バリ島の祭礼日とウク暦
先週の水曜日、バリ島はガルンガンというお祭りの日(祭礼日)でした。
バリ島の祭礼日ですが、ウク暦という独特のカレンダーで決まります。つまり、西暦の何月何日が何の日、と言う事ではなく、ウク暦の何日が何の日となっているのです。
今日は、このウク暦と祭礼日についてお話をしたいと思います。
ウク暦と言うのは、16世紀にジャワ島から入ってきたジャワ・ヒンドゥー文化の暦です。これより以前は、バリ島はサカ暦という太陰暦を使っていましたが、16世紀以降は、このジャワ・ヒンドゥー文化がバリ島文化の中心となったので、現在でもバリ島の祭礼日はウク暦を使っています。
ウク暦は、大変複雑な暦で、1日暦から10日暦と言う10種類の暦が同時進行しており、その暦の組み合わせて、祭礼日が決まるそうです。
特に、重要な暦が3日暦と5日暦と7日暦です。
3日暦とは、
- Pasah
- Beteng
- Kajeng
という3つの日が順番に巡ってくる暦です。
5日暦とは、
- Paing
- Pon
- Wage
- Kliwon
- Umanis
という、5つの日が順番に巡ってくる暦です。
この3日暦と5日暦の15の組み合わせも祭礼には重要で、特に3日暦のKajengと5日暦のKliwonが組み合わさったKajeng-Kliwonの日は、霊力が強くなる日と言われています。
7日暦とは、西暦の一週間と同じように、日曜日から土曜日までの7種類の日が順番に巡ってくる暦です。
また、7日暦には
- Sinta
- Landep
- Ukir
- Kulantir
- Tolu
- Gumbreg
- Wariga
- Warigadean
- Julungwangi
- Sungsang
- Dungulan
- Kuningan
- Langkir
- Medangsya
- Pujut
- Pahang
- Krulut
- Merakih
- Tambir
- Medangkungan
- Tatal
- Uye
- Menail
- Prangbakat
- Bala
- Mgu
- Wayang
- Klawu
- Bukut
- Watugunung
という30の週(Wuku)があり、この30週で1年となります。
つまり、7日×30週=210日で1年になるのです。
さて、祭礼日ですが、この3日暦、5日暦、7日暦の組み合わせで決まります。
例えば、ガルンガンは
7日暦の11番目の週・Dungulan、5日暦のUmanis、3日暦のKajengが組み合わさった日となります。ちなみに、この日は必ず水曜日になります。
また、クニンガンは
7日暦Kuningan・5日暦Kliwon・3日暦Kajenの組み合わせで、必ず土曜日になります。
大変、複雑な暦ですが、何世紀も前からこのような暦を使ってお祭りの日を決めていたんですね。
こちらのサイトには、こんなバリ島の祭礼日について詳しく載っています。ぜひ、お読みください〜
>>バリ島の祭礼日