読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

バリ島ウブド便り

神々の棲む島・バリ島ウブドに在住のベベッがバリ島生活の中で体験した事や感じた事をまとめたブログです

ブログランキングに参加しています。こちらのボタンをポチッとお願いします。

バリ島伝統舞踊を見よう

バリ島観光の楽しみの一つに、伝統舞踊観賞があります。
今回は、バリニーズダンスとも言われる、バリ島の伝統舞踊について、簡単に説明したいと思います。


現代の伝統舞踊は、お寺のお祭りの時に神様にささげる奉納舞踊や、民衆が娯楽として楽しんだ舞踊などがもとになっています。その昔から伝わる伝統舞踊ですが、開催されるのはオダラン(お祭り)など特別な時だけ、見る時もバリ式の正装をしなくてはいけない、会場も観光地から離れた村のお寺など、観光客が見るにはちょっと敷居が高いものでした。


そこで、観光客にも気軽にバリ島の伝統舞踊を見てもらい、バリ島の文化を楽しんでもらおう、ついでにお金もいただいて、お寺や道路などの修繕に当てよう、と昔の方が考えて、今のような伝統舞踊公演が行われるようになったそうです。


バリ島の伝統舞踊を見ようと思った時、いろいろな舞踊があって、どれを見ていいか迷ってしまいますね。
観光客向けに公演しているダンスには「ケチャダンス」「バロンダンス」「レゴンダンス」の3種類があり、どのダンスもほぼ毎日公演されています。


◆ケチャダンス

ケチャダンスは、上半身が裸の男性たちのコーラスに乗せて、ラーマヤナ物語などが演じられる、歌劇です。
コーラスは「チャ・チャ・チャ・チャ・・・」という独特なもので、テレビなどでこのダンスを見られた方も多いと思います。
演じられる物語は、ラーマヤナ物語の一節が多いですが、他の物語も演じられることもあります。


物語の内容も、勧善懲悪のわかりやすいお話、激しいアクションもあり、外国人観光客には大人気のダンスで、特に人気のウルワツ寺院での公演は毎日たくさんのお客さんが観賞されているという事です。
伝統舞踊と書きましたが、このケチャダンスは昔から行われていた奉納舞踊や大衆演芸とはちょっと違い、昔バリ島に長期滞在していたドイツ人芸術家のウォルター・シュピース氏(バリ芸術の父とも言われています)の提案により、1933年ギャニャール県のボナ村で始まったそうです。つまり、最初からお客さんに見せるためのダンスなんですね。


このケチャダンスですが、ウブドエリアやバトゥブラン、そしてウルワツ寺院などで毎晩公演されています。
どこのケチャダンスが一番いいのか?なんて聞かれることもありますが、これは好みだと思います。一番人気があるのは、やはりウルワツ寺院の公演ですが、あまりにも観光客向けなアレンジなため、つまらない、という評価をしている方もいます。


◆バロンダンス

バロンダンスとは、写真にあるような獅子舞ににたバロンという聖獣が出てくる踊りです。
このバロンダンスは、昔からお寺のお祭りの時などに演じられていた「チャロナラン劇」を基にした歌劇です。
チャロナラン劇は、11世紀ごろのジャワ島で栄えたクディリ王朝にまつわる劇で、魔力を持つ国王の未亡人チャロナランと、聖者ウンプー・バラダの戦いを描いたものです。力が拮抗しているこの二人の戦いは、延々と続きチャロナランは悪・死・邪の象徴ランダに、聖者ウンプー・バラタは善・生・聖の象徴バロンに変化し、勝負がつかないまま続いていきます。
本来のチャロナラン劇はオダランなど特別な時にしか演じられず、公演時間も4時間を過ぎるなど、観光客が見るには敷居が高いものでした。そのため、観光客向けにチャロナラン劇のダイジェスト版的なバロンダンスが作られ、今のように公演が行われています。


このバロンダンスは、ウブドエリアで毎晩公演されていますが、バトゥブラン村では、バリ島観光に行かれるお客様が見やすいようにと毎朝9:30頃から多くの会場で開演しています。定番観光コースにもバトゥブランのバロンダンス鑑賞が組まれることが多いので、ぜひ一度ご覧になられたらいいでしょう。


◆レゴンダンス

先に紹介した、ケチャダンスやバロンダンスは物語がある歌劇でしたが、このレゴンダンスは純粋な踊りと言えると思います。


もともとは、宮中で王様たちが見て楽しんでいた踊りですので、衣装も大変華やかで、踊り自体の技術も高い、本当の意味でのバリニーズダンスと言えます。
このレゴンダンスには、幼い女の子たちだけの踊りや、トペンダンスと言われる仮面舞踊、また男の子が主人公の戦士の踊りバリスなどたくさんの種類の踊りがあります。また古くから伝わる伝統的な踊りの他に、近代的な要素も取り入れた創作ダンスもあり、何度見ても飽きが来ない踊りです。


このレゴンダンスですが、少ない踊り手による演目もあるので、ホテルやレストランの余興などで踊りを見る機会もあると思いますが、やはり本格的にみるのでしたら、芸術の村ウブドエリアで見られるのがいいでしょう。ウブド村やその隣のプリアタン村には、多くの劇団があり、観光客向けにレゴンダンス公演が毎晩開催されています。


以上、本当に簡単にバリ島の伝統舞踊をご紹介しましたが、紹介しきれないくらい多くの舞踊や伝統芸能がバリ島にはあります。その中には、観光客も気軽にみられるものもあれば、お寺のオダランなど宗教行事の時にしか行われない舞踊などもあり、すべてのバリニーズダンスを見ようと思っても、多分不可能なんじゃないかなと思います。


なかなかディープな伝統舞踊を見ることは難しいと思いますが、バリ文化を代表する伝統舞踊ですから、バリ島に来られた時はぜひご覧いただきたいと思います。