バリ島ウブド便り

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バリ島の雨季について

バリ島の雨期について

12月に入り、少しですが雨も降るようになりました。ご承知の通り、バリ島の天気は乾季と雨季に分かれますが、雨季について誤解されている方も多いようですので、バリ島の雨季について簡単に説明します。

<目次>


雨季はいつから?

多くのガイドブックなどには「雨季は10月から3月」と書かれています。
間違いというわけではないのですが、10月になったら急に雨が降るようになるというわけではありません。乾季から雨季への移り変わりは、以下のような感じです。


乾季のピークは7〜8月にかけて。直射日光が当たる場所は暑いのですが空気が乾燥して気温も低め(と言っても日中は25度、夜間でも20度くらいはあります)となっています。
これが、9月中旬から徐々に気温が上がりだし、10月になると日中の気温が30度くらいまで上がり、雨もほとんど降らないので、一年で最も暑い時期となります。


11月になると、夜や明け方に雨が降るようになってきます。また、日中も雲が出てくるようになり、南国特有の蒸し暑い日が続きます。
12月に入ると、日中でも雨が降るようになり、いよいよ雨季本番となります。
1月、2月は雨季の真っただ中。このころの一日のお天気はこの後の項目で説明させていただきます。
3月になると、だんだんと雨が少なくなってきます。よく「ニュピが過ぎたら雨季も終わり」と言われますが、ニュピを過ぎるころから、雨の日も少なくなってきます。


4月になると、日中雨が降る日もぐっと減ります。また、降ったとしても通り雨のような小雨で済むことが多くなります。そして5月になると、湿度も減り、風もさわやかになり、乾季も近いと感じるようになります。


雨季の天気はどんな感じ?

雨季と言うと、日本の梅雨のように、一日中しとしとと雨が降り、湿度も高く不快な日が続くと、思っている方も多いでしょう。しかし、バリ島の雨季は、梅雨というより日本の真夏の天気に近い感じです。


では、典型的な雨季の一日の天気の変動を簡単に説明します。


朝は、晴天で始まります。本当に雲ひとつない、あっても山の方とか海の水平線の先にちょっとあるくらい。空はとことん青く、これぞ南国の夏!って感じです。つい、ウキウキしてきて、マリンスポーツやアクティビティに絶好の天気となります。


お昼を過ぎるころから、だんだんと雲が出てきます。この雲、日本でいう入道雲のような雲で、海の向こうや山の方からにょきにょきと雲が広がってきます。


そして、だいたい2時か3時頃から、雷を伴う雨がざーっと降り出します。まさしく夕立と言った感じで、雷も鳴り、短時間に強い雨が降ります。
でも、こんな雨もだいたい2時間くらいで止んでしまいます。雨が降った後は、暑かった空気も一気に冷やされ、涼しい風も吹き、レストランに行ったり、街をぶらぶらするのに最適な状態になります。


これが、典型的なバリ島の雨季の一日です。ねっ、梅雨というより日本の夏って感じですよね。


雨季で気をつけること

最近の日本の夏の天気は、地球温暖化のせいでしょうか、バリ島など熱帯地方の天気に似てきましたね。
夕立ちや集中豪雨、落雷などが多く発生し、がけ崩れや洪水など、災害につながることもあります。
バリ島の雨季も、雷雨や短時間の豪雨(スコール)があるので、洪水やがけ崩れなど多いのでしょうか?


まず、がけ崩れですが、たしかに時々がけ崩れや倒木などの事故や災害が発生することがありますが、日本のように大規模な土砂崩れなどはあまり発生しません。たぶん、バリ島には森林が多いので、土砂崩れが起きにくいのではないかと思います。


それでも、時々道路際の崖が崩れたり、木が倒れたりして、一時的に通行止めになることがありますが、てなれたもので、あっという間に地域住民が治してしまいます。


また、豪雨による洪水はどうでしょうか?
ウブドなど山間部は、土地が傾斜していることと、周囲に川や渓谷が多いので、一時的に水路があふれて道が川のようになることはありますが、雨がやめばあっという間に水が引けてしまいます。洪水の事をバンジールと言いますが、皆さんバンジールにはなれているようで、家も水が入りにくい構造になっています。


ただし、デンパサールやジンバラン、ヌサドゥアといったエリアは、新しく開発された場所が多く、川が少なく、用水路もあまりないため、いったん洪水になると被害が大きいそうです。特に、デンパサール中心部は、毎年雨季になると洪水で大変だという話を聞きますし、バイパスの一部も、水があふれ交通渋滞になることがあります。


このように、雨季になると、一部エリアでがけ崩れ、倒木、洪水と言った災害は発生しますが、それほど大きな災害は起きず、一時的に通行止めや渋滞となっても、数時間で復旧する場合が多いです。


あ、そうそう、雨季になると倒木などが原因で停電やネットの不具合が増えますが、それも最近はだんだん数が減り、復旧までの時間も短くなってきました。


雨季の過ごし方

バリ島の観光のベストシーズンは気温も低く、雨の心配がない乾季です。
しかし、休みの関係などから雨季じゃないとバリ島に来れないって方もたくさんいます。
では、雨季のバリ島は、どのようにして楽しんだらいいのでしょうか?


アウトドアー系の遊びは午前中に!

雨季は午後からの降水確率が高いです。
マリンスポーツ、アクティビティ、屋外での観光といったアウトドア系の遊びや観光は、なるべく午前中に済ませておきましょう。


午後からはスパなどインドアで

ランチ後はスパやショッピングなどインドアで楽しめることを計画しましょう。
また、早めにホテルに戻って、お部屋の中からぼんやりと外を眺めるのもいいですよ。特に緑が多いウブドエリアでは、雨の中に田んぼや緑を見ていると、癒されますよ〜。
あとは、夜に備えてお昼寝ってのもいいですね。


計画は余裕を持って

突然の雷雨などによる交通渋滞が予想されるこの時期、特にカーチャーターなどの観光ツアーは十分時間に余裕をもって計画しましょう。
もし、豪雨渋滞があっても、あわてず、騒がず、雨が小ぶりになるのを待つくらいの余裕があるといいですね。


まとめ

さて、バリ島の雨季とその楽しみ方を簡単にご案内しましたが、最大の雨季の楽しみ・・・
それは
フルーツ!
なのですね〜

10月ごろからマンゴーが出始め、ランプータン、マンゴスチン、そしてドリアンと南国のフルーツがおいしく、そして安くなるのが雨季の楽しみなのです。ホテルそばのスーパーマーケットや市場、あとは道端の屋台などで季節のフルーツが安く売られています。
ぜひぜひ、雨季にバリ島のおいしいフルーツを楽しんでくださいね。