日本がインドネシア人のビザ免除を検討・・・ということは?
先日「日本が、インドネシアからの観光客の入国ビザ(査証)の免除を検討しているらしい」という情報が入ってきました。
インドネシアのメディアなどが伝えている情報ですが、以下サイトに日本語での情報がありま。
<追記>
インドネシアからの観光客のビザ免除は、以下の報道にもありますように「免除を検討」の段階であり、まだ決定ではありません。一部「6月よりビザ免除」という情報も流れていますが、それもまだ決定したことではありませんので、ご留意ください。
「観光立国を目指す日本、インドネシア・フィリピン・ベトナム人のビザ免除を検討」(グローバルニュースアジア)
http://megalodon.jp/2014-0417-0821-33/www.globalnewsasia.com/article.php?id=358
記事の内容を要約すると、
観光立国日本のスローガンのもと、2020年の東京オリンピック開催までに海外からの観光客を年間2000万人まで増やす計画の一貫として、6月に改定する「観光立国実現に向けた行動計画」の中にインドネシア、フィリピン、ベトナムから日本への観光客の査証(ビザ)の免除を盛り込む検討をしているという事です。
2013年7月にはタイとマレーシアに対して観光ビザ免除が行われ、それによりタイ、マレーシアからの観光客が前年比61%アップとなり、結果日本を訪れる外国人観光客数が1000万人を超えたそうです。
昨年1年間でインドネシアからは14万人の観光客が日本を訪れていますが、これをさらに増やしていこうという政策のようです。
現在のインドネシアは、昔の日本のバブル景気を彷彿とさせる好景気状態で、これまで一部富裕層しかできなかった海外旅行も一般の中流層にも手が届く状況となってきました。
しかし、インドネシアからの観光客の足かせになっているのが、日本の入国ビザなのです。
私たち日本人が観光目的でインドネシアに入国する場合は、入国した空港で$25を支払えばVOA(Visa on Arrive)といわれる観光ビザを取得できます。
しかし、逆にインドネシアの方々が観光目的であっても日本に行くには、日本側の受け入れ者(身元保証人)を用意し、インドネシア国内にある日本大使館(または領事館)に行って観光ビザを取得しなくてはいけません。その際、以下のような資料をそろえていかなくてはいけません。
<ビザ申請人(インドネシアから日本に行く人)が用意するもの>
- パスポート
- ビザ申請書類
- 写真
- 飛行機または船のチケット
- 預金残高証明書(渡航費用・滞在費が支払いできることを証明するもの)
<日本側で用意するもの>
- 招へい理由書
- 滞在予定スケジュール
- 身元保証書
- 身元保証人の所得証明書など
- 身元保証人の住民票
観光で行くのでさえ、日本側に身元保証人を準備し、さらに大使館や領事館で面接を行い、やっと日本への入国ビザがとれるのです。
渡航費もそうですが、このように日本への入国ビザの取得が大変煩雑なため、一部富裕層や日本人と結婚した人など特別な理由があるの人しか日本に行くことはできなかったのです。
それが、今回ビザが免除になったら、これまで以上に多くの方が日本に観光に行かれると思います。
このニュースは、インドネシアから日本に行かれる方に対してですので、逆に日本からバリ島に来られる方には関係ないな〜
なんて思ってら、大間違いです。
日本政府がインドネシアからの入国ビザを免除するということは、逆にインドネシアも日本からの入国ビザを免除する可能性もあるんです。
「いやいや、外国からのお金が欲しいインドネシアは、収入源であるビザの免除はないでしょう」
なんて、思う方もいるんじゃないですか?
ところが、現在インドネシアはASEAN諸国に対しては観光ビザを免除しているのです。
これは、ASEAN各国間の協定に基づくものですが、最近急増してきたシンガポールやタイなどからの観光客に対しては観光ビザ代$25は取っていないのです。
つまり、今回の日本政府のビザ免除が実現すれば、日本人に対してのバリ島入国ビザの免除も可能性としてあるのです。
事実、20年くらい昔は入国ビザは免除されていて、ノービザで90日間滞在ができたそうです。
日本国外務省の皆様、ぜひぜひ、インドネシアの観光ビザ免除、交渉してください。そして、実現してください。
おねがいします〜〜〜