バリ島ウブド便り

神々の棲む島・バリ島ウブドに在住のベベッがバリ島生活の中で体験した事や感じた事をまとめたブログです

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バリ島東部の村・トゥガナン村を訪ねて

今日は、バリ島東部のトゥガナン村をご紹介します。



トゥガナン村は、バリ島東部カランガッサム県の海に近いエリアにある村で、バリアガの村として知られています。


バリアガのことを「バリ島先住民」と紹介しているガイドブックもありますが、先住民族というより、現在主流のバリ・ヒンドゥー教ではない、ヒンドゥー教を信仰している人たちです。


バリ島では11世紀のはじめ頃、ジャワを通じてヒンドゥー教が入り、それまで信仰していた土着宗教と融合し、独特のバリヒンドゥー教が生まれました。
そのバリヒンドゥー教が発達していく過程の中で、現在多くのバリ島民が信仰しているバリ・ヒンドゥー教とは、ちょっと違ったヒンドゥー教も生まれており、現在もなおそのヒンドゥー教を信仰する人たちをバリ・アガといいます。


バリ・アガの村はこのトゥガナン村以外にも風葬で有名なトルニャン村など何箇所かあり、どの村も独特の宗教・風習を今でも守って暮らしています。
トゥガナン村も村の伝統や戒律が厳しく保たれ、現在でも女性は村出身者以外の男性との結婚は許されていないそうです。


このトゥガナン村のレイアウトも、一般のバリ島の村とはことなり、緩やかな斜面に細長く作られた村は周囲を塀で囲み、他の村からの進入を拒んでいるかのようです。
村の入口には記帳所があり、入村するにはここで、代表者がサインをし、入村料替わりのドネーション(寄付金)を収めます。ドネーションは一人当たりRp5,000〜10,000程度です。



村に入ると、まず最初に目にするのは大集会場です。
集会場の前には、村人たちが机と椅子を出し、即席の特産品売店となっていました。



集会場から奥は、広い道路を挟んで両側に長屋のように家が並んでいます。また、道路の真中には村共同の作業用の建物などが並んでいます。



多くの家は観光客に公開されていますので、気になった家に入ってみましょう。
家の中では、村特産のアタ製品やグリンシン、木彫り製品などが販売されています。


グリンシンとは、絣(かすり)の布(イカット)のことです。絣は糸の状態で色を染めた織物で、通常は縦糸のみ模様を染めて、横糸は単一色の糸を使ったシングルイカットです。しかし、このトゥガナン村のグリンシンは世界的にも珍しい、縦糸も横糸も模様を染めたダブルイカットです。


グリンシンには「無病」という意味があり、もともとは、無病息災を祈った魔除けの織物で、何世紀も昔からこの村にだけ伝わる伝統工芸品です。今でも、このグリンシンを身につけた正装でお祭りを行います。


アタ製品は、細い木のつるを編んで作ったカゴやバック、物入れです。今ではバリ雑貨の代表的な特産品ですが、歴史はそれほど古くなく、ほとんど産業がなかったトゥガナン村で現金収入を得るために30年ほど前から作られるようになったそうです。


このアタ製品ですが、村の中の家でも販売されていますが、記帳所の前の駐車場にはアタ製品専門の販売店が並んでいます。

こちらのお店のほうが、商品も多く値引きも可能です。
値段もクタなどのお店で買うよりずっと安くなりますが、クタエリアからトゥガナン村まで車で2時間以上かかるので、あまり一般の観光客はここまでは訪れず、バリ雑貨を扱う業者やバイヤーが時々仕入れに訪れます。


バリ島東部エリアはなかなか観光ツアーではいかないところですが、時間があればぜひ、お立ち寄りしていただきたいエリアです。