑することがあります。
この期間、ウブドエリアに滞在される方や観光される方は、ご注意ください。
寺院などの観光ポイント
多くの寺院は、地元住民のお祈りを優先させます。そのため、一部の寺院では観光客の入場を制限する場合がございます。
とはいえ、境内の外から見物することは可能です。
ガルンガンの期間は、ふだんは地味めなバリ島の寺院が奇麗に飾り付けをされ、また盛装した人々がお供え物を持って訪れたり、ふだんとは違った一面が見られますので、機会があれば寺院に行かれてもいいかと思います。
ガルンガン-クニンガンの楽しみ方
ガルンガン-クニンガンを楽しむのでしたら、お寺にお参りに行ったり、バリ人宅を訪ね、ふだんとは違う雰囲気を楽しむことです。
ただ、観光客だけでお寺にお参りに行く事は大変難しく、またちゃんとした正装をしないと境内には入れません。
バリ人の友人などがいて、正装を貸してくれたり、一緒についてきてくれるということでない限り、ちょっと難しいと思います。
しかし、飾り付けられたお寺や、お参りに来る村人たちなど寺院の外から普段と違った雰囲気を楽しむことはできると思います。
有名なおおきなお寺でなくても、十分雰囲気は楽しめますので、機会があったらぜひこの時期にバリ島においでくださいませ。