バリ島ウブド便り

バリ島ウブド便り

バリ島現地旅行会社・バリ島旅行.comの公式ブログです。バリ島ウブドからバリ島旅行や観光に関する情報などをお届け。投稿記事には広告も含んでおります。

ブログランキングに参加しています。こちらのボタンをポチッとお願いします。

今日はシワラトリィ

先週は、事情によりブログを1回さぼってしまいした・・・すみません・・・


さて、気を取り直して、今回のブログはシワラトリィについてです。


今日、1月19日はシワラトリィの祭礼日です。


シワラトリィの祭礼はバリヒンドゥーのお祭りの日(祭礼日)で、バリ州だけの祝日となっています。


祝日といっても、学校や官公庁の一部がお休みになるだけで、銀行や郵便局は通常とおり開いていますし、もちろん、ホテルやスパ、タクシーなどもいつも通り営業していますから、観光客の方には「祭礼日」といっても、ピンと来ないと思います。


また、ニュピのように外出禁止にもならないし、ガルンガンやクニンガンのように、特別な飾り付けをしたりもありませんので、バリの人と生活を共にしていなければ、祭礼日という感覚はないと思います。


事実、バリ人家庭に下宿している私も
「あ?ふだんよりお供え物が多いかなぁ?」
くらいにしか感じません。


では、このシワラトリィの祭礼日とは、どんな日なのでしょうか?


シワラトリィの祭礼日は


サカ暦7番目の月、Sasih Kapitu(西暦の12月〜1月ごろ)の暗月前日に行われる祭礼で、「瞑想と断食」で一晩過ごし、悟りを開く日と言われています。人々は、夕方沐浴を済ませた後、正装し寺院行き一晩中祈りを捧げます。


ということです。


つまり、派手な飾り付けや、朝からお祈りをするということはなく、夕方からお寺に行き、一晩中お祈りと瞑想を行うという、いたって地味な(失礼)祭礼日なのです。


では、実際バリ島の人は一日断食をして、夕方からお寺で瞑想そうするのでしょうか?


多分、熱心な信者、特にマンクーやプタンダと言われる聖職者は、一晩中お祈りや瞑想をすると思います。


しかし、私の知る限り、一般のバリ人で、一晩中お祈りをする方は少ないと思います。


夕方、お寺には行くと思いますが、お祈りをして、お供えをしたら、とっとと家に帰ってしまうんじゃないかと・・・・


ところが、このシワラトリィを首を長くして待っている人たちがいます。


それは・・・若い恋人たち・・・・


シワラトリィは、一晩中お寺でお祈りと瞑想をする日


つまり、親公認の外泊日なんです。


「仲間と一緒にお寺で瞑想しています」


といえば、一晩中家に戻らなくても、怒られない・・・ってことです。


では、本当にお寺で瞑想しているのでしょうか???


お寺には行くと思いますが、瞑想ではなく、恋人との語らい、ってなるんじゃないかと思います。


ちょっと、不謹慎ですが、昔からシワラトリィの日ってのは、恋人たちの外泊日、なんて言われているのです。



さて、このシワラトリィの祭礼日、これもガルンガンのように210日に1回行われるのでしょうか?


いえいえ、実は1年に1回なんです。


バリ島には3つのカレンダーがあるといわれています。


ひとつは、西暦。世界共通のカレンダーです。


もうひとつはウク暦と言われる210日で一周するカレンダー。ガルンガン等はこのウク暦に沿って行われるので210日に一度祭礼日がきます。


そしてもうひとつはサカ暦と言われる、太陰暦。こちらは、太陰暦なので、1年が約360日になります。


今回のシワラトリィやニュピはサカ暦に沿って行われるので1年に1回の祭礼日となります。


バリ島の祭礼日の中でも地味なシワラトリィについて、簡単に説明しましたが、こんな地味な祭礼日でも、毎年しっかりと行われている、バリ島の文化に、奥の深さを感じてしまいました。