バリ島ウブド便り

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ウバー、グラブタクシー、ゴージェックってなに?

先日、バリ島デンパサールで地元のトランスポート業者(主にタクシー運転手)による、「ウバー、グラブタクシー、ゴージェックへの反対デモ」が行われました。

さて、皆さんはウバー(Ubar)、グラブタクシー(Grab Taxi)、ゴージェック(Go-Jek)とは、いったい何なのか、ご存知ですか?ネットに詳しい方や、旅行好きな方なら一度は目にしたことがあるかもしれませんが、まだ日本ではあまりなじみがないシステムかもしれません。

今回は、このウバー、グラブタクシー、ゴージェックとはどのようなものか、またバリ島での状況についてご案内します。

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<目次>

 

ウバー、グラブタクシー、ゴージェックとは

Ubar,Grab Taxi,Go-Jekとは、一言で言うとタクシーなどの配車アプリです。

スマホに専用のアプリをダウンロードして、タクシーなどを簡単に呼び出せるシステムで、現在前世界中にすごい勢いで拡大しています。

このシステムは、一般的なメータータクシーを配車するだけではなく、一般の人が空いた時間に自分の車を使って他人を運ぶシステムも含まれています。そのため、いわゆる白タクを容認するシステムなので、一部の国、地域で問題となっています。

日本の場合、すでに電話やWebでメータータクシーを呼ぶシステムが確立されている事と、前述の白タク問題がありなかなか浸透していないようです。

しかし、外国、特にインドネシア、タイ、マレーシアなど東南アジアでは、メータータクシーの呼び出しシステムが確立していなかったことと、タクシードライバーによる料金の不正取得(いわゆるぼったくり)が多く、それら問題を解決するこの配車システムは一気に受け入れられ、拡大していったそうです。

 

では、続いて、各々のシステムについてご案内します。

 

ウーバー(Uber)

ウーバーは、2009年にアメリカで始まった配車アプリサービスで、現在世界70カ国450都市で展開されています。

日本では2014年から東京都内で一般タクシーの配車システムとしてウーバーの利用が始まりました。また、2015年には福岡で自家用車による配車システム(みんなのUbar)がテスト利用されましたが白タク行為に当たるとして運輸省から中止勧告が出され、現在は一般タクシー配車システムとしてのみ利用されているそうです。

また、トヨタ自動車がこのウーバーと業務提携を組む覚書書を締結したと、ニュースで報じられました。

https://www.uber.com/ja-JP/

 

グラブタクシー(Grab Taxi)

グラブタクシーはマレーシアの実業家が、マレーシアでのタクシー配車問題を解決すべく、スタートさせたシステムで、マレーシアを中心にタイ、インドネシア、フィリピン、シンガポールなど東南アジア各国に広がっています。

こちらのグラブタクシーには日本のソフトバンクが2億5000万米ドルの資本提供をしたということです。

https://www.grab.com/

 

ゴージェック(Go-Jek)

ゴージェックはインドネシアのみ展開しているバイクタクシーの配車アプリシステムです。もともと、インドネシアにはオジェック(Ojek)というバイクタクシーがありましたが、使いにくさや安全性などの問題により年々利用者は減っていました。

そこで、ジャカルタの技術者がネットによるバイクタクシー配車システムを考え、Go-Jek(GoとOjekを合わせた造語)と命名してスタートしたところ、瞬く間にジャカルタや主要都市に広がっていったということです。

最近では、バイクタクシーだけではなく、デリバリーサービスや荷物の運搬サービス、さらに家のお掃除サービスなど各種サービスを展開しています。

https://www.go-jek.com/

 

配車アプリの使い方

アプリごとに操作方法などに違いはありますが、大まかに以下のような手順で利用します。

・アプリをスマホなどにダウンロードする

・アプリを立ち上げ、ユーザー登録をする

・配車依頼をすると、スマホの位置情報から近くにいる車両をピックアップし、運転者の顔写真や氏名、これまでの評価を表示する

・目的地を入力すると、おおよその運賃を表示する

・運賃と運転者を了解したら配車確定する(アプリによっては、確認の電話が掛かってくることがります)

・迎えにきた車両に乗り込み目的地へ

・目的地に着いたら、運賃を支払う(クレジットカード支払いも可能)

・最後に利用したドライバーを評価する。

あらかじめ、おおよその運賃がわかることと、ドライバーの評価ができることが、このアプリが受けている大きな理由だと思います。

 

