絶品!メシバク・サンバル(ホット・ママ・サンバル)
サンバルと言えば、もうご存知ですよね。バリ島をはじめインドネシア各地にあるチリソース。
地域ごとに特色のあるサンバルがあるんですが、旅行者の皆様が一番目にするのは、トマトベースの赤いサンバル。
アヤムゴレン(鶏のから揚げ)やイカンゴレン(魚のフライ)などにつけて食べるとおいしいですよね。
今回ご紹介するのは、そんなトマトベースのサンバルではありません。
そして、チリソースという概念からは全く外れていて、サンバルだけでおかずになってしまう、そんなサンバルです。
それだけで、おかずになってしまうサンバル。
このサンバルさえあれば、ご飯がバクバク行けちゃう、題して「メシバク・サンバル」のご紹介です。
ウブドのホット・ママ・サンバルで発見しました
今回ご紹介するサンバルは、ウブド・プンゴセカンのホット・ママ・サンバルというお店で発見しました。
このホット・ママ・サンバルは、サンバル専門店。場所は、ウブドのプンゴセカン。
プラマシャトルバスターミナルやカキアン・バンガローの前の道を南下(ウブド王宮とは逆の方向)し、イタリアンレストラン、マンマミーアの前を通り過ぎ、道なりに角を曲がった左手にあります。
お店の入り口に、こんな素敵な看板がありますから、注意してみていってください。
お店の中はこんな感じ。すごくシンプルです。
サンバルは別な場所で作っていて、ここは展示販売だけだそうです。
さて、それでは今回見つけたメシバク・サンバルのご紹介です。
サンバル・マタ(Sambal Mata)
バリ島好きの方には、もうおなじみのサンバルマタです。
マタとは、生という意味。つまり、加熱していないサンバルです。
主な材料は、チャベ(唐辛子)、バワンプティ(ニンニク)、バワンメラ、オイル(主にココナッツオイルが使われます)、それにお塩やトゥラシ(エビの発酵ペースト)、レモングラス、こぶみかんなどを入れます。
バワンメラというのは、シャロットという植物で、赤玉ねぎともいわれるものです。タイではホムデンって言われます。
皮が赤っぽくて、ちいさな玉ねぎみたいな食材です。
バリ島の料理にはよく使われるんですよ。
このサンバルマタ、バリ島の人たちのおふくろの味って言っていいかもしれない、マストアイテムです。
焼いた鳥や魚などにまぶしてもいいんですが、メシバク・サンバル、これだけで白飯がなんばいでも行けます。
加熱していないので、バワンメラやニンニクのシャキシャキした歯ごたえが魅力で、さらにレモングラスやこぶみかんのさわやかな酸味、唐辛子の辛味がそのまま味わえる、病みつきになる味です。
観光客の皆さんもバリ料理のお店に行けば、口にすることがあるとは思いますが、なかなか市販されておらず、お土産に持って帰るのも難しかったのですが、ここホット・ママ・サンバルならお土産に持ち帰りもできます。
サンバル・ボンコッ(Sambal Bongkot)
サンバル・ボンコッは、サンバルマタにボンコッを入れた、これもバリ島のサンバルです。
ボンコッとは、ショウガ科の植物の花のつぼみで、これを細かく切ってサンバルマタに混ぜます。
このボンコッ、食べてみると日本のミョウガそのもの!
シャクシャクした歯触りと、独特の風味がサンバルマタに交じって、クセになります。
サンバルマタより、こっちのサンバル・ボンコッの方が好きって方もたくさんいますよ。
普通のバリ料理レストランではあまり出てこないサンバル・ボンコッ、ぜひお試しください。
サンバル・ロア(Sambal ROA)
ロア(ROA)とは、燻した魚の事。
このサンバル・ロアは燻した魚のサンバルで、バリ島の北東にあるスラゥエシ島の北部マナド(メナド)に古くから伝わるサンバルだそうです。
さすが、港町マナド。サンバルにも魚が入っているんですね。
このサンバル、味見をしてびっくりしました。
まず最初に感じるのが燻した魚の味。これが、日本の鰹節というか、おかかの味なんです。
そして、そのあとに来るのが、がつ〜んとした辛さ。
日本人ならわかると思いますが、おかかって白飯にめちゃくちゃ会いますよね。だから、このサンバルも白飯にめちゃ会うんです。
サンバルをひと舐めしたら、ごはんがバクバク進んでしまうのですよ。
ぜひ、お試しください。
そうそう、このサンバル・ロアにはマイルドとホットの2種類があります。マイルドでも結構辛いので十分注意してください。ホットはめちゃくちゃ辛いですよ〜
今回紹介したサンバルはホット・ママ・サンバルで常時販売されています。お店では品質管理のため冷蔵庫に入れていますが、日の当たる場所でなければ冷蔵庫外でも大丈夫とのことでした(冷蔵庫に入れた方がより日持ちするそうです)
それと、ココナッツオイルを使用しているので15度以下の場所に置いておくとオイルが固まってカチカチになります。その場合は容器ごとぬるま湯に漬けるかしばらく外に出しておけば柔らかくなります。
冷やした状態で販売していますから、スーツケースに入れて日本に持ち帰ることもできます。
ぜひ、お土産にして日本でもバリ島の事を思い出してくださいね。