バリ島ガス事情
バリ島には、都市ガスというものはなく、すべてLPG(プロパンガス)となっています。一般家庭はもちろん、ホテル、レストラン、ワルン、そして屋台などもプロパンガスを使っています。
今回は、このガス事情についてお話したいと思います。
<目次>
プロパンガスの種類と値段
一般家庭で使うプロパンガスのボンベは小型の緑色のものと、大型の青色のものの2種類があります。
大型ボンベ
大型ボンベは青色で、内容量は15Kgです。
値段はRp140,000~160,000くらいです。この料金は容器代は含んでいません。空になったボンベを持っていけば、この料金でマンタンのボンベが買えます。
容器がない場合は、Rp750,000くらいします。
一般家庭で2~3ヶ月はもつようです。
小型ボンベ
小型ボンベは緑色をしており、内容量は約2.5Kgです。
値段はRp21,000~Rp23,000(容器代含まず)
一般家庭で2週間~3週間もちます。
小型ボンベは2.5Kg入りでRp21,000、大型は15Kg入りでRp140,000.
じつは、Kg当たりの単価が大型より小型ボンベの方が安くなります。これは、小型のLPGは政府から補助金が出ているからです。そのため、一般家庭やワルン、屋台では安い小型ボンベを使うところが多いのです。
どこで買うのか
インドネシアでは、プロパンガスも国営企業であるプルタミナが扱っています。街中にあるガソリンスタンドに行けば、プロパンガスも売っています。
ただ、ガソリンスタンドはどこにでもあるというわけではないので、街中ではワルンと言われる万屋やプロパンガス専門のお店で売っています。
お店によっては、配達をしてくれるところもあります。
良くあるガストラブル
さて、このLPGですが、いろいろなトラブルが発生します。その中でもよくあるトラブルを紹介します
ガス漏れ(パッキン)
ボンベからのガス漏れ、結構あります。
一番の原因は、レギュレーター取り付け口のパッキン不良。
空ボンベは、お店からガス取扱店に戻され、そこでガスが補充され、またお店に卸されるのですが、パッキンの交換等はしていません。そのため、パッキンが古くなるとここからガス漏れが発生します。
このパッキンですが、コンビニ(インドマレット)で売っているので、自分で変えることもできますが、写真のような器具を使い漏れを防ぐこともできます。
レギュレーターを上からぎゅっと押しつける器具で、ガス漏れを防いでいます。
ガス漏れ(ボンベ)
ガス漏れのもう一つの原因がボンベの穴あきです。
先ほども説明したように、ボンベは何度も使い回しされるんですが、詰め替え時にメンテナンスなど全くされていません。そのため、何度も使い回されたボンベはサビが発生し、そこからガス漏れが起きます。
もちろん、LPGガスは匂いがついていますので、もれたら異臭で気が付きますが、気がつかずに近くでたばこなど吸ったりしたら・・・
ガス漏れによる火災事故、よく聞きますよ
ガスがでない
ガスボンベを交換し、中身が入っているボンベを付けたのに、ガスがでない、ということがたまに発生します。
レギュレーターには圧力計が付いていて、ちゃんと残圧もあるのに、なぜかガスがでない?
原因は、レギュレーター内にある逆止弁です。
逆止弁とは、ガスの逆流を防ぐバルブ(弁)でレギュレーター内にあるのですが、ときどきこのバルブによって、ガスが止まってしまうのです。
このような時は、レギュレーターをボンベから外し、振ってやったり、手で叩いて衝撃を与えたりすると治ります。
今回は、バリ島のガスについてお話をしました。
普通の旅行では、あまりガスを使ったり、買ったりすることはないかと思いますが、ロングステイされる方など、自分でガスを調達する事もあるかと思います。そんな時、参考になればいいかなって、思っています。