バリ島ウブド便り

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布好きさん必見!パサール・クルンクン

バリ島の土産としてバティック(ろうけつ染め)の布を買われていく方も多いと思います。
お土産屋さんやお土産市場でもバティックのサロンがよく売られていますし、サヌールの北、トパティにはバティックの工房もたくさんあります。
でも、バティックはもともとジャワ島が本場で、高級なバティックはジャワ島のソロなどから運ばれてきます。
では、バリ島はどうかと言うとイカット(絣・かすり)が昔から織られているのです。最近では、バリ島のイカット文化をもっと知ってもらおうと、公務員の制服にイカットを使うようにもなりました。


とはいっても、観光客が行くようなお土産屋さんには、まだイカットは出回っていません。そこで、バリ・イカットの中心地クルンクンに行ってきました。



クルンクンやシデメンには、イカットの工房もありますが、一度にたくさんの布を見るのなら、市場(パサール)が一番お手軽!
パサール・クルンクン(Pasar Klungkung)は、観光ポイントとしても有名なスマラプラ宮殿(クルタゴサ)のすぐ近くにあります。というか、スマラプラ宮殿の駐車場の奥なのです。多くの観光客は宮殿だけみて帰ってしまう・・・ああ、もったいない


パサールの2階や奥は、生鮮食品やお菓子、お供え物、日用品などを売る、一般的な市場になっていますが、正面の建物を入ると

布を売るお店が軒を連ねています。



お店の前には、たくさんの布が置かれています。



イカットもたくさんありましたよ



このブルーのイカットの模様、ちょっと面白いですね。バロンが笑っているようです。



絞り模様の布もありますね。



ソンケットもありますよ。
ソンケットは、金糸や銀糸などを織り込んだ布で、魔除けなどの力があるといわれ、結婚式などの衣装に使われています。
昔は、王様や貴族など特権階級の人しか持てなかったそうですよ。
お店の人に値段を聞いたら、安いものでも1万円以上はするそうです・・・



あ、グリンシンもありました。
グリンシンは、トゥガナン村などで作られるダブル・イカットの布。
普通のイカットは横糸を染めて模様を作っていくのですが、グリンシンは横糸も縦糸も染めて模様を作ります。そのため折るのが大変難しく、世界でもダブルイカットを作っているのは、バリ島とインドと日本(大島紬)だけなんです。
そんな貴重なグリンシン、値段を聞いたら・・・5万円だそうです・・・!



こちらは、ヌサ・ペニーダ(バリ島の南東に浮かぶ島)で織られたイカット。
インドネシアは沢山の島があり、その島ごとに独自の模様や色遣いがあるんですよ。



布市場だけに、裁縫屋さんもありました。最新モードのクバヤが飾ってありますね。



こちらは、ソンケットの生地で作られたハンドバック。
いや〜、贅沢な品物ですね〜。


まだ、外国人観光客が少ないパサール・クルンクンですが、布好きさんにはとっても興味深いパサールだと思います。
値段もウブドやクタなどで買うより、ずっと安くなりますので、機会があればぜひ行ってみてくださいね〜