バリ島サンラー病院に行ってきました
海外旅行中の病気や怪我・・・
ちょっとした事だったらいいのですが、場合によっては専門医の診察、治療が必要なんてこともあります。
バリ島内には、多くの病院や診療所があり、クタやヌサドゥアには日本語通訳がいる国際病院(インターナショナルホスピタル)もあります。
しかし、そのような病院や診療所では対応できないような場合、デンパサールにあるサンラー病院(RSUPS-Rumah Sakit Umum Pusat Sanglah-Sanglah Hospital)に行くことがあります。
サンラー病院は、バリ島の中でももっとも大きな総合病院で、病室も多く、専門医もたくさんそろっています。
あまり頻繁に行くところではありませんが、今回は友人がこのサンラー病院に入院しているのでお見舞いに行ってまいりました。
<目次>
サンラー病院とは
サンラー病院とは、デンパサールにあるバリ島でもっとも大きな総合病院で、一般のお医者さん(Dokter Umum)のほかに、数多くの専門医(Dokter spesialis)がいます。
インドネシアの場合、医大で4年間の勉強をすると、医師免許が取れるそうですが、この場合は一般医(Umum)の資格になります。
そこからさらに2年間の専門の勉強をして専門医(Spesialis)になるそうです。
街中にある病院には通常一般医しかおらず、時々サンラー病院など大きな病院に勤めている専門医が来て、専門の診察、治療を行うそうです。
病気や怪我で街中の病院にいくと、まず一般医が診察、治療をし、一般医では対応できないような場合は専門医が専門的な治療を行います。
風邪や軽い怪我など、一般医で対応できる事でしたら街中の病院でいいのですが、ちょっと難しい病気、怪我になると、サンラー病院に行くほうがよいと言われます。
サンラー病院なら多くの専門医が24時間体制で待機しているので、すぐに対応してくれるそうです。
実際、私がサンラー病院に言ったとき、BIMCなど街中の病院の救急車が患者さんを搬送してきました。
私の友人も、最初はマス村にあるローカルの病院(Ari Canti Hospital)に入院していましたが、専門的な治療が必要ということで、サンラー病院に転院してきたそうです。
サンラー病院は巨大病院でした
初めてサンラー病院にいったのですが、これがとても巨大な病院でした。
建物は、バリ風の重厚なつくりで、歴史を感じる建物でしたが、内部にはCTスキャンをはじめとした診察器具や治療室、病室などがたくさん並んでいました。
バリ島では15m以上の建物は建てられない(法令で決まっています)ので、どうしても建物の数は多くなってしまいます。
また、バリ島では患者さんの家族や親戚が24時間付き添うのが通例となっています。
多くの付き添いの方が、病院内で寝泊りしているので、敷地内にはミニマート(売店)が何軒もあり、入院に必要なもののほかにも、お菓子や、付き添い者向けのお弁当(ナシブンクス)もたくさん売られていました。
また、喫茶室や銀行窓口もあり、病院というより、ひとつの町のようでした。
日本でもそうだと思いますが、病室にはいろいろなランクがあります。
一番下のランクの病室は4人部屋。
その上が3人部屋、2人部屋となり、1人部屋はVIPルームと呼ばれています。
VIPルームには通常のVIPのほかにV-VIP、VV-VIPとさらに高いランクの部屋があり、ランクが上がると、部屋も広くなったり、付き添い者のための待機部屋や応接室まであるそうです。
今回友人が入院していたのはV-VIPルームという個室です。
この部屋がある建物は、病院というより、ちょっとしたホテルのようです。
お部屋も広く、AC,薄型テレビ、テラス、シャワールーム、電動ベット、付き添い者のためのソファーベットも完備しています。
さらに、毎日アクアボトルやコーヒー、紅茶、新聞が出て来るそうで、本当にホテルのようでした。
ちなみに、こちらの病室代ですが、3食+10時と3時のおやつ、それに医師の診察費、薬代などを含み、1泊Rp1,250,000(約1万円)だそうです。
ただし、特別な治療や薬、CTスキャンなどの検査が加わると、追加料金がかかるそうです。
友人になんでこんないい部屋にしたのか?と聞いたところ
本当は、個室のVIPルームに入りたかったけど、VIPルームが満室で、このV-VIPしか開いていなかったそうです。
幸い友人は保険に入っていたので、全額ではないのですが半分以上は保険会社が負担してくれるので、まだよかったと言っていました。
もしバリ島で病気や怪我をしたら
できたら避けたいところですが、万一、バリ島旅行中に怪我や病気になったら・・・
まずは、近くの病院や診療所に行きましょう。
クタ、スミニャック、ヌサドゥア、ジンバラン、サヌールなど南部ビーチエリアに滞在している場合は、以下のインターナショナルホスピタルなら日本語の通訳さんもいるので安心して治療してもらえます。
タケノコ診療所
Jl.Sunset Road No.77A Ruko No1,Kuta
Tel:0811399459(Japanese Line)
BIMC Hospital
BIMCは、クタのバイパス沿いとヌサドゥアの2箇所に病院があります
Kasih Ibu Hospital
ウブドエリアの場合、近くに日本語が通じる病院はありません。
上記のビーチエリアのインターナショナルホスピタルに行くか、マス村のアリシャンティ・ホスピタルに行くことになります。
Rumah Sakit Ari Canti
Jl. Raya Mas, MAS, Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali 80571
0361-974573
こちらの病院には日本語がわかる人がいませんので、英語がわかる人や日本語ができるインドネシア人などと一緒に行くのがいいでしょう。
保険について
旅行中の怪我や病気の治療は、日本の国民健康保険が利用できます。
ただし、治療費はまず全額現地で支払い、日本帰国後に保険組合に申請して清算となります。もちろん、30%自己負担ですので、治療費の70%しか負担してもらえません。
上記で紹介したバリ島の病院は、日本の海外旅行保険に対応しています。
(保険会社によって、対応できないところもありますので、どこの保険会社の保険が対応できるか調べておくことをおススメします)
海外旅行保険ならキャッシュレスで治療できますので、旅行される際は海外旅行保険の加入を強くおススメします。