バリ島サヌールで初日の出
今日は1月2日。2017年も2日目になりました。
筆者は、日本にいたころは毎年、初日の出を見に行ってました。しかし、バリ島に来てからは、あまり年末年始という感覚がなかったので、初日の出を見に行くって事はありませんでした。
しかし、今年は心機一転!初日の出を見に行こうと思い、行って参りました!!
<目次>
早起きしてサヌールに
前日の大晦日は、NHKプレミアムで紅白歌合戦と、行く年来る年を見てしまい、ベットに行ったのが23:30。はたして、早起きできるのか・・・?
目覚ましの力を借りて、朝4:30起床、支度をしてウブドの自宅からサヌールの海岸に向かいました。
サヌールは、東向きのビーチなので、日の出を見るには最高の場所です。
この日の日の出予想時刻は06:00でしたが、そのちょっと前の05:40にはサヌールビーチに到着できました。
日本なら、初日の出を観るために多くの人が海岸に集まりますが、バリ島では、そんなに人は集まらないのでは?と思っていましたが意外や結構多くの人たちが集まっていました。ほとんど、ローカルのバリ人や、国内旅行で来られたと思われる、インドネシア人。ちらほらと日本人も見かけました。
東の空はぐっと明るくなっていましたが、日の出までにはまだ少し時間があるようです
おなかがすいたので・・・
日の出までまだ少し時間があるし、お腹もすいていたので、何かあるかな?と観てみると、ビーチ沿いに小さなワルンがたくさん並んでいて、飲み物やお菓子などが売られていました。
やっぱり、サヌールビーチに来たら、焼きとうもろこしですよね(?!)
焼きたてのとうもろこしに、マーガリンを塗って頂きました。これと、暖かい(インスタント)コーヒーで、しばし休憩です
いよいよ日の出です
そうしているうちに、日の出の時間になりました。
残念ながら、水平線には雲が掛かっていて、海から上がる太陽は見ることができませんでしたが、東の雲が赤く染まり、日の出が近づいて来ています。
そして・・・
雲の上から、初日の出が拝めました
あけましておめでとうございます~
サヌールビーチから望む初日の出です。
左側には、霊峰アグン山も見ることができました。
雨季ですので、天気が不安でしたが、きれいな日の出を見ることができ、今年は良いことがありそうな予感です
ルンピア
無事初日の出を観て、またちょっとお腹が減りました。
と、みるとルンピア売りのおじさんが~。さっそく買い食いです
ルンピアとは「揚げ春巻き」のことで、春巻きや揚げた豆腐などを刻んで、甘辛いピーナッツソースをかけていただきます。
結構くせになるおやつですよ~
初日の出を見た後は、ローカルの方たちは海に入って遊んでいました。
日本では、初日の出の後に海に入るといったら「寒稽古か?」となるんですが、南半球のバリ島は、普通に夏の朝なので、そんなに寒くはないです。
サヌールビーチは遠浅で流れも少ないので、こうやって海に入って遊ぶ家族がたくさんいますよ。
ついでにクタビーチも行ってきました
初日の出を見終わった後、まだ早かったので、ついでにクタビーチにも行ってみました。
クタビーチはサヌールビーチと反対側になるので、日の出より、サンセットのほうが有名です。大晦日もサンセットを見てからカウントダウンパーティーがあったそうで、昼から道路規制が始まり、周囲は大渋滞だったそうです。
明け方まで、クラブやバー、レストランでは大パーティーが開かれていたそうですよ。
1月1日の午前8時前のクタビーチ通り(Jl.Pantai Kuta)です。ちょうどハードロックホテルの前あたりです。
いつも通りの状態でしたが、あたりにはゴミが散乱して、「祭りの後」って雰囲気でした
ビーチにも、酒瓶や食べ物の袋、花火の燃えカスなどが散乱して、地域の方やビーチボーイたちが清掃をしていました。
まだ、サーフィンをされる方はいませんでしたが、家族連れなどが波打ち際で遊んでいました。
今回、数年ぶりに初日の出を見てきました。
雨季でしたが、天気もよく、きれいな日の出を見ることができ、感激しました。
もし、年末年始にサヌールエリアなどに宿泊される方がいましたら、ぜひ初日の出を観られては良いのではないかと思います。
来年のお正月もがんばって早起きして、初日の出を見に行こうと決めた筆者でした
新年あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます
昨年中はバリ島旅行.comをご愛顧いただき、まことに、ありがとうございました
今年も、昨年以上にお客様に愛され、喜ばれるようにがんばる所存でございます。
どうぞ、バリ島旅行.comをよろしくお願いいたします。
2017年元日
バリ島旅行.com スタッフ一同
バリ島のホテルでテレビを観る
バリ島旅行、夜ってどうしていますか?
