ウブドの渋滞の現状
シルバーウィークも終わり、日本人観光客も一息ついているバリ島です。
今回、バリ島に来られたお客様の中には「バリ島は渋滞が多いなぁ」と感じられた方もいらっしゃると思います。
クタをはじめ各所で道路整備など渋滞対策は行っていますが、それ以上に車の台数の増加などにより年々渋滞が酷くなっています。
今回は、渋滞が多いか所の中でも筆者の住むウブドエリアの渋滞についてお話します。
<目次>
渋滞の原因
ウブドだけではないのですが、バリ島内の渋滞は以下3つの原因があると考えられます
1.道路構造
バリ島ではまっすぐの道は「魔」が走ると言われ、四ツ角はあまり良くないとされています。そのため、T字路を合わせたような変形十字路がいたるところにあります。
昔のように交通量が少なければそれほど問題はないのですが、今のように交通量が増えると、スムーズな交通ができず、渋滞の原因となります
2.交通量の増加
バリ島への観光客は年々増えており、それに合わせて、観光バスやタクシー、カーチャーターの車なども増えています。
また、島民も収入が増えたことにより、マイカーを持つ人が多くなってきました。
さらに、好景気による建築ラッシュなどで島内を走るトラックも増えています。
つまり、交通量は年々増加していますが、それに合わせた道路整備や拡張が全く追いついていないのが現状です
3.駐車場の不足
特にウブドでは、慢性的な駐車場不足があります。
最近、モンキーフォレストの横と、ウブド王宮の北に駐車場ができましたが、まだまだ不足しています。特に個人でガレージを持つ人はまだ少ないのです。
そのため、路上駐車が横行し、街中のメインストリートは本来なら2車線あるのが1車線は駐車場と化しております。
ウブド渋滞ポイント
ウブドでも特に渋滞がひどいポイントを紹介します
プンゴセカンの交差点
プンゴセカンの交差点は、ウブドのハヌマン通りをずっと南下し、ココスーパーマーケットの前も通り過ぎ、ガソリンスタンドがあるT字路とその南のアルファマート(コンビニ)のあるT字路です。
この交差点ですが、
- 南のロットンド村を通り南部エリアから来る車両
- 西のニュークニン村を通り南部エリアから来る車両
- 東のゴアガジャ方面から来る車両
- 北のハヌマン通りから来る車両
と4方向からの車両が集中する交差点です。
四ツ角ではなくT字路が連続しており、信号機もないのでどうしても渋滞してしまいます。
この写真は西のニュークニン村からアルファマートのある交差点を写したもので、このように常に車の列が並んでいます。
これは、ARMA美術館の前からガソリンスタンドのある交差点を撮影したものです。
この日も、交差点(T字路)を先頭に長い車列が続き、最後尾はマス村から北上したトゥガスのT字路を超えてずっと先まで繋がっていました。
この道路は、ゴアガジャやティルタエンプルなどウブド東部の観光地から、ウブドに向かう唯一の道なので、慢性的に渋滞しています。
時々、遠くカランガッサムの方から建築用の石や砂を満載したトラックも通るため、本当に混みだすと手がつけられなくなります。
ウブド王宮前の交差点
ウブド王宮前の交差点もT字路が組み合わさった変形十字路となっています。
交差点南のモンキーフォレスト通りは一方通行で脇道がないため、ココスーパーの前の三叉路(ハヌマン通りとモンキーフォレスト通りの交差点)からこの道に入ったら、どんなに混んでいようと、王宮前の交差点まで我慢しなくてはいけません。
交差点の北側に昨年ウブドセントラルパーキングという駐車場ができました。そのため、駐車場を出入りする車で交通量が増えてきました。
ウブド市場の前の道は、以前は乗客の乗降により大型バスが駐車し渋滞の原因となっていましたが、最近は取締により大型バスの駐車はなくなりました。ただし、ハヌマン通りの三叉路がネックとなり混み合うこともあります。
モンキーフォレスト通りから王宮前の交差点を見た写真です。
このように片側一車線は駐車場と化しています。そのため、乗客が乗降する場合、道路に車を止めなくてはならず、そこで一時的な渋滞が発生します。
王宮前の交差点を北のスゥエタ通りから見たところです。
渋滞ポイントですが、この日は珍しく(上手な)交通整理のお巡りさんが出ていて、そこそこ流れていました。
と、ウブド渋滞の2大ポイントをご紹介しました。
なかなか解決しないバリ島の渋滞ですが、ご勘弁願いたいと思います。