またガルンガンの季節です
今年もガルンガンークニンガンの季節が来ました。
ガルンガン-クニンガンは数あるバリヒンドゥー教の祭礼日の中でも最も重要な祭礼日の一つで、日本のお盆にたとえられる宗教行事の日です。
今年の予定はガルンガンが9月7日、クニンガンが9月17日となっております。
このガルンガン-クニンガンとはどのような宗教行事で観光にはどのような影響があるのか、ご案内いたします。
<目次>
ガルンガン-クニンガンって?
ガルンガン-クニンガンは、「プクリサン川の神話」が基となった、世の中の善が悪に打ち勝ったお祝いの人されています。
ガルンガンの日、各村のお寺や各家の家寺に天上界からお祝いのため神様や祖先霊が降りてきます。人々は、実家に戻りお寺や家寺にお参りをします。
その後、親戚や友人宅を訪ね歩き、お祝をしたり、親交を深めます。
イメージとしては日本のお盆やお正月のような感覚です。
クニンガンはガルンガンから数えて10日目のお祝の日で、各村のお寺や家寺で、無事ガルンガンのお祝ができたことを神様や祖先霊にお礼する日です。
ガルンガン-クニンガンについてはこちらに詳しく説明しております
ガルンガン-クニンガンの村の様子
ガルンガンの数日前(2~3日前)から、村の家々の前にはペンジョールと言われる竹の飾りが立てられます。このペンジョールは聖なるアグン山を模したものと言われ、祖先霊が家に帰ってくる目印と言われています。
この投稿の最初にある写真は、ウブドのある村のガルンガンの日の様子です。
このように、道の両側にはペンジョールが立ち並び、村人たちは正装をしてお供え物を持ち、村のお寺にお参りに行ったり、友人や親せきの家に遊びに行きます。
各家ではこの日のために絞めた豚を使ったご馳走で、人々を接待し、互いにガルンガンの日をお祝いします。
観光に与える影響
ガルンガンとクニンガンの当日、及び前後3日間は多くのスタッフが田舎に帰ってしまうため、ホテル、レストランなどに少なからず影響がでます。
ビーチエリアのレストラン、カフェ、スパ
クタ、スミニャック、ジンバラン、ヌサドゥア、クロボカンといったビーチエリアのホテル、スパ、レストランは非ヒンドゥーのスタッフもたくさんおり、また交代で休むため、ほとんど影響は出ません。
普段通りの営業となっています。
ウブドのレストラン、カフェ、スパ
ウブドエリアは、実家に帰る人などが多いため、ガルンガン、クニンガンの前後3日間はお店を占めるレストラン、カフェ、スパが多くあります。特に、地元資本の小さなお店はほとんどクローズとなります。
また、そのためオープンしているお店に、観光客が集まり混雑することがあります。
この期間、ウブドエリアに滞在される方や観光される方は、ご注意ください。
寺院などの観光ポイント
多くの寺院は、地元住民のお祈りを優先させます。そのため、一部の寺院では観光客の入場を制限する場合がございます。
とはいえ、境内の外から見物することは可能です。
ガルンガンの期間は、ふだんは地味めなバリ島の寺院が奇麗に飾り付けをされ、また盛装した人々がお供え物を持って訪れたり、ふだんとは違った一面が見られますので、機会があれば寺院に行かれてもいいかと思います。
ガルンガン-クニンガンの楽しみ方
ガルンガン-クニンガンを楽しむのでしたら、お寺にお参りに行ったり、バリ人宅を訪ね、ふだんとは違う雰囲気を楽しむことです。
ただ、観光客だけでお寺にお参りに行く事は大変難しく、またちゃんとした正装をしないと境内には入れません。
バリ人の友人などがいて、正装を貸してくれたり、一緒についてきてくれるということでない限り、ちょっと難しいと思います。
しかし、飾り付けられたお寺や、お参りに来る村人たちなど寺院の外から普段と違った雰囲気を楽しむことはできると思います。
有名なおおきなお寺でなくても、十分雰囲気は楽しめますので、機会があったらぜひこの時期にバリ島においでくださいませ。