バリ島ウブド便り

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チチャとトッケー【閲覧注意】

バリ島には、チチャとトッケーというヤモリ(トカゲ)がたくさんいます。トカゲなどの爬虫類が嫌いな方には、写真を見るだけでも、気持ちが悪くなるかもしれませんが、どちらも人に危害を加えることもなく、バリ島の人は大切にしています。
今回は、そのチチャとトッケーについて、お話をしたいと思います。
なお、この先にチチャとトッケーの写真がありますので、爬虫類が苦手な方は、注意してください。


チチャとトッケーは、どちらもヤモリ科の動物で、東南アジア全域に広く生息しています。


◆チチャ(Cicak)

チチャは、体長10cm程度の小型のヤモリで、家の天井裏や物陰などに多く生息しています。
チチャというのは、インドネシアでの呼び方で、タイでは「チンチョ」と呼ぶらしいですが、正式な英語名や学術名はわかりませんでした。
動作は素早く「チチチチ・・・」という鳴き声を出し、部屋の壁や天井などを這って移動します。


餌は小さな虫やクモ、蚊などで、生きている小動物を主に食べており、フルーツや野菜などは食べないようです。


◆トッケイ(Tokkei)

トッケイは、体長30cmくらいまで大きくなる、大型のヤモリで天井裏や物陰、木の陰などに生息しています。
ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲの一種で英語名はゲッコー(Gekko)、日本ではトッケイヤモリと言われています。


あまり、人の目に触れるところに出てくることはありませんが、「トッケー(場所によってはゲッコーと聞こえるらしい)」と大きな声で鳴きます。バリ島では、「トッケー」という鳴き声が連続して7回(13回という説もあり)聞こえたら、いいことがあると言われています。


大型のヤモリなので、ゴキブリやチチャなどそこそこ大きな小動物を餌にしており、ネズミの子供や蛇の子供などを食べることもあるそうです。


◆人に対する被害
チチャもトッケイも、ハエ、蚊、ゴキブリなどの害虫を食べてくれるので、人に役に立つ小動物として世界中で昔から大切にされています。
また、虫などの生きたものしか食べず、人を襲うこともないので、駆除したり、退治したりすることはありません。


とはいえ、爬虫類が苦手な方には、いくら人の役に立つ生き物でも、いやなものはいやですよね。
そのような方は、オープンエアーのヴィラではなく、部屋が密閉できるホテルタイプのお宿がいいと思います。特に自然豊かなウブドエリアでは、チチャをよく見かけますので、どうしてもダメ!って方は、ホテルタイプのお部屋にステイされるのがいいでしょう。


チチャとトッケイの被害として「ウンチ」があります。チチャのウンチはそれほど大きくないので、机の上やベットの上に落ちていたら、ティッシュで取り除けばいいんですが、トッケイのウンチは小型の猫のウンチくらいあって、においもきついので、ベットの上なんかに落とされたら、すごくブルーになります。もし、ホテルなどでベットやテーブルの上にトッケイのウンチが落ちていたら、すぐに宿の人に行って、掃除してもらいましょう。


バリ島と言えばチチャとトッケイと言われるように、昔からよく見かける小動物でした。しかし、最近は自然破壊や農薬、消毒薬、除虫薬などの影響でしょうか、少しづつ数が減っているような気がします。
何度も書きますが、チチャやトッケイは悪い虫などを食べてくれる、人間にとって大切な生き物です。気持悪いとか、怖いなんて言わないで、やさしい気持ちで見てやってください。ひとは襲いませんから・・・