バリ島での状況

バリ島では、クタ、スミニャック、サヌールといった南部ビーチエリアを中心にウバーやグラブタクシーが、デンパサールなどのローカルエリアを中心にゴージェックが展開されています。
ウブドエリアにも展開しているのですが、まだ登録車両台数が少ないため、夕方から夜間にかけてはほとんどつかまらないのが実情です。

ウバー、グラブタクシーは、配車してから迎えに来るまでの時間がわかりやすい事、料金があらかじめわかること、そして何よりメータータクシーより安い(およそ2/3から1/2の料金)ということで、特に白人観光客や在住者中心に利用が増えています。

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そして、記事の冒頭にも書きましたが、この配車システムは地元の既存トランスポート業界(主にタクシー会社)との摩擦が発生しております。

ウブドやサヌール、スミニャックなどで上の写真のような看板を見かけられた方もいらっしゃると思います。「ウバー、ゴージェックは立ち入り禁止」と書かれています。

このように、バリ島内でもウバー、グラブタクシー、ゴージェックを使うことはできますが、地元業界との摩擦があることをご承知おきください。

また、ウバー、ゴージェックは現在空港内に配車することはできません。空港敷地外に出たところに配車することになります。

 

 

 

バリ島両替事情

バリ島で使える通貨は、インドネシアルピア。ということは、日本円をルピアに両替しないと、支払ができない。

でも、両替はどこでやったらいいのか?

こんな質問をよく頂きますので、今回はバリ島の両替についてご案内したいと思います。

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<目次>

 

日本で両替しちゃダメ!

日本の空港や銀行などで日本円からルピアに両替することができます。
日本で両替できるのなら、言葉も通じて便利だし、安心ですよね。

でも、「日本で両替しちゃダメ」って、皆さんにいます。

それは・・・

両替レートが極端に悪いのです。

2016年9月現在、バリ島で両替すると1円がRp128くらいになりますが、日本国内ではRp101程度にしかなりません。
たとえば1万円を両替すると、バリ島ではRp1,280,000となりますが、日本国内で両替するとRp1,010,000にしかなりません。その差はRp279,000.約20%も損してしまいます。

だから、日本で両替しちゃダメって言うのです。

 

バリ島の空港で両替

日本で両替しなかったら、どこで両替するか?

まず、最初に両替できるのはバリ島の空港(デンパサール空港)です。

空港で、入国審査~預け荷物受取~税関審査を終えて、空港ビルから出るとミーティングポイントがありますが、その両側に銀行ブースがありそこで両替ができます。

ただし、街中の両替所より若干(2~4%程度)悪いので、当面使うお金だけ両替しましょう。

ホテルまで移動するためのタクシー代とか、コンビニ代とかくらいでいいと思います。

 

ホテルで両替

観光客が泊まるような大型ホテルではフロントで両替をしてくれるところがあります。当日の両替レートも表示されているので、安心して両替ができます。

ただし、こちらも街中の両替所より両替レートが悪いので、必要な分だけ両替するようにしましょう。

 

両替店で両替する

お得に両替するのなら、専門の両替店が一番いいと思います。

店頭に電光掲示板などでレートを表示してある大型の両替店なら、安心して両替ができます。

 

おススメ両替店

クタやスミニャック、ウブドなど観光客が集まるところには必ず両替店があります。しかし、中にはちょっと悪質なお店もありますので、評判のいいところで両替しましょう。

 

ディルガハユ(PT.Dirgahayu)

ウブドやスミニャックで両替するのなら、このディルガハユが一番のおススメです。
店頭には両替レートが電光掲示板で表示され、トラブルも少なく、評判がいいお店です。

 

マスピン(PT.Bali Maspintjinra)

BMCのロゴマークが目立つマスピンはウブドやサヌールで見かける両替商です。支店は少ないですが、昔から評判がいいお店で、根強いファンも多い両替店です。

 

セントラルクタ(central Kuta)

クタ、ヌサドゥア、ジンバランなど南部ビーチエリアを中心に多くの支店を展開する両替商です。
最近はコンビニと提携し、コンビニ内にお店を出しているところも多いです。老舗ですが、ごくたまにトラブルの話も聞きます。

 

