バリ島から日本に荷物を送るには
バリ島でお土産をたくさん買い過ぎちゃって、トランクケースに入らない〜
大きな絵画や家具を買ったんだけど、どうやって日本まで送ればいいの?
な〜んて事ありませんか?
今回は、バリ島から荷物を日本に送る方法について、ご紹介したいと思います。
バリ島から荷物を送る3つの方法
バリ島から日本に荷物を送る方法は、ざっくり言って以下の3つの方法があります。各方法の長所や欠点もまとめていますので、どんなものを送るかによって、選択するといいでしょう。◆EMS(国際スピード郵便)
EMSとは、郵便局が行っている配送サービスで世界120の国と地域に書類や荷物(小包)を早く、確実に送ることができます。
もちろん、日本、インドネシアともこのEMSサービスがあるので、バリ島から日本に荷物を送ることができます。
利用方法ですが、バリ島内の郵便局(Kantor Pos・カントールポス)に荷物を持っていき、送り状(INVOICE)を記入して、その場で送料を支払い発送します。配送は航空便を使い、日本まではおよそ一週間程度で到着します。また、送り状にはEMS No(お問い合わせ番号)が記載されており、Webサイトで現在荷物がどこにあるのか追跡調査できるので、確実に荷物を配送することができます。
EMS追跡サービスサイト(日本郵便)>>https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/
日本では、郵便局が配送担当となりますが、書留便扱いですので、配達時に受取人(本人でなくても家族や同居人でも可)が留守の場合は、持ち帰り郵便局保管となります。その場合は「不在連絡票」が郵便受けに入りますので、再配達依頼を出すか、郵便局に引き取りに行くことになります。
また、現金や証券、クレジットカードなどの貴重品、パソコンなどの精密機械、油や薬品といった危険物は送れません。
送料は荷物の重量または体積で決まりますが、およそ以下の料金になります。
- 250gまで USD13.8
- 500gまで USD16.0
- 1Kgまで USD20.1
- 2Kgまで USD30.3
この料金に保険料と税金がプラスされます。
料金の区分はもっと細かく分かれています。詳細についてはこちらのサイトをご覧ください(インドネシア郵便局)>>http://ems.posindonesia.co.id/index.php?param=rat
このEMSの利点と欠点ですが
★利点(長所)
- 手続きが簡単で、すぐに発送できる
- お問い合わせ番号で荷物の行き先が分かるので、紛失が少ない
- お土産や個人宛荷物など小物を送るのに適しています
★欠点(短所)
- 荷扱いが荒いので、壊れものなどの搬送はやめておいた方が無難
- 最大で30Kgまでしか送れない
- 荷物のサイズ制限があるので、長いものや幅広のものなどは送れません
◆国際宅急便
バリ島にもFEDEXやDHLといった国際宅急便(国際航空貨物輸送サービス)会社があり、そこに依頼する方法もあります。
ただし、EMSに比べ高額になりますが、搬送も丁寧で、輸出入手続きもしっかりやってくれ、さらにEMSでは発送できない長もの、幅広のものといった大きな荷物も配送してくれます。
利用方法は、各宅急便会社のオフィスに荷物を持ち込んで、手続きを行います。オフィスはウブド、サヌール、クタといった外国人が多く滞在する場所にあります。
料金はEMSより割高になります。具体的な金額については各会社のオフィスに問い合わせてください。
また、搬送日数も日本まで2〜3日とEMSに比べ速いです。
また、現金や証券、クレジットカードなどの貴重品、パソコンなどの精密機械、油や薬品といった危険物は送れないのはEMSと同じです。
国際宅急便の利点と欠点ですが
★利点
- EMSでは運べないサイズの荷物も搬送できる
- 荷扱いが丁寧なので、壊れものの搬送も可(要相談)
- 搬送日数が速い
★欠点
- EMSに比べ割高
- 日本輸入時に関税が取られる(個人輸入不可)
個人の荷物というより、会社などの業務関係の荷物や、EMSでは送れないサイズの荷物の配送に適していると思います。
