バリ島オゴオゴ
先週の土曜日、3月21日はニュピでした〜
ニュピってなに?ってかたはこちらをご覧ください>>バリ島観光ものしりコラム・バリ島のお正月ニュピ
ニュピの日は、外出禁止、灯火の使用禁止、労働の禁止などにより、本当に静かで平和な一日でした。
が、その前日(というか、前夜)は、オゴオゴ(Ogoh-ogoh)があります。
注)Ogoh-ogohは、「h」が入るので、人によっては「オゴ・ホゴ」と聞こえる方もいらっしゃいます。
オゴオゴとは、何でしょうか・・・・
オゴオゴとは、張りぼてで作った大きな鬼の人形で、ニュピの前夜、この人形を担いで村中を練り歩きます。
ニュピの前日は、日本でいう大晦日に当たります。この日、冥界のマヤ王が、冥界の大掃除をします。すると、こりゃたまらんと、冥界から沢山の鬼(プト・カロ)達が人間界に逃げてきます。
人間界に逃げてきたプト・カロは家の隅などに隠れていますが、ほっておくと悪るさをするので、街では清め(浄化)の儀式をしたり、プト・カロが嫌う大きな音をたてたり(鍋釜を打ちならしたりします)、家や街からプト・カロを追い出します。
追い出されたプトカロの前に、大きな鬼の人形(オゴオゴ)が現れると、「あ、親分だ」と思って人形に乗り移ります。
そうやって、村中からプトカロを集めたオゴオゴは、最後に寺院で燃やされ、プトカロは人間界から追い出されます。
翌日(ニュピの日)、一日静かに過ごすと「バリ島には人間はいないんだ」とプトカロ達は思い、冥界に帰っていくというわけです。
ということで、ニュピ前日はバリ島各地でいろいろなオゴオゴのパレードがありました。
今回、近くの村で行われたオゴオゴのパレードを見てきましたので、何枚か写真でオゴオゴ人形を紹介します。
オゴオゴ人形は、インドの物語に出てくる鬼や、化け物をモチーフにしたものが多いです
日が暮れると、こうやって村人が人形を担いで村を練り歩きます。
十字路に来ると、オゴオゴを回したり、します。これは、オゴオゴに取りついたプトカロが道に迷って、人間界に戻ってこれなくするためだそうです。
こうして数週間かけて作ったオゴオゴ人形は、村内を練り歩いた後、お寺で燃やされます・・・・
が、最近はこのオゴオゴ人形を燃やさずに売る村も増えているそうです。
なんでも、外人さんたちがホテルやレストランの飾り付けに使ったりするために、買っていくそうです。
う〜〜〜ん、プトカロが乗り移ったオゴオゴ人形、持って帰っていいのだろうか・・・???