こんな両替店は避けましょう

ネットの旅行記やブログを見ると、時々両替店でだまされたという話を聞きます。

中には悪徳両替店もありますので、このようなお店は危険!というお店を紹介します。
こんなお店がすべて危険というわけではありませんが、目安としてとらえてください。

お土産屋さんと兼業しているお店

専門店ではなく、お土産屋さんと兼業しているようなお店はなるべく避けた方がいいでしょう

 

レートが極端にいいお店

両替レートは両替店が独自に決めていますのでお店によってばらつきはあります。しかし、極端にレートがいいお店は要注意。あとで手数料を取ったり、お金をごまかすといった事例が報告されています。

 

薄暗いお店

薄暗くてよく見えないお店は避けましょう。特に手元がよく見えないというお店は、かなり危険です。

 

両替店で失敗しない方法は?

両替レートはお店によってばらつきがあります。少しでもいいレートのお店で両替したいとお考えなら、何店か見比べてみましょう。
ただし、極端にレートのいいお店には要注意!危険なお店かもしれません。

安全ンイ両替するのなら、間口が広くて店内が明るい専門店がいいでしょう。また、外国人のお客さんが多い店なら、尚いいでしょう。
カーチャーターをご利用の場合は、ガイドさんにアドバイスを求めるのもいい方法です。

そして、必ず守っていただきたいこと!

両替をしたら必ずその場でお金を確認すること!

優良店でも人間がやっていることですので、間違いをすることもあります。もし、受け取ったお金が合わないということが起きても、両替カウンターを離れたら、クレームは効きません。
必ず、お金を受け取ったらその場でちゃんと数えて間違いがないかを確認しましょう。

 

今回は、両替についていろいろご案内をしました。

初めての海外旅行の方には、ちょっとハードルが高いかもしれませんが、海外旅行に両替はつきものですから、頑張ってクリアしてください。

どうしても難しい、厄介だということでしたら、カーチャーターのガイドさんを頼るのが最善だと思います。 

 

 

ウブドの渋滞の現状

シルバーウィークも終わり、日本人観光客も一息ついているバリ島です。

今回、バリ島に来られたお客様の中には「バリ島は渋滞が多いなぁ」と感じられた方もいらっしゃると思います。

クタをはじめ各所で道路整備など渋滞対策は行っていますが、それ以上に車の台数の増加などにより年々渋滞が酷くなっています。

今回は、渋滞が多いか所の中でも筆者の住むウブドエリアの渋滞についてお話します。

 

<目次>

 

渋滞の原因

ウブドだけではないのですが、バリ島内の渋滞は以下3つの原因があると考えられます

 

1.道路構造

バリ島ではまっすぐの道は「魔」が走ると言われ、四ツ角はあまり良くないとされています。そのため、T字路を合わせたような変形十字路がいたるところにあります。

昔のように交通量が少なければそれほど問題はないのですが、今のように交通量が増えると、スムーズな交通ができず、渋滞の原因となります

 

2.交通量の増加

バリ島への観光客は年々増えており、それに合わせて、観光バスやタクシー、カーチャーターの車なども増えています。

また、島民も収入が増えたことにより、マイカーを持つ人が多くなってきました。

さらに、好景気による建築ラッシュなどで島内を走るトラックも増えています。

つまり、交通量は年々増加していますが、それに合わせた道路整備や拡張が全く追いついていないのが現状です

 

3.駐車場の不足

特にウブドでは、慢性的な駐車場不足があります。

最近、モンキーフォレストの横と、ウブド王宮の北に駐車場ができましたが、まだまだ不足しています。特に個人でガレージを持つ人はまだ少ないのです。

そのため、路上駐車が横行し、街中のメインストリートは本来なら2車線あるのが1車線は駐車場と化しております。

 

ウブド渋滞ポイント

ウブドでも特に渋滞がひどいポイントを紹介します

 

プンゴセカンの交差点

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プンゴセカンの交差点は、ウブドのハヌマン通りをずっと南下し、ココスーパーマーケットの前も通り過ぎ、ガソリンスタンドがあるT字路とその南のアルファマート(コンビニ)のあるT字路です。

この交差点ですが、

  • 南のロットンド村を通り南部エリアから来る車両
  • 西のニュークニン村を通り南部エリアから来る車両
  • 東のゴアガジャ方面から来る車両
  • 北のハヌマン通りから来る車両

と4方向からの車両が集中する交差点です。
四ツ角ではなくT字路が連続しており、信号機もないのでどうしても渋滞してしまいます。

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この写真は西のニュークニン村からアルファマートのある交差点を写したもので、このように常に車の列が並んでいます。