◆カーゴ便
EMSや国際宅急便は運送用コンテナに、他のお客さんの荷物も一緒に積み込む混載便です。
それに対して、カーゴ便は専用のコンテナに入れる、専用便です。また輸送方法も航空便や船便が選べますので、家具や彫刻といった大きな品物、あるいは荷物がたくさんある場合には便利です。
カーゴ会社は、観光客が集まる場所に何社もあります。また、家具屋さんや絵画店などは、外国からのお客さんのために商品搬送用にカーゴ会社と契約していますので、直接カーゴ会社に依頼しなくても、購入したお店に頼むこともできます。
カーゴ会社の利点と欠点ですが
★利点
- 船便と航空便が選べる(もちろん船便の方がやすいです)
- 大きな荷物や荷物がたくさんある場合は割安となる
- 梱包から輸出手続きまで一貫して行ってくれる
★欠点
- 少量荷物は割高になる
- 輸入時の手続きは依頼者が担当しなくてはならない
お土産や個人の荷物というより、買い付け商品や輸入商品といった業務関係の荷物の搬送に使うのがいいですね
輸入時の手続きと輸入税
バリ島から品物を日本に送った場合、すべて輸入品となります。外国から品物を日本に輸入する場合は、輸入手続きと輸入税の支払いが必要となります。
輸入手続きとは、その品物を日本に輸入させてほしいという輸入許可申請で、輸入税とは「輸入関税」「酒税」「消費税」になります。
輸入手続きは専門知識が必要なので、専門の輸入業者に依頼するのがいいでしょう。
輸入税がいくら掛かるのかというのは、品目によって細かく規定されていますので、税関のホームページ(http://www.customs.go.jp/)をご覧ください。
大変面倒な輸入手続きと輸入税ですが、個人が個人使用目的で少量の品物を輸入する場合は特例が認められております。この特例を「個人輸入」と言います。
個人輸入の場合、輸入手続きは簡単なものになり、また輸入税も免除となります。
ただし、目的が「個人使用」ですので、輸入したものを国内で販売したりオークションなどに出品することはできません。また、「少量」の判定基準ですが、「個人が普通に使用して2〜3か月程度の量」と言われています。「石鹸なら24個まで」という目安もあります(あくまで目安です)。
先ほど説明したバリ島から荷物を送る3つの方法ですが、この輸入手続きと輸入税はどうなるのでしょうか?
◆EMSの場合
EMSの場合は、ほとんどが個人輸入とみなしてくれるので、輸入手続きや輸入税は必要ありません。
ただし、時々抜き打ちで内部をチェックされることがあります。
また、送り先が会社名であったり、あまりに頻繁に荷物を送ると「業務目的」とみなされる場合があります。業務目的とみなされた場合は、正式な輸入手続きと輸入税の支払いが必要となります。
◆国際宅急便の場合
国際宅急便の場合、個人使用目的であっても個人輸入としてくれないケースがほとんどです。
輸入手続きは、宅急便業者が行いますが、輸入税はどんな場合でも取られると思ってください。また、荷物はすべて開封されます。
◆カーゴ便の場合
カーゴ便の場合は、完全に輸入品となります。
そのために、輸入手続きと輸入税の支払いが必要となります。
輸入手続きは、各港や空港に専門の輸入業者さんがいますので、そちらに依頼して輸入手続きを行います。輸入手続きには、バリ島から輸出する際のINVOICE(の写し)や商品説明書(品物によっては成分表など)などが必要になります。
以上、バリ島から品物を日本に送る方法を簡単に説明しましたが、お土産やちょっとした荷物を送るのでしたら、EMSが一番お手軽ですね。<追記>手荷物として帰国時に持ち帰る荷物について
今回は、EMSなどを使い、別便で荷物を送る方法について説明しましたが、手荷物として帰国時に持ち帰る荷物の関税についてざっくりと説明します。
別便で荷物を送るのと同様に、手荷物として帰国時に持ち帰る荷物も原則輸入申請と関税がかかります。入国時に税関申告書を記入しますよね。
その税関申告書にも書いてありますが、日本から持っていった荷物や、少量の商品なら個人輸入として無税となります。
しかし、販売目的や大量の商品は輸入申告と関税の支払いが必要です。