バリ島ウブド便り

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バリ島で本格アーユルヴェーダ!キララ・アーユルヴェーダスパ体験記

アーユルヴェーダとは、インドで5,000年も昔から行われている伝統的予防医学の事で、古くからインドとの交流があったバリ島(バリ・ヒンドゥー教の本家はインドのヒンドゥー教なのです)にも、アーユルヴェーダを受けられるスパが何軒もあります。
今回お邪魔したのは、クタエリアのデヴィ・スリ通りに昨年オープンした「キララ・アーユルヴェーダ・スパ(KILALA Ayruveda Spa)」さんで、日本人オーナーのアーユルヴェーダ・スパです。
このスパのオーナーさんは日本でもアーユルヴェーダのお店を持っているくらい、アーユルヴェーダの専門家で、本場インドまで行ってアーユルヴェーダの勉強をしてきたそうです。また、スパで使われているマッサージオイルもインドから取り寄せている、本格的アーユルヴェーダ・スパなんですね〜



スパはデヴィ・スリ通りにありますが、それほど大きなスパでないため、見逃してしまうかもしれません。
道路側に出ている看板と、入り口の上にかかっている大きな看板を目印においでください。



入り口を入ると、すぐに受付があります。普段は、インドネシア・スタッフがお待ちしておりますが、日本人の方のご予約がある場合は、日本人スタッフもお出迎えしてくれるそうです。



早速、冷たいおしぼりとウェルカムドリンクを出していただきました。
さて、今回体験するのは「ピリチリ(Pizhichil)」というトリートメントで、60分のアビアンガマッサージの後、全身に温めたオイルを垂らしていく、いうなれば「全身シロダーラ」といったトリートメントです。毒素の排出や若返りなどの効果があり、インドでは病気で歩けなかった人も、何回もこのトリートメントを受けることにより歩けるようになったなんて話もあるそうですよ。



アーユルヴェーダでは、人の体の特性を「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3タイプに分類し、マッサージの種類や使うオイルを決めていきます。
こちらのスパでも、問診票(カルテ)を使い、特性やアレルギー、疾患などを診断して使うオイルなどを選定していきます。



こちらが、このスパで使用するインディ・オイルです。「クーリング」「マッスル・リリース」「ストレス・オフ」の3種類あり、今回は先ほどの診断結果より「マッスル・リリース」を使う事になりました。
写真の奥に見えているのは、バリニーズ・マッサージで使うオイルでこれも「ラベンダー」「ジャスミン」「チュンパカ」の中から選べるそうです。



使用するオイルも決まったので、トリートメントルームに移動です。
こちらのスパは3階建てで、一階と二階に3室のトリートメントルームがあります。三階はスパスクールの教室だそうです。
廊下は、淡いクリーム色を基調とした明るい雰囲気でした。



こちらが、トリートメントルームです。すべてツインのお部屋で、お部屋の中に、シャワーブースが2つありました。
それほど広くて豪華という部屋ではありませんが、必要最低限の物はそろっています。ただし、おトイレはトリートメントルーム内にはないので、トリートメントを始める前に済ませておきましょう。
着替えですが、こちらのスパでは紙パンツと、紙ブラジャーが用意されていました。普通、紙パンツを用意するスパは多いのですが、紙ブラジャーまで用意してあるところはあまりありません。なぜ、こちらでは紙ブラジャーまで準備してあるのか、その理由はマッサージが始まったら、すぐにわかりました。



トリートメントのスタートは、フラワー・フトバスです。お花が浮かべられたフットバスで、丁寧に足を洗っていただきました。



すぐに、マッサージに入るかと思ったら、担当セラピストさんたちによりマントラ(インドのお経)が読まれました。
このマントラは「これから行うアーユルベーダ・トリートメントがうまくいきますように」という祈りが込められているそうです。マントラと言っても、まるで歌を歌っているかのようでした。



いよいよ、トリートメントのスタートです。
最初に「アビアンガ・マッサージ」を行いますが、このコースでは2人のセラピストさんによるトリートメントになります。



アビアンガマッサージは、身体のリンパや血液の流れを整えるためのマッサージです。
バリニーズマッサージのように腕・お腹・足と部分部分でマッサージをするのではなく、手の先から足の先まで一気にマッサージをしていきます。バリニーズのように体にサロンをかけておくことが出来ないため、こちらのスパでは紙パンツと紙ブラジャーを用意しているのです。



マッサージはバリニーズのように強い揉みではありませんでした。



しかし、マッサージが進むにつて、身体の血行が良くなっていく感じがしてきました。私は普段は冷え性なんですが、マッサージを受けていたら体全体がぽかぽかしてきました。



約1時間のアビアンガマッサージが終わり、次はいよいよピリチリになります。



ピリチリ用に特別に作ったマッサージベットはマットを外すとピリチリ用ベットに早変わりです。
ベットの表面はビニールシートで覆われ、一部は穴が開いていてそこからオイルをベット下のバケツに流していくそうです。



2人のセラピストさんが同時に手に持ったポットからオイルを体にたらしていきます。



オイルを大量に使うので、オイルの温度管理と補充用にもう一人セラピストさんが付きます。
お湯で温められたオイルと、常温のオイルをポットで混ぜて、温度を確認しながら体にかけていきます。オイルの温度はお風呂程度に感じましたが、お湯とは違いオイルなので、身体にねっとりとまとわりつき、お湯以上に体が温かくなってきました。


ここで使われるオイルはインドの「薬用油」にバリ島のココナッツオイルをブレンドしたものだそうです。本場インドでは薬用油のみを使用して行いますが、3リットルもの薬用油は高価でしかも何十種類ものインディアンハーブが濃縮されているので敏感な肌質を持つ日本人には合わないため、ココナッツオイルとのブレンドで行っているそうです。インドでもなかなかこのピリチリは受けられないそうです



腰や背中にもオイルをかけていきます。



アビアンガ・マッサージで血行やリンパの流れをよくしたところに、この温かいオイルを掛けることにより、毛穴が開き、発汗作用も増加して体内の毒素が流れ出ていくという事です。ですので、アビヤンガマッサージを行って、リラックスした後でピリチリを行うことが望ましいそうです。



30分のピリチリが終了したら、シャワーで体に残ったオイルを流し、別室のフラワーバスに入ります。



フラワーバスは、バブルとバラの花びらで豪華です。
さらにお風呂に入りながら、フルーツと特性ジャムウ(インドネシアの漢方薬ジュース)を頂きました。



フラワーバスから上がったら、最後にアンケートを記入して終了です。


今回、初めてこのピリチリというトリートメントを受けて感じたのは、とっても贅沢なマッサージだという事です。
最初のアビアンガマッサージも2人のセラピストさんによるマッサージだし、ピリチリもすごく大量のオイルを使っていました。こちらのスパは日本にも支店があるそうですが、日本では絶対にできないトリートメントと言われて、納得しました。


マッサージ自体は、ゴリゴリやるような、強いマッサージではありません。またピリチリも温かいオイルが優しく体に当たるので、痛いとか、熱いと言った感じはありませんでした。しかし、くすぐったがりの方や、強いマッサージがお好みの方には、ちょっと厳しいかもしれません。


私は普段冷え性で、南国バリ島にいても足先など冷たくなるのですが、このピリチリを受けたら、身体が内側からポカポカしてきて、足先もあったかく感じました。きっと血行が良くなって、体全体に血液が行きわたっているんだな〜って思いました。冷え性やむくみなどで苦労している方は、ぜひ一度受けられたらいいかと思います。


ピリチリに興味を持たれた方は>>バリ島旅行.com・キララ・アーユルヴェーダスパ