 

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これは、ARMA美術館の前からガソリンスタンドのある交差点を撮影したものです。
この日も、交差点(T字路)を先頭に長い車列が続き、最後尾はマス村から北上したトゥガスのT字路を超えてずっと先まで繋がっていました。

この道路は、ゴアガジャやティルタエンプルなどウブド東部の観光地から、ウブドに向かう唯一の道なので、慢性的に渋滞しています。

時々、遠くカランガッサムの方から建築用の石や砂を満載したトラックも通るため、本当に混みだすと手がつけられなくなります。

 

ウブド王宮前の交差点

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ウブド王宮前の交差点もT字路が組み合わさった変形十字路となっています。

交差点南のモンキーフォレスト通りは一方通行で脇道がないため、ココスーパーの前の三叉路(ハヌマン通りとモンキーフォレスト通りの交差点)からこの道に入ったら、どんなに混んでいようと、王宮前の交差点まで我慢しなくてはいけません。

交差点の北側に昨年ウブドセントラルパーキングという駐車場ができました。そのため、駐車場を出入りする車で交通量が増えてきました。

ウブド市場の前の道は、以前は乗客の乗降により大型バスが駐車し渋滞の原因となっていましたが、最近は取締により大型バスの駐車はなくなりました。ただし、ハヌマン通りの三叉路がネックとなり混み合うこともあります。

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モンキーフォレスト通りから王宮前の交差点を見た写真です。

このように片側一車線は駐車場と化しています。そのため、乗客が乗降する場合、道路に車を止めなくてはならず、そこで一時的な渋滞が発生します。

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王宮前の交差点を北のスゥエタ通りから見たところです。

渋滞ポイントですが、この日は珍しく(上手な)交通整理のお巡りさんが出ていて、そこそこ流れていました。

 

と、ウブド渋滞の2大ポイントをご紹介しました。

なかなか解決しないバリ島の渋滞ですが、ご勘弁願いたいと思います。

 

 

 

 

 

バリ島の水事情

多くの国や地域では、蛇口から出てくる水はそのままでは飲めません。

バリ島も同じく、水道水と言っても、地下からくみ上げた水を殺菌処理をしないで分配しているので、基本的にそのまま飲むことはできません。

安全なお水を飲むにはどうしたらいいのか?
お皿や食物を洗うお水は安全なのか?
といった、バリ島の水事情について今回はご案内いたします。

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<目次>

 

水道水が飲めない理由

日本の水道は、川や地下水をくみ上げて、浄水処理場で、泥や砂、ゴミを分離し、さらに塩素によって消毒しています。
このことにより、水道の水はそのままの状態で飲むことができます。
また、井戸水を使っているところでも、定期的に保健所が水質検査を行い、飲んでも大丈夫かを確認しています。

一方、バリ島では多くの家庭が井戸水を使っています。
また、街中では水道がありますが、これも地域で大きな井戸を掘り、汲み上げた水をそのまま各家庭に分配しているので、日本のような殺菌処理はしていません。

また、バリ島は日本のように下水道が発達しておらず、生活用水はそのまま河川に流されます。糞尿なども、簡易的な浄化槽はありますが、基本的に地中に流しています。
そのため、民家が多い場所では地下水といえども、そのまま飲むことは危険です。
特に、南部ビーチエリアは、人口も多くホテルも多いので、ウブドなどの山間のエリアに比べ地下水の汚染度合は高いと言われています。

ただし、山間部など人が住んでいないエリアなどに湧いている地下水は、汚染度合が少なく、そのまま飲むことができる水もあります。たとえば、ティルタエンプル寺院の聖水は大変奇麗な水と言われています。

 

バリ島ではどんな水を飲んだらいいのか

バリ島での飲料水は、基本的にはミネラルウォーターです。

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この写真にあるように、スーパーやコンビニエンスストアーなどで、ボトルに入ったミネラルウォーターが売られています。金額も600mlでRp2,000~4,000、1.5LでRp10,000程度と安いので、市民もこのようなミネラルウォーターを買って飲んでいます。

 

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この大きなボトルはガロン瓶といって、19L入っているミネラルウォーターです。
瓶ごと購入すると1本Rp65,000~80,000程度しますが、空き瓶を持っていけばRp20,000程度で水が入った物を買うことができます。

 