食事の後、待ち歩きをしたり、スパにいったり、踊りを見に行ったりと、いろいろスケジュールがあるかとは思いますが、中には夕食後はホテルでまった~り、なんて方も入ると思います。
特に、お子様連れの方は、子供さんを寝かさなくてはいけないので、夜遅くまで出歩くことはできませんね?
ホテルでまったり~、となると、ついつい、テレビを観てしまうのではないでしょうか?
ということで、今回はバリ島のホテルのテレビについてお話したいと思います。
<目次>
ホテルの部屋にテレビってあるの?
ツアーなどに組み込まれている中級以上のホテルならほとんどのホテルの部屋にはテレビが備え付けられています。先日このブログで紹介したバゼットホテルは、ほとんどのホテルでテレビが備え付けられていました。
ただし、カテゴリーが低い(安い)ホテルや、ちょっと古いホテルにはテレビがないところもあります。
また、逆に高級ホテルやビラの中には、俗世間から離れるという意味で、あえてテレビなどをおかないところもあります。
テレビがあるかどうかは、そのホテルのホームページあるいはツアーでしたら、旅行代理店に問い合わせて確認してみましょう。
テレビはあるとしてもどんなテレビ?
最近の新しいホテルは、液晶の薄型テレビを置いているところがほとんどです。
特に、中級クラスのバゼットホテルだと、なるべく部屋のスペースを有効活用するために、壁掛け式の薄型テレビが主流となっています。
ちょっと古いホテルだと、まだブラウン管式のテレビのところもありますが、液晶式のテレビと思ってほぼ間違いないと思います。
どんな番組をやっているの
もちろん、バリ島で見る番組は、ご当地インドネシアの番組となります。
チャンネルは6~8くらいあり、そのうちの2つは、バリ島の放送局のチャンネルとなります。
どれも、インドネシア語(バリ島の放送は一部バリ語の番組もあります)ですので、インドネシア語が理解できないと、ちょっと苦しいかもしれませんが、歌番組などもあるので、言葉がわからなくても、そこそこ楽しめると思います。
ホテルの中には、衛星放送やケーブルテレビを入れているところがあります。高級ホテルでしたら、ほとんどのホテルが衛星テレビを入れてます。また、最近バリ島内にも光通信が広がってきて、安いホテルでも光通信のケーブルテレビを引いているところもあります。
衛星放送やケーブルテレビは、地元インドネシアの放送を始め、オーストラリアやアメリカ、ヨーロッパの放送を見ることもできます。ニュースやスポーツ、ドラマ、映画、音楽番組などプログラムは多彩ですが、ほとんどが英語放送なので、英語がわからないとちょっとつらいところもあります。
でも、スポーツや音楽番組でしたら、言葉がわからなくても楽しめると思います。
日本語放送を楽しむ
バリ島のホテルで楽しめる日本語放送は「NHKプレミアム」と「Wakuwaku Japan」の2つがあります。
NHKプレミアム
NHKプレミアムは、日本国内でも放送されている「NHK-BSプレミアム」の海外向けバージョンで、番組内容は日本国内向けのNHK総合、NHK教育、BS1、BSプレミアムから混合されたものです。
プログラムは、ニュース、天気予報(世界の天気)、海外安全情報などのほかに、音楽、ドラマ、バラエティも放送されます。筆者も、自宅にケーブルテレビを引いて、日曜日の夜はNHKプレミアムで「真田丸」を観ていました。
12月31日の紅白歌合戦は、このNHKプレミアムで日本と同時刻に放送されますので「紅白を見なくっちゃ年があけない!」って方は、ぜひNHKプレミアムが映るホテルにご宿泊ください。
ただし、12月30日の「真田丸・総集編」はNHKプレミアムでは放映されないそうです(真田丸ファンの筆者としては、とても残念です)
ちなみに、NHKの海外向け放送には、他に「NHKワールドTV」という衛星放送がありますが、こちらは英語放送になります
ワクワクジャパン(Waku Waku Japan)
ワクワクジャパンは、スカパー傘下のWakuWakuJapan(株)による海外向け日本語放送で、日本の民放やNHKの番組を衛星放送やケーブルテレビなどにより、アジアを中心に海外に配信しています。
現在(2016年12月)では、インドネシア、マレーシア、シンガポール、スリランカ、台湾、タイ、ベトナムで視聴可能です。
番組内容は、過去NHKや民放で放映されたドラマ、歌番組、バラエティなどをピックアップして放送しています。音声は日本語ですが、画面下に英語やその国の言葉の字幕が出ることがあります。
最新のドラマやバラエティは放送されませんが、在住者にとっては日本の番組が見られるので、結構評判がいいですよ。
今回は、バリ島のホテルでのテレビ事情についてご案内させていただきました。
せっかく、バリ島に来ているんだから、テレビなんて観ないで、遊びに行かなくっちゃ~、なんて方も多いかと思いますが、中には夜はホテルでまったりと、テレビ観賞なんて方もいらっしゃると思います。
特に、大晦日は紅白歌合戦をみたい!って方!NHKプレミアムが映るホテルに滞在しましょうね~
両替レートについて、あまり説明されないこと
バリ島など海外に旅行する時、必ず行わなくてはいけないこと、それが両替。
どこで両替したらいいのか?
