バリ島タクシーの使い方
バリ島には、電車はなく公共バスも観光客には使いづらいと、公共交通機関を使った移動は期待できません。街で見かけるレンタルバイクも免許や事故のリスクがあり、利用は控えたほうがよいでしょう。
旅行者が手軽に利用できる移動方法は、カーチャーターかタクシーとなります。
カーチャーターも便利何ですが、スーパーやデパートに行くだけ、レストランからホテルに帰る、といったちょっとした移動には、やはりタクシーが便利ですね。
しかし、なれない海外でのタクシー利用。
「料金をごまかされたり、ぼられたりしないかなぁ?」
「英語もインドネシア語もできないけど、大丈夫?」
「セールストークなどされたら、うざいな~」
「ウブドにはタクシーがないと聞いたけど本当??」
といった不安がたくさんあると思います。
そこで、今回はバリ島のタクシーの使い方や注意点についてご案内したいと思います。
<目次>
基本的なタクシーの使い方
タクシーの拾い方(止め方)・乗り方
走っているタクシーを止めるには、日本と同じで、手を上げて止めます。
ただし、日本のように手を上に上げるのではなく、肩の高さか、斜め下に伸ばして、手のひらをヒラヒラさせて合図をします。
タクシーが止まったら乗り込むのですが、日本のように自動ドアーではないので、自分でドアを開けて乗り込みましょう。運転手の隣・助手席に乗ってもかまいませんが、一般的には後部座席に乗ります。
行き先の告げ方
タクシーに乗ったら、行き先を告げます。このとき、言葉に不安がある場合は、行き先を書いたメモやガイドブックなどをドライバーに見せるといいでしょう。
また、行き先間違いなどを防止するために、行き先の名称、住所、電話番号もドライバーにわかるようにしておいたほうがいいでしょう。
料金の支払い
目的地に着いたら料金を支払いますが、このとき注意点があります
- おつりを用意しているドライバーはほとんどいませんので、Rp10,000以下の細かいお金を用意しておきましょう
- 基本的にチップはいりませんが、Rp5,000以下の細かいおつりはチップ代わりに受け取らないのか慣例です
- クレジットカードは使えません。また、日本円など外貨も使えません
タクシーが拾える場所
タクシーはどこで拾えるのでしょうか?
デパート・ショッピングモール
デパートやショッピングモール、一部観光客が多いスーパーマーケットには客待ちタクシーが待機していますので、簡単に拾うことができます
ホテル
ホテルでは、フロントに依頼すれば、タクシーを呼んでもらうことができます。
ただし、ホテルによっては専属のトランスポート(ホテルタクシー)を優先的に紹介されます。ホテルタクシーはメータータクシーより高額になるので、「メータータクシーを呼んでください」と、はっきりと指示したほうがいいでしょう。
レストラン、カフェ
レストランやカフェは、店員に言えばタクシーを呼んでくれます。
また、一部観光客向けのレストランでは無料送迎サービスもありますので、店員に問い合わせると、いいでしょう
街中
クタ、レギャン、スミニャック、サヌールといった観光客が多いエリアでは、常に流しのタクシーが走っていますので、簡単にタクシーを拾うことができます。
タクシーを拾うのが難しい場所
逆にタクシーを拾うのが難しい場所をご案内します。
バイパスなど広い道路
バイパスなど2車線以上の広い道路では、タクシーも速度を上げて走行しているので、拾うのは難しいです。
クタやスミニャックの街中を流しているタクシーを捜しましょう。
郊外の観光スポット
寺院や観光名所、テーマパークなど郊外にある観光スポットは、大半のお客様がカーチャーターなどでこられるため、客待ちタクシーはほとんどいません。
このような場所にタクシーで行かれる場合は、そのまま待っていてもらうか、時間を決めて迎えに来てもらうようにしましょう。
気になる料金は
メーターを使う場合
基本的にメータータクシーは日本と同じようにメーターで清算します。
以下の料金は2016年12月のブルーバードタクシーの料金になります。
- 初乗り運賃はRp7,000
- 以降1KmごとにRp6,500
- 待たせておく場合は、1時間当たりRp45,000
- 電話予約した場合は、最低料金Rp30,000
メーターを使わない場合
遠距離の場合や、いろいろな場所を回る場合は、メーターを使わず、トータルいくらで交渉することがあります。
その場合の相場ですが、1日8時間チャーターしてRp500,000-700,000くらいになります。ただし、遠距離の場合は、ガソリン代としてもう少し追加されることがあります。
価格交渉は難しく、面倒ですので、遠距離やチャーター利用は、タクシーを使わず旅行会社に依頼したほうがお得です。
特殊事情
便利なタクシーですが、空港やウブドではちょっと事情が変わってきます。
空港のタクシー
空港では、一般のメータータクシーは使えません。
エアポートタクシーといって、ングラライ・タクシーなど数社のタクシー会社しかお客さんを乗せる事はできません。
よくサイトで「裏技」といって、空港の出発フロアーに行き、お客さんを乗せてきたタクシーを拾うという事例が紹介されていますが、これは空港のルール違反となります。お客さんには実害はありませんが、乗せたドライバーやタクシー会社にペナルティが科せられることがあるそうなので、やらないほうがいでしょう。
空港のエアポートタクシーの使い方は、こちらに詳細が載っております。
(2017年5月時点の最新情報をアップしましたので、その記事のリンクに差し替えました・2017年5月26日修正)
エアポートタクシーは、行き先ごとに料金が決まっており、空港のカウンターで料金を先払いします。
ところが、最近、カウンターでも料金表を隠し、本来の料金より高い金額を請求するという事例が報告されています。必ず、料金表を確認して適正な料金を支払うようにしましょう。
ウブドエリア
ウブドエリアにはメータータクシーはありません。
たまに、南部エリアからお客さんを乗せてきたメータータクシーが走っていますが、ウブドエリア内では御客さんを拾うことは禁じられています。
ウブドエリアはメータータクシーはありませんが、トランスポートといわれる、メーターのないタクシーがあります。
使用している車は、普通のワゴン車やセダン車で、メーターがないので料金は、交渉となります。
交渉というと、面倒と思われるかもしれませんが、行き先ごとに定相場が決まっており、誰に頼んでも、ほぼ同じ金額になりますので、それほど交渉することはないでしょう。
もちろん、交渉により、若干割り引いてくれることもあります。
利用時には、乗車前に行き先を告げて、必ず料金を確認するようにしましょう。
トラブル事例
タクシーにまつわる代表的なトラブル事例をご紹介します。
メーターを使わない
夜遅くにクタなどの繁華街でタクシーを拾うと、メーターを倒さずに「○○ホテルなら××ルピア」と請求されることがあります。
その金額が、まぁ適正かな?と思われるのなら、それでもいいのですが、えてしてメーターを使うより高い金額を言ってきます。
もし、メーターを倒さないようなことがあれば「メーターを使ってください」とはっきりといいましょう。
それでも、メーターを使わないようなら、すぐに車を降りたほうがよいでしょう。
遠回り
運賃を稼ぐためにわざと遠回りをされた、という話をよく聞きます。
確かに、わざと遠回りをするドライバーもいますが、一歩通行や渋滞を避けるためにどうしても遠回りとなってしまうことがあります。
特に、クタエリアは一方通行が多いので、遠回りされたと勘違いすることが多いです。
2月1日より、クタエリアの交通ルールが変わり、一歩通行の道が増えたり、逆方向規制になる道があります。
当面、ドライバーも混乱して、遠回りしてしまうこともありますので、ご注意ください。
お土産やに連れて行く
最近はあまり聞かなくなりましたが、ドライバーに紹介料が入る土産物屋やスパなどに連れて行こうとするドライバーもいます。
予約してあったスパに行こうとしたら
「あそこは閉店した」
「もっと安くていいスパがある」
といって、別のスパに連れて行かれたという話も聞きました。
必要のない場所や行きたくない場所に連れて行かれようとしたら、キッパリと断るようにしてください。
セールストークなど
タクシードライバーにとって、短距離のメーター客より、丸一日雇ってくれるチャーター客のほうが利益が高いそうです。
そのため、観光客と見ると
「あしたチャーターして、観光にいかないか?」
などといったセールストークをしてくるドライバーもいます。
ほかにも、女性客が乗ると、
「彼氏はいるか?」
「どこから来た?」
と、プライベートなことを聞いてくるドライバーもいるとのことです。
中には、リップサービスで話しかけてくるドライバーもいますが、あまりしつこい話は相手をせずに聞き流すようにしましょう。
今回はバリ島のタクシー利用についてご案内させていただきました。
使ってみれば、結構便利なタクシー、楽しい旅行になるように、うまく使ってください。