これらミネラルウォーターですが、バリ島内の人が住んでいないエリアで湧き出す奇麗な地下水をボトルに詰めて販売しています。
詳細は確認していませんが、フィルターなどを使って不純物や殺菌などをしているそうです。

 

ミネラルウォーターのメーカーと言えば「アクア(Aqua)」がもっとも有名で、ミネラルウォーターの代名詞ともなっていますが、国内にはアクア以外のブランドのミネラルウォーターも販売されています。
たとえば、「クラブ(Club)」というメーカーのミネラルウォーターは、日本資本も参入しているメーカーで日本製のフィルターを使って殺菌していると言われています。
また、インドマレットというコンビニでは自社ブランドのミネラルウォーターも売られています。

 

アイル・イシ・ウラン(Air Isi Ulang)

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最近よく見かけるのが、この写真にある「アイル・イシ・ウラン」です。
アイル=水、イシ=詰める、ウラン=繰り返す、という意味で訳すと「水の詰め替え」屋さんです。

毎朝、きれいな水を入れたタンクローリーが来て、お店のタンクに水を補充します。その水を樹脂フィルターを通し紫外線で滅菌処理をしてアクアなどのガロンボトルに詰めて売っています。

空きボトルを持っていけば19LでRp5,000~6,000と大変安いので、こちらを利用している人も多くいます。

 

ちなみに筆者は自宅に特殊フィルターの浄水器があり、水道水を浄水器を通して使っています。

 

ホテルやレストランのお水は大丈夫?

先ほども説明したように、ホテルといえども、蛇口から出てくるお水は飲めません。必ず、アクアなどのミネラルウォーターを飲むようにしましょう。

歯磨きやうがいの時のお水や、コーヒーや紅茶を入れるときのお水を心配される方もいます。ウブドの郊外など周りに民家があまりないようなところでしたら、それほど神経質になることはありませんが、クタなど民家や建物が多いエリアは、ちょっと心配ですので、歯磨きやうがいの時もミネラルウォーターを使うようにした方がいいでしょう。
よく、アメニティでボトルに入ったお水が洗面所に置いてありますが、これは飲料水ではなく(もちろん、飲んでも構いませんが)歯磨きやうがい用のお水です。

 

プールのお水を心配される方もいますが、これは日本のプールと同じで、ちゃんとしたホテルのプールなら、塩素による殺菌を行っていますので、多少飲んでしまっても大丈夫です。とはいえ、大量に飲んでしまったらお腹を壊すこともありますので、注意してください。

 

レストランですが、バリ島のレストランは、日本のように、お水のサービスはあまりありません。それでも最近、サービスでお水を出す所が増えてきましたが、そのようなところはミネラルウォーターの水を出しているので、安心してください。

お皿や野菜などを洗うお水を心配されている方が多くいらっしゃいます。小さな屋台やワルンと言われる大衆食堂の一部では衛生状態が悪いので心配ですが、観光客が行くようなレストランでは、洗剤などを使い殺菌していますので、心配はないです。

特に、大きなレストランの中には、飲み水以外の水も樹脂フィルターで殺菌しているので、それほど神経質になることはないでしょう。

 

と、今回はバリ島の水事情についてご案内いたしました。

原則、生水は飲めないので、必ずミネラルウォーターを買って飲むということを、覚えておいてくださいね。

バリ島のガソリン事情

バリ島のあるインドネシアは国内で石油を産出している石油産出国です。
そう、アラブの国々のように油田があって、そこから石油(原油)をくみ出しているのです。ってことは、実はインドネシアってアラブのようにお金持ち・・・?

調べてみると、石油産出量では世界22位(2012年データ)だそうですが、残念ながら産出量より国内での消費量の方が多いので、インドネシアは石油輸入国なんです。

バリ島には電車がないので交通はバイクや車が中心。つまり、ガソリンがないと観光はもちろん、普段の生活にも困ってしまうのです。

そんなバリ島のガソリン事情についてお話したいと思います。

 

<目次>

 

ガソリンはどこでいれる?