いくら両替したらいいのか?
といった質問や回答はよく聞きますが、レートに関するお話は、意外とされている方が少ないと思います。
ということで、今回は両替のレートについての話をしたいと思います。
<目次>
両替レートって?
通貨を交換するときの取引価格です
両替レートとは、2国間の通貨を交換するときの取引価格のことです。
よくニュースなどで「1ドル100円」といった表現を耳にすることがあるかと思いますが、これは、アメリカの1ドルを両替所に持っていくと、日本の100円と交換してくれますよ、あるいは、日本の100円を両替所に持っていくとアメリカの1ドルと交換してくれますよ、ということです。
両替レートは変動します
この両替レートですが、日々変動します。
昨日1ドルを両替所に持っていったら100円になったけど、今日は98円にしかならなかった、ということが、日常的に発生します。
このように、両替レートが日々変わることを変動相場制といいます。日本やアメリカなど多くの国では変動相場制を取っていますが、両替レートを国の定めたレートで固定する固定相場制を取っている国や地域もあります。
現在、日本は変動相場制でしたが、終戦後から1973年までは1ドル=360円という固定相場制でした。ちなみに、なぜ1ドル=360円なのかといいますと、「円」=「サークル」=「360度」から、360円になったそうです(都市伝説かもしれませんが)
バリ島のあるインドネシアはもちろん、変動相場制ですので、円から現地通貨ルピアに両替するレートは日々刻々と変わっています。
両替レートは両替店によって違います
具体的な両替レートですが、Yahooファイナンスなどに、毎日の両替レートが載っています。(両替レートのことを専門的には為替レートといいます)
では、どこの両替店に行っても、この為替レートで両替してくれるのでしょうか?
答えはNOです。
Yahooファイナンスの為替レートは、日本証券取引所という、国と国との間で通貨を取引する専門の場所(いってみれば、通貨の卸売り市場みたいなところ)でのレートです。
一般の銀行や両替所では、このレートに利益や経費を載せた金額で取引します。
Yahooファイナンスの為替レートは、両替レートの参考にはなりますが、このレートで一般の人が両替できるのではないと理解してください。
アクティビティなどの両替レートについて
バリ島でのお支払いはインドネシアルピアですが、中には料金表示を米ドルにしているスパやアクティビティがあります。
米ドル表示のお店でルピア払いをする際の両替レートですが、当日の両替手所レートで計算するところもあれば、お店独自にレートを決めているところもあります。
そのため、一概に両替レートはいくらと正確な数字は出せません。
とはいえ、特別なことがおきない限り、両替レートが急激に変わるということはありませんので、およその金額ならご案内できます。
BuyレートとSellレート
両替所には、目に付くところにその日の両替レートが表示してあります。
でも、よく見ると「Buy(バイ)レート」「Sell(セル)レート」という表示がありますが、これって何なのかをご説明します。
両替とはお金の売り買いです
通貨の両替は、実は「外貨」という商品の売り買いということなのです。
バリ島で外貨からルピアに両替するということは、両替店にとっては外貨を買うということになりますので、Buyレートを使います。
逆にルピアから日本円に両替するということは、両替店にとっては外貨を売るということになりますので、Sellレートを使います。
商売の基本は「安く仕入れて高く売る」
両替も同じことで、商品である外貨をなるべく安く買い取り、高く売りたいので、BuyレートとSellレートを比べるとBuyレートのほうが安く(価格が低く)なります。
場面別レートの使い分け
このBuyレート、Sellレートですが、ちょっとややこしいので、場面別にどちらのレートを見たらいいのか、ご説明します。
バリ島で日本円からルピアに両替する
両替店がお客さんから日本円を買うので、Buyレートを使います。バリ島に到着して、ルピアが必要な場合はこのBuyレートを見てください。
バリ島でルピアから日本円に両替する
両替店がお客さんに日本円を売るので、Sellレートを使います。日本に帰るとき、あまったルピアを両替する場合はこのSellレートを見てください。
