バリ島ウブド便り

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昨日はガルンガンでした

昨日はガルンガンでした。
ガルンガンと言うのは、バリ・ヒンドゥー教の祝日の一つで、世の中の善が悪に打ち勝った事をお祝いする日。
お祝いのために、天上界の神々や祖先霊が家寺に降り立つので、お供え物をしてお祈りをします。


最近のクタやジンバランなど南部エリアは、バリ島以外からきている人が多いので、あまり盛大にガルンガンのお祝いをしませんが、ここウブドは、伝統行事を大切にしているので、しっかりとガルンガンのお祝いをします。


ガルンガンのお祝いは、その前日から始まります。
ガルンガンの前日をプナンバハンといって、ガルンガン用の準備をする日です。この日の早朝、バリ島ではお供え物の豚さんが沢山堵殺されます。ちょっとかわいそうですが、これも大切な宗教行事です。
ブタさん1頭は大きくて、金額も張るので近所の家と共同で一頭堵殺します。そして、お肉は各家庭に配られます。


各家庭に、豚肉が来たら、男衆がさっそくお祭り用の料理を作ります。それがラワールという料理。豚肉と野菜と香辛料を細かく刻んで混ぜた料理です。
ラワールにはブタの生血を混ぜたラワール・メラと、行き血が混ざっていないラワール・プティがあります。ラワールメらの方がコクがあっておいしいそうです。ただし、生き血ですので作ってから4時間以内に食べないといけないそうです。


そして、プナンバハンの日までに、各家庭の玄関先にペンジョールが立てられます。ペンジョールとは、竹で作られた飾り物で、これを目印に祖先霊が帰ってくるといいます。



見事にペンジョールが立ち並んだ村の様子です


あけてガルンガン当日、村人たちは沐浴をし、新調したクバヤなど民族衣装を着て、家寺や村のお寺にお参りに行きます。お参りするお寺は、他にも水利組合のお寺や仕事場の家寺など、多い人は10か所にも及ぶそうです。


お参りが終わったら、家で家族とお祭り料理を食べたり、近所に遊びに行ったりして楽しみます。
近所の家に行くと、その家ご自慢のサテやラワールなどお祭り料理を沢山食べさせられます。


あけて、翌日はマニスガルンガン。
この日は、友人や親せきの家を訪ね、ともにお祈りをする人されています。
親せきの家に行ったり、友人の家に行ったりするのですが、若者にとっては公認のデートデーです。景色のいいところや静かな所で、パチャラン(デート)をする若者が沢山います。


このプナンバハン、ガルンガン、マニスガルンガンの3日間は、田舎に帰ったりする人も多いので、お休みになるお店もあります。特に、ウブドエリアでは半分以上のお店がお休みになります。
観光客向けのホテルやレストランはスタッフをやりくりして開けていますが、閉店が早かったり、料理が出てくるのに時間がかかったりしますから、覚悟しておいてください。


クタやジンバランと言った南部エリアは、バリ島以外からきているスタッフが多いので、普段と全く変わりない状態ですから、ご安心ください。


こんなバリ島のガルンガン、もっと詳しく知りたいと言う方はこちらをご覧ください>>バリ島の大切な祝日ガルンガン・クニンガン