ガソリンスタンド

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日本でもそうですが、ガソリンを入れる(買う)のは、ガソリンスタンドです。

インドネシアは、日本のようにいくつものガソリン会社があるわけではなく、プルタミナ(Pertamina)という国営の企業が一社あるだけです。

そして、街中にはこのプルタミナのガソリンスタンドがあり、みなさんそこでガソリンを入れています。

ところで、このプルタミナ、ガソリンだけではなく、天然ガスやプロパンガスなど、国内のエネルギー関係を一手に担当する巨大企業なんです。ちなみに、今年からマノーレーシングからF1に参戦しているインドネシア初のF1レーサー・リオ・ハリアント選手のメインスポンサーはこのプルタミナなんです。

 

ガソリンはこのプルタミナ一社が独占ですので、料金は基本的には全国同一のはずなんですが・・・実際は地域によって若干価格差があるようです。運送コストの差だそうですが・・・

以前は、政府から補助があったため1リッターRp2,500(25円くらい)とか、Rp4,500(45円くらい)といったこともありましたが、現在は補助金は撤廃されおよそRp6,500くらいになっています。それでも日本円にして60円~70円と日本に比べて安くなっています(日本はガソリン税がありますからね)

 

街かどのワルン

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ガソリンスタンドがない、小さな村では写真のようなビンに入ったガソリンが売られています。お店の方が、ガソリンスタンドで何リッターもガソリンを買ってきて、それを小分けにして売っているのですが、料金は1リッター当たりRp7,000くらいになります。

ガソリンスタンドの無い郊外の村では、このようなところで入れるしかないのですが、ビンも洗浄していないし、量もいい加減なので、あまりこのようなところで入れない方が良いと言われています。

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最近は、こんなミニスタンドもお目見えしてきました。

下の部分がタンクになっていて、扉が閉まっていますが、上部にはガラス製の計量ポットがあり、ちゃんと計量して販売しているそうです。

 

ビンにしろ、ミニスタンドにしろ、近くにガソリンスタンドが無いような場所で売られているかと思うんですが、意外とガソリンスタンドのすぐ近くにも、このようなお店があります。
誰が使うんだろうと観察していたら、ガソリンスタンドが混んでいる時など、結構お客さんがいるようです。

 

ガソリンの種類と値段

日本にもレギュラーガソリン、ハイオク(プレミアムガソリン)とガソリンの種類があるように、バリ島のガソリンにもオクタン価の違いにより何種類かのガソリンがあります。

 

<ちょっとウンチクです>

ちなみにオクタン価とは、ガソリンのエンジン内での自己着火(ノッキング)しにくさを表す数字です。
車のエンジンは、ガソリンを含んだ空気をシリンダー内に入れてぐ~~っと圧縮したところに、点火プラグで着火・爆発させその爆発力を動力にする機関です。このとき、たくさんの空気を目一杯圧縮してやった方が爆発力が大きくなるのですが、あまり圧縮しすぎると、発熱により勝手に爆発が起こり、正しくエンジンが回転しなくなります。そこで、ガソリンに添加物を混ぜて自己着火(勝手に爆発すること=ノッキング)をしにくくさせたガソリンをハイオクガソリンと呼び、どのくらい自己着火しにくいのかを示す目安がオクタン価といいます。

スポーツカーなどの高性能エンジンの車は、空気を沢山圧縮する(圧縮比が高いといいます)ので、自己着火しやすいため、プレミアムガソリンが必要ということです。

 

日本のガソリンのオクタン価ですが、レギュラーガソリンはオクタン価が89、プレミアムガソリン(ハイオク)が96です。

 

では、バリ島のガソリンのオクタン価と価格を見てみましょう

 

プレミアム

プレミアムといってもオクタン価88の一般的なガソリンです。価格も1リッターRp6,550程度と一番安いガソリンで、普段使うバイクに入れるのが一般的です。

 

プルタマックス

オクタン価92のいわゆるハイオクガソリンです。価格は1リッターRp7,650と高いので、四輪車などに入れています。

 

プルタライト

最近で始めたガソリンでオクタン価90とプレミアムとプルタマックスの間のガソリンです。価格も1リッターRp7,100程度です。
バイクや車に入れています。

 

プルタマックスプラス

オクタン価95の最高級ガソリンで、高級外車やスポーツカー用らしいです。バリ島ではあまり見かけたことがありません。

 

ここで、お気づきかと思いますが、日本のガソリンに比べインドネシアのガソリンの方が全体的にオクタン価は低いです。
環境にやさしい・・・というわけではなく、価格を抑えるためだと思います。

 

このように、バリ島には4種類のガソリン(本当はそれにディぜルエンジン用の軽油を含めて5種類)があるので、「あれ、昨日入れた時より高いぞ?」なんて勘違いをしないように気を付けて入れてください。