日本で日本円からルピアに両替する
日本の両替店がお客さんにルピアを売るので、Sellレートを使います。日本の空港などでルピアに両替するときはこのSellレートを見てください。
日本でルピアから日本円に両替するとき
日本の両替店がお客さんからルピアを買うので、Buyレートを使います。日本に帰ってきてあまったルピアを両替する場合はこのBuyレートを見てください。
米ドル表示のお店でルピアで支払うとき
米ドル表示のお店は、売り上げを最終的に米ドルで計算します(ドル建て)
そのため、お客様からいただいたルピアを米ドルに両替して売り上げに計上しますので、ルピアから外貨に両替するSellレートで計算することが多いです。
旅行客の皆さんは通常、外貨からルピアに換えるBuyレートしか見ていませんので、両替レートが悪いなと感じることがあるかもしれませんが、このように、両替レートが違うということを理解してください。
両替レートを踏まえての優良両替店選び
では、両替レートを踏まえて、どのような両替点で両替したらいいのかをご案内します。
Buyレートのいいところ
やっぱり、両替レートのいいところで両替したいですよね。
複数の両替店があるのなら、Buyレートを見比べて、一番レートのよい(数字が大きい)ところを選びましょう。
ただし、中にはすごくよいレートを表示して、お金をごまかしたりする悪徳店もありますので、あまりにレートがよいお店は注意しましょう。
なお、日本国内ではルピアの両替レートがすごく悪いです。これは、日本国内にあまりルピアが流通していないからだそうです。ですので、日本国内での両替はやめておきましょう。
専門店できれいなお店
お土産店と一緒になっていたり、薄暗いような両替店は、お金のごまかしなどの危険性が高いといわれています。
両替するなら、大型の両替専門店でするように心がけましょう。
そして、お客さんの多いお店
これは両替店だけの話ではありませんが、お客さんが多いお店というのは、信用があって優良店という証拠です。
なるべく、お客さんが多く繁盛しているお店を選ぶことも大切だと思います。
ということで、今回は両替について、あまり他では解説していないことをご紹介しました。賢く、お得に、安全に両替を済ませて、バリ島で思い切り遊んでいってくださいね。
バリ島で働くには?~就労ビザとKITASのお話
バリ島を訪れる日本人の中には
「バリ島で暮らしたい」「バリ島に移住したい」
と考えている方もいらっしゃると思います。
定年後のリタイアメント生活とか、働かなくても食べていける蓄えや収入源がある方は別として、そうでない方がバリ島で暮らすには仕事をしなくてはいけません。
もし、バリ島で何らかの仕事をして収入を得る、つまり就労をするのでしたら、就労ビザ(労働ビザ、ワーキングビザ)が必要となります。
今回は、この就労ビザなどについてお話をしたいと思います。
ただし、ビザなどの取得方法については、大変複雑で専門的な話となります。私も専門家ではなく、ネットやビザエージェントから聞いた話をまとめていますので、間違いや勘違いがあるかもしれません。また、細かい規則、ルールがよく変わりますので、情報が古くなっているかもしれませんので、ご了承願います。
<目次>
バリ島で働くのに必要なもの
ビザ、労働許可、居住許可が必要です
バリ島で働くためには、簡単に言うと「ビザ」「労働許可」「居住許可」の取得が必要です。
ビザ(査証)とは、外国人が入国するために必要な資料の一つです。入国目的によって、数種類のビザがありますが、長期間滞在する場合は、入国する前に「暫定居住ビザ(312)」を取得しなくてはいけません。この「暫時居住ビザ(312)」も居住目的によって分類されていて、就労目的で取得する「暫時居住ビザ(312)」を「就労ビザ(312)」と言われています。
労働許可はIMTAと呼ばれており、英語ですと「ワークパーミット(Work Permit)」と言います。文字通り、外国人のインドネシア内での労働(就労)を許可するものであり、この許可をとらずに就労したら「違法就労」となります。(逮捕されます)
居住許可ですが、これはインドネシア内での長期間滞在の許可で、ITAS(暫時居住許可)と呼ばれています。KITASというのを耳にしたことがあるかもしれませんが、KITASとは「暫時居住許可証」のことで、ITASがあることを証明する携帯カードです。ITASを取得すると2か月以上の滞在が許可されます。
今年度よりKITASはE-KITASという電子式に変わり、カード状のKITASの新規発行は廃止されました。
また、就労ビザとITASを混同される方がいますが、ビザは「入国するために必要な書類」であり、ITASは長期間滞在するために必要な許可です。就労ビザだけですと30日間しか滞在はできませんが、ITASを取得することにより60日以上の滞在が可能となります。
この後で説明しますが、業種、役職、学歴、能力などによって労働許可(IMTA)の有効期限が2か月~1年と変わってきます。2か月のIMTAしか取れなかった場合ITASも2か月しかとれません。
まとめますと、バリ島で働くには「就労ビザ」「IMTA(労働許可)」「ITAS(居住許可)」が必要ということ。本当は他にも必要な許可や届け出がたくさんありますが、この3つが基本となりますので、よく覚えておいてください。
就労ビザを取るには会社が必要
ソシアルビザや家族ビザ、リタイアメントビザなどは個人で取りますが、就労ビザの取得には会社組織が必要です。
インドネシアが外国人の労働を認めているのは「外国資本の参入」と「外国人からの技術スキルの習得」が目的ですので、会社組織内での労働しか認めておりません。
つまり、バリ島で働くには既存の会社に入社するか、自分で会社を興す(起業する)してその会社組織内に入るしか方法はありません。自分ひとりだけで就労ビザを取ることはできないのです。
会社に就職するには学歴・能力が必要
外国人に許可されている仕事(役職)は基本的に
- 取締役(Direktur)
- 監査役(Komisaris)
- マネージャー(Manager)
- アドバイザー(Advisor)
です。そして、会社が外国人を雇用する場合、以下の条件を満たすことが義務つけられています。
- 役職に応じた学歴(取締役、監査役は除く)
- 役職に従った能力、あるいはその役職での5年以上の就業実績(取締役、監査役を除く)
- 納税者番号の取得
- インドネシアの保険に加入
- 国家社会保障への加入
入社する会社で取締役や監査役になれるのでしたらいいのですが、そうでなければ、会社の業種や個人の学歴、能力(スキル)によって、IMTAがおりなかったり、労働許可期間が3か月とか半年と短期間になったり、延長ができなかったりと制限されることがあります。
特に学歴に関しては、大卒でしたらそれほど問題はないのですが、短大、高専卒ですと半年限定になることがあります。さらに、高卒、専修学校卒ですとIMTAが降りない事もあります。ですので、現在ほとんどのバリ島での求人は大卒以上となっています。
また「役職に従った能力、あるいはその役職での5年以上の就業実績」という項目があります。雇う外国人にその職務を全うできる能力があることを証明しなくてはいけないのですが、ひとつは資格や免許。そしてその役職での5年以上の就業実績の証明となります。
就労ビザ、KITAS取得のプロセス
では、インドネシア籍の会社が外国人を雇うことになった場合、どのようなプロセスで就労ビザやKITASを取得するのかをざっと説明していきます。
記事の最初で述べたように、プロセスや必要書類はよく変わりますので、現実と違うこともありますからご注意ください
1)外国人雇用計画書(RPTKA)の策定と承認
まず、企業が外国人を雇用しようとした場合、その企業がこの雇用計画書を労働省に提出し、雇用計画を承認してもらいます。現在この計画書の提出、承認はオンラインシステムにて行われております。
雇用計画書には外国人がつこうとしている役職や職務内容、賃金、雇用人数、雇用期間、労働地区、雇用開始日、外国人につくインドネシア人の教育計画など多くの事を立案しなくてはいけないそうです。
2)各外国人労働者の労働許可(IMTA)の取得
RPTKAの承認がされたら、雇用する外国人ごとに、労働許可(IMTA)を取得します。IMTAはオンラインシステムにより、労働省に提出され、許可を取ります。
労働許可期間は、企業の業種、雇用者の役職、学歴、能力などにより、最長1年で決定されます。通常は1年間になりますが、学歴や業種などによっては6か月、3か月となる場合もあります。
3)外国人労働雇用補償金(DKPTKA/DPKK)の支払い
外国人を雇用する企業は、DKPTKA(以前はDPKKと呼ばれていて、今でもDPKKということがあります)を支払わなくてはいけません。DKPTKAは、インドネシア人労働者の能力開発などに使用され、外国人労働者1名につき、毎月$100支払います。
4)ビザ発給許可申請
IMTAの許可が下りて、DKPTKAの支払いが済むと移民管理局にビザ発給許可書の申請を行います。このビザ発給許可書(VTT)は昔はテレックスによって送られてきたので「テレックスビザ」とも呼ばれています。(現在はオンラインで送られてきます)
5)就労ビザ(312)の取得
VTTが発給されたら、必要書類を持って、インドネシア国外のインドネシア大使館にて就労ビザ(312)を発給してもらいます。
日本にもインドネシア大使館はありますので、日本での発給も可能ですが、多くの外国人労働者はお隣の国、シンガポールでビザを取得してきます。
ビザ取得の日数は通常3日間ですが、シンガポールの場合専門のエージェントに依頼することで、即日発給が可能です。
6)KITASなどの申請
就労ビザを取得して、バリ島に到着したら、7日以内に入国管理事務所にてKITAS申請を行います。
KITASが取得できたら、その後
- 警察への外国人登録報告(STM)
- 州への住民登録(SKPPS)
- 居住地区の住民登録証(SKTT)取得
- 個人納税者番号(NPWP)取得
- 外国人労働者着任報告(LKOA)
といった手続きを行い、やっと仕事が始められるということになります。
就労ビザ・KITAS取得に必要な書類
ビザ、IMTA、ITAS取得に必要な書類を説明します。
ただし、これはビザエージェントから要求された書類のみで、実際は他にも多くの書類、申請書が必要となります。ビザエージェントに一連の業務を委託した場合、必要な書類、申請書はエージェントが作成します。
会社側が準備する書類
- 会社の所在地証明書(SKTU)
- 取引免許証(SIUP)
- 会社登記簿(TDP)
- 会社の納税者番号(NPWP)
- 営業許可証(Akte pendirian usaha)
- 司法大臣証明書(Pengesahan mentari kehakiman)
- 外国投資の承認書(SP PMA)
- ディレクトール(取締役)の身分証明書(KTP Direktur)
- 現地スタッフ(アシスタント)の写真と身分証明書
- 会社のレターヘッド
- 会社登録印
就労ビザ申請者が準備する書類
- パスポートのコピー(注意)
- 英文履歴書(CV)
- 最終学歴卒業証明書(英文)
- 健康保険証
- 背景が赤の証明写真(注意)
- 居住証明書
- 貯金通帳のコピー(注意)
- 業務証明書(working reference)(注意)
★注意事項
- パスポートは残存有効期限が18か月以上で白紙ページが3ページ以上残っているものが必要です。
- 最近は、各種申請をオンラインで行うので、証明写真や各種書類はスキャンしたデーター(jpegデーター)で提出を求められます。
- 預金通帳のコピーは、米ドル1500(相当)以上の預金残高が必要です
- IMTA承認の検討項目として「その役職での5年以上の就業実績」という項目があります。5年以上の就業実績を証明するために、業務証明書(working reference)の提出を依頼されることがあります。(学歴や資格などにより、不要な場合もある)
今回は、バリ島で働くためのビザなどについてざっと説明させていただきました。
かなり複雑で面倒な手続きであり、また外国人が海外で働くにはいろいろ規制があることもご理解いただけたと思います。
注意:当社では、就労ビザをはじめ各種ビザの取得代行は致しておりません。今回はネットやビザエージェントから聞いた情報をまとめて掲載せて頂いただけでございます。内容に間違いや抜けなどもあるかと思いますので、ご了承くださいませ。
今回の記事を作成するにあたり、多くのWebサイトを参考にさせていただきました。特にJETRO(日本貿易振興機構)のサイトには、インドネシアの基本情報やビジネス情報、ビザや投資に関して、非常に詳しい資料がありますので、ご覧になられることをお勧めいたします。
また、インドネシア・バリ島での投資や会社設立を考えられている方は、BKPM(インドネシア投資調整庁)日本事務所が東京都千代田区にありますので、そちらでご相談されたらいいかと思います