バリ島ウブド便り

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インドネシアの観光ビザ無料化を発表

すでに多くのブロガーさんたちがアップしているので、皆さんご存知かもしれませんが、インドネシアの担当大臣が、来年1月を目標に日本からの観光ビザを無料化する方針を発表しました。


現在、日本からの観光客がバリ島を含むインドネシアに入国する際、到着空港や港で到着ビザ(VOA=Visa on Arrive/観光ビザとも言われる)を取得しなくてはいけません。(※注1)このビザ取得にあたっては、$35の費用が必要でしたが、これを無料化しよう、というのが今回の発表で、対象国は日本・中国・韓国・オーストラリア・ロシアの5カ国です。
この日中韓露豪の5カ国はインドネシアを訪れる外国のTop5(ASEAN諸国は除く)で、ビザ無料化によって観光客の増加をもくろんでいます。ちなみに、インドネシア周辺のASEAN諸国およびマカオなどの国・地域はすでにビザ無料化となっており、今回の5カ国を含めて20の国・地域からの観光客に対し、観光ビザの無料化を行うことになります。


対象5カ国のビザ代を無料化することによって、年間1,125万ドルの収入が減ってしまうとの懸念がありますが、ビザ無料化により観光客が増加し、インドネシア全体で5億4千万ドルの増収が見込めるそうです。


※注1:現在、ガルーダインドネシア航空の成田便、関空便ではバリ島に向かう航空機内で入国審査を行う「機内入国審査プログラム」が行われており、このプログラムを受ける方は、出発空港のチェックインカウンターで観光ビザ代を支払うようになっております。ただし、最近は入国審査に使われる機器(パスポートデーターの検索装置)の故障により、一部の便では機内入国審査プログラムが行われていないようです。


さて、この観光ビザ無料化のニュースを聞いて、多くのバリ好きさんたちが喜ばれているようですが、その中には少々誤解があるようなので、説明させていただきます。


◆観光ビザ無料化はまだ確定ではありません
先日、在デンパサール領事館から送られてきたメールにもありましたが、今回の担当大臣の発表は「来年の1月を目標に観光ビザ無料化を検討する」ということであり、「来年の1月から観光ビザが無料化される」といった事ではありません。
つまり、まだ検討段階で、決定ではないということです。


日本ではこのような発表があれば、まず間違いなく実施されるのですが、インドネシアの場合、実施時期の延長や、実施の中止などもあり得ます。また、何の発表もなく、いきなり実施することもありますので、ご注意ください。
「観光ビザ無料化と聞いていたけど、ビザ代取られたよ〜」といったトラブルも考えられますので、ご旅行前には情報収集をしっかり行ってください。


◆観光ビザ延長ができなくなる??
現在、バリ島到着時に$35支払取得した観光ビザでは最長30日間の滞在が可能です。
そして、それ以上滞在を希望する人は、入国管理事務所にて所定の手続きをすることで滞在日数を最長30日間延長することができます。
つまり、一度入国すれば最長で60日間の滞在が可能です。
しかし、今回の観光ビザ無料化によりこのビザ延長ができなくなると考えられます。事実、現在観光ビザが無料化されているASEAN諸国の観光客はビザ延長はできず最長で30日間しか滞在することができません。


多くの観光客の皆様の滞在日数は30日以下ですので、ビザ延長ができなくても、それほど問題にはならないと思いますが、ロングステイを考えられている方にとって、ビザ延長ができないのは問題となります。
観光ビザが切れる前に、インドネシア国外に出る必要があるのです。


◆観光ビザが無料化されても入国審査はあります
バリ島にきて、最初に観光客が出会う関門が入国審査。
沢山の観光客が長蛇のれるを作って、1時間待ち、2時間待ちという話をよく耳にします。
今回の観光ビザ無料化により、この入国審査の行列もなくなるのでしょうか?
残念ながら、ビザ無料化されても、入国審査はこれまで通りですから、なが〜い行列は今後も発生すると思います。


と、まだまだ問題があるバリ島への入国ですが、これまで$35掛かっていた費用が無料になるというのは、大変喜ばしいことです。
これにより、さらに多くの方がバリ島を訪れていただけることを切に